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苦悩と後悔の毎日

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何をやってもうまくいかない状況です。
若い時は自分はそこそこの学校を出ており仕事もそこそこ出来ていると思っていましたがこの年齢・役職になって自分がどれだけ無能かと思い知りました。学生時代や若い時に色々挑戦しておけばよかった、あの時頑張ってやっていたらこんなことにはならなかったとそんなことばかり考えます。何にもやってこなかった自分を後悔し、最近習い事を始めました。しんどいですがその時間はやりがいを感じます。
しかし仕事は全く思うようにいかず、元々無口でおとなしい為人間関係もうまくいかず、飲み会等は苦痛で仕方がありません。41歳という年齢もあり生きていく為と割り切ってこのまま続けるのか、転職した方が良いのか考えます。する勇気はないですが死のうかなと考える時もあります。
このような相談ですが何か意見を頂けるとありがたいです。

2022年12月17日 11:48

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悩み苦しみの原因

たとえばあなたが猿だったとして、群の中でボス猿になるほどの器ではないけれど、住む場所や食べ物には困らない地位にいるとします。
その猿が、わざわざ自殺などを考えるでしょうか?
私達人間にはプライドの煩悩があります。
プライドの煩悩は、自分で自分の価値を気にして、他人と自分を比べたり、理想の自分と現実の自分、過去の自分と今の自分を比較したりしてしまう煩悩です。
仏教では、煩悩は悩み苦しみストレスの原因になる悪い心だと考えます。
あなたを苦しめているのは、プライドの煩悩なのです。
しかし、そもそも「自分(私)」という存在は実体が無い幻みたいな、概念上の存在です。
細胞は新陳代謝で入れ替わり、心は瞬間ごとに浮かんで消えている。
過去の自分と今の自分は違う物体。
瞬間ごとに新しい「私」。
だから、自分の価値・評価に執着する必要はない。
プライドの煩悩に伴って、過去や未来に関する妄想雑念に思考が支配されると悩み苦しみの種になる。
そのようなときは、
「これは煩悩だ。妄想雑念でストレスを増やすのは良くない。」
と意識しましょう。
どうせ人生はできることしかできません。
できることをできる範囲でやれば合格人生だと思ってはどうでしょうか。

2022年12月18日 4:19
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