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運を好転させるにはどうしたらよいでしょうか

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有り難し有り難し 15

先日、路上でバックを盗難にあってから、気持ちが落ちています。

バッグの中には財布のほか、手帳や時間をかけて読んでいた本、お守り代わりに入れていた親の形見の品なども入っていました。

カード類は利用停止の手続をとり、現金はもうあきらめています。ただ、それ以外の物はどれも思い入れのある物ばかりで、私の生活の分身ともいうべきものだったのでショックから立ち直れません。

それと追い打ちをかけるように、仕事でもトラブルが続いています。
集中力が散漫になっているところに、次々に難題が舞い込んできて、今の仕事にも自信をなくしてしまいました。

今年、私は前厄なのですが、これが本厄の前兆で、これからますます悪い事が起きてしまうのではないかと思ってしまいます。

自分の落ち込み具合に、家族を心配にさせてしまっていることも苦しいです。
自宅や職場では無理にでも笑うようにしていますが、一人になると怖くなります。

私は日頃からお寺や神社へよくお参りに行くのですが、このようなことが起きると日頃の自分の行いが悪いためにばちが当たっているのかと考えてしまいます。

これから先、本厄に向けて運勢を好転させるにはどうしたらいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

起きた事の意味付けをするのは自分

昔の有名な科学者で実験の「失敗」を喜んだ人がいました。
それは失敗する事によって、
さらに気をつける部分などが明らかになり成功に近づくからです。

物事をどう捉えるかはその人次第ではないかと私は思います。

バックを盗まれたのは一見酷い事ですが、
もしかしたら、その事が起こる事で
もう二度と盗まれないように気をつけるようになり、
もっと大切なものを持って歩く時に盗まれないですむのかもしれません。

物事は起こる時には起こります。
しかし、その事から学びその後に活かす事が出来るのであれば、
大切な経験となります。

「厄」と見るか。「学び」と見るか。それはあなた次第なのです。

「学び」と見るとき「厄」は消えます。

また、厄年はいろいろな節目の歳でもあるようです。
寺社仏閣で厄除けを受けるのも良いのではないでしょうか?
真言宗の寺院では節分の時期に「星祭り」という厄除の修法
をされているお寺がありますので、もしご興味ありましたら
近くのお寺にお問い合わせください。

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仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さん...
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厄について

wagontiger様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。

本厄を来年に控えられて、悪いことが重なりますとどこか不安になってしまいますよね・・

厄年のことに関しましては、これまでにも下記各問いにて扱わせて頂いて参りました。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/tag/厄年

基本的には、あまり厄だから云々と囚われてしまわれずに、盗難もトラブルもこれから先へと向けて「注意して気をつける」ということで良いのではないかとは存じます。

拙生もこれまでの経験から落として困るもの、盗られて困るものはできるだけ持ち歩かないようにして、大事なものは金庫にしまっておいて必要な時以外は出さないようにしておいたり、都度出先でのロッカーを利用して貴重品をしまっておくなどして気を付けております。

手帳は携帯がスマートフォンになってからは使っていませんが、個人情報の類は必ずセキュリティ対策をして容易に他人には知られることのないようにしております。

とにかく事前に対策できることには、できるだけ前もって取り組んでおくと、万が一のことがあっても、それほどダメージが大きくならないのではないかと存じます。精神的にも、あれだけ事前に対策していたのだからある意味で仕方ないと思えるぐらいになると落ち込みもさほど酷くにはならないかと存じます。

会社でのトラブルも同様で、どうしょうもないことはどうしょうもありませんので、とにかくこれ以上は傷口を広がらないように対処して今後に備えて予防線をしっかりと張っておくということで良いのではないかとは存じます。

まあ、とにかく厄であろうがなかろうが、悪いことも善いこともどらちも起こり得ます。問題はあまり不安がらずに冷静に一つ一つ目の前のできることから対処していくことが肝要かとは思います。

また、運勢に関しては、下記の拙回答も少しくご参照下さい。

問い「おみくじの待人 来る つれありとは?」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1005735447.html

「・・あまり一喜一憂したり、囚われたりはせずに、頼りとなるのは自分の心の状態と行い次第として調えていくことが肝要になるかと存じております。・・」

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

悟東 あすか 様

"「厄」とみるか「学び」と見るか" "「学び」と見るとき「厄」は消えます"
これはとても元気づけられる言葉でした。

今はまだ、起きた出来事にどうしても「つらさ」「しんどさ」が先に立ってしまいますが、
「これも大切な経験なんだ」ということを忘れずに、早く前向きになれるようにしていきたいと思います。

私の家も宗派が真言宗なので、「星祭り」について調べてみたいと思います。
本当にありがとうございました。

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