進むべき道がありません。
同棲して、3年目の彼女がいます。
これまで、浮き沈みはあったものの
毎日楽しかったです。楽しい思い出も沢山できました。
しかし、急に冷めてしまいました。
態度にも出ており、彼女を悲しませてしまっています。
おそらく、今の生活に飽きてしまいもっと刺激がほしいのだと思います。
このままいても彼女を悲しませますし、
別れても、本当に好きでいてくれていますし、この2年間の時間を費やしてくれたので、情も湧いておりどうすればいいのか…
別れても、今より楽しく生活できる人を見つけられるか不安ですし、どうしたらいいかわからなくなってしまいました。
最近、映画を見て主人公が妻に浮気されてもショックや怒りが湧かないというシーンを見て好きという感情がないのかもしれないということがあったのですが、今まさにその状態だと思います。浮気されてもなんともきっと思わないと思います。
なので、きっと好きという感情がないのだと思います。
今、仕事もプライベートも同棲中の家も楽しくないのでなにかご教示お願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「多難」より「無難」がなにより穏やか
拝読させていただきました。
・答えから申し上げますと。
「欲は欲を作り、果てることがないのが人の性です。」
仮に「愛と情を」天秤にかけるとすれば、人は情がはるかに重いものです。情の中には[愛・思い・やさしさ・思い出・温もり・慈悲など]が包含されています。
数え切れないほどの二人の思い出が詰まっているものです。人はふと自己欲が優先位に立つと、見えない心の中の数え切れない二人の思い出が蓋で覆われたように隠れてしまいます。
基本仏教では『五蓋(ごがい)』という、①貪欲、②怒り、③惛沈、④後悔、⑤疑惑の五つをここでは簡易に示してます。
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ここで例えの話しをひとつします。
・コップに水が満たされれば溢れます。
一般論ではどうしますか?
おそらく違うコップを持ってきて、溢れないように水を移していくでしょう。
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人の欲も同じで、満たされれば次の欲を生み出していくものです。そこで仏教では、人間の欲は果てしないものであるからこそ「小欲知足」を知ることで、多難から無難が何よりも平穏であることを体得していきます。
今、幸せは環境はピースさんが作ったのではなく、彼女さんが居て はじめて二人で満たされる環境があるのです。二人で何気にコツコツと積み上げてきた結晶の宝です。その宝である宝石に飽きたからといって新しい宝石を見つけにいくことも選択としてできますが、今ある宝石は世界のどこを探しても二度と見つからない宝石となるでしょう。
安心の環境(満たしてくれる)を作ってくれている彼女さん、その安心を陰が支えてくれていることは、彼女さんはおそらく奥様になれば『内助の功』となるとお察しします。
新しいことを探すのであれば、彼女のしてきてくれたこと。なぜ今このように満たされているのかなどの探す欲をもってみてはどうでしょうか。
石は磨けば輝いていきます。また新たな石を磨くことは大変です。また、すべての石が磨いても輝くとは限りません。それは人だからです。互いの思いがあって輝いていけるのが人だからです。
合掌