犬の手元供養と遺骨の扱いについて
今月の18日に愛犬を亡くした者です。
愛犬の遺骨は桐箱に入れてもらい、自宅に持ち帰り小さな仏壇を作り現在もそこにおいてあります。
2点質問があります、
火葬後、お骨は桐箱に白い布を包んだ状態で渡されたのですが、この布を取ってしまい桐箱の状態で家に飾ってあるのですが大丈夫でしょうか?
必ずカバーは必要でしょうか。
もし気をつける事があれば教えて頂きたいです。
もう一点、愛犬のお骨を遺骨ペンダントにして肌身離さず持っていたく、遺骨をいれるペンダント自体も既に購入済みです。
ですが母に1週間から49日が過ぎるまで桐箱をあけお骨を触るのはいけないと言われました。母も感覚的な物らしいのですが、愛犬をお骨にしてまだ1週間過ぎていません。遺骨ペンダントに骨を入れるのは駄目でしょうか?
手元供養や遺骨ペンダントなど賛否が分かれる事だと思いますがせめて1年の間は愛犬を近くで感じていたく、こうした手段を取っております。
色々とご教授頂かたら幸いです。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
形は様々
ペット霊苑で時々お手伝いしているものです。
先ずはワンちゃんに合掌させていただきます。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏
さて、先の方の仰っているように宗派によって様々な考え方があります。
また、質問者様の宗旨宗派もわからないので答えにくいのですが
ペット霊苑での実体験からのアドバイスです。
先ず、桐箱のままでよいのかというご質問ですが
これは何かカバーをかけてあげた方がよいかと思います。
どうしても月日が経つと外側は汚れます。カバーは交換できても
遺骨の収まっている桐箱を交換するのは難しいでしょう。
簡単に厚紙などですっぽりと収まる箱を作ってあげて被せてあげましょう。
色紙や可愛い包装紙などで表を飾ってあげてもいいでしょう。
桐箱との間は余裕を持たせた方が湿気がこもりにくいと思います。
完全に覆うのではなく、上から被せるだけの方がいいと思いますが、
移動するときに落としてしまうかもしれないので注意が必要かと思います。
次にペンダントなどに分骨の話ですが
ペンダントに納めること自体は何も悪くないです。
一緒に納めないと成仏できないとか、
迷うとか言われるかもしれませんが全く関係ありません。
自坊で葬儀をした方で、家族のお骨を繰り上げ初七日後に
すぐに収めた方もいます。
これこそ宗旨宗派、その地方の習慣などの兼ね合いが
あるので難しいのですが、こちらでは(三河地方)収骨時に
本山に納骨する用、お墓に納める用等、2~3個の骨壺に
分骨したりします。これは49日どころか1週間も経っていないですね。
ただ、ここで気を付けて欲しいのはお母さまの意思です。
『私がしたいから!』と我を通して家族の関係にもやっとしたものが
残ってしまっては、無くなられたワンちゃんも困ってしまうでしょう。
その地方の慣習として『49日まではいじらない』
というものがあるのであれば、そこは49日明けまで待つのも
一つの方法かと思います。
極端な話、49日前にペンダントに納めた直後に車をぶつけたりしたら
『それみたことか、悪いことが起こったじゃないか』とか言われたら
目も当てられません。でも、車を運転している以上ぶつける時はぶつけるし、
ぶつけない時はぶつけないものです。
最期にペンダントに納めた場合、身に着けていると
何かの拍子に無くす可能性があります。その可能性はお忘れなきように。
決まり事ではなく“愛犬の死”とどう向き合えるか
宗派によって遺骨に対する考え方は変わってくると思うので、“こうでなければならない”ということは、基本的にないと思います。少なくとも、のんたんさんの行いによって、愛犬が苦しむ、成仏できないなんてことはありません。私はそう教えられてきました。そのため、慣習やあなた自身、ご家族の考え方などふまえ、納得できる形にすればよいと思いますよ。
余談ですが、なにより大切なことは、あなたが愛犬の死を通してどう受け止め、なにを学び、これからどのようにして生きていくかです。愛犬を近くに感じたい、とても素晴らしい気持ちだと思います。のんたんさんと愛犬との繋がりは、愛犬の死があってもなお、続いていくのだなと気づかせていただきました。
あなたの心ゆくまで、愛犬を近くで感じる生活を送ってください。
質問者からのお礼
新米若手坊主さん
ご回答ありがとうございます、その様に言って頂けて心が救われました。
間違った事をすれば犬が不幸になるのでは、成仏できないのでは?色々な事を考えておりました。
自分の思う形で供養したいと思います。
初めて利用させて頂いたサイトですがお坊さんのお言葉は本当に心が洗われます。
心から、ありがとうございました。
______
中根 浩正様
詳しくありがとうございます、やはりカバーは必要ですね、仰って頂けなかったらそのままにする所でした。
私も無知な為助かります。
色々な体験談も載せてくださり、母にも中根様の文を見せました。
ご助言を踏まえた上で2人で納得の行く形で供養します。
本当にありがとうございました。
お坊さんからしたら犬の手元供養は好ましくないと思いましたが、気持ちを汲んでくださって本当にありがとう御座います。