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たった今中絶をしました

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どんな理由があるにせよ、これ以上の無責任な事はないと思います。
たった今目が覚めたところで、今点滴中です。
3人目の子を授かりました。
長男には体の障害があり、抱っこや補助などがずっといるのと、成長すればする程、本人の不自由さも増す障害なので、長男をほっておけないのと
次男はまだ1歳になったばかりで、次の子が産まれる時も、まだまだ話がちゃんと通じるというか、聞き分ける事の出来ない年齢という事と
金銭的な問題
旦那も、朝から夜中の1時2時にならないと帰ってこれない仕事なので、ほぼサポートが得る事が出来ないので、今回は泣く泣く諦めました。
でも、流産しやすい危機も乗り越え、ようやく人らしい形になんとなくなっていました。
1ヵ月を過ぎると、お腹の赤ちゃんも本能で逃げるそうです。それを掻き出す形になります。
長男の障害を受け入れる時に、命とはどんなに大切なものか。子供とは何か。当たり前のようで、全て奇跡で、日々感謝していこう。と思いながら、障害を受け入れただけに、今回の決断が悔しくて悔しくて、お腹の子に申し訳なくてどうしようもありません。
ちゃんと水子供養もするつもりですし、エコー写真を飾って毎日手を合わせるつもりではいますが、本当にやりきれない思いです。
親として最低の事をしてしまいました。せっかく来てくれた命なのに、、、産んであげられなかった

これから私に出来る事。そして心の持ち方など、何かアドバイスがあればよろしくお願いします。
一生この罪は背負って生きていくつもりです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

おなかにいた赤ちゃんも悔やんでいます

そらさん、大変にお辛い経験をされましたね。
今のそらさんには、もしかしたら受け入れてもらえないかもしれませんが、お話しします。

私ども浄土真宗では「人は死後、阿弥陀仏によって直ちに極楽浄土に生まれ、仏になる」という教えです。
胎児も同じです。そして、仏となった命はお慈悲の心が芽生え、遺してきた家族や縁のあった方々のことが気になって仕方がなくなります。なぜなら、私たちが今生きているこの世は苦しみにあふれているからです。そこで、浄土で待っていることができずに、姿かたちは見えないけれど、私たちのところにやってきて、命のはかなさと尊さをお伝えくださるのです。後に続く私たちのために。
それが通夜であり葬儀です。

そらさんの後悔の念は察するに余りあるほどです。ですが、同じようにおなかにいた赤ちゃんもきっと悔やんでいます。「自分は母親に苦しみを与えるために生まれてきた命だったのか」と。

命には、重い・軽い、大きい・小さいといった区別はありません。身体が小さくとも尊く、他の命と同様に有り難いものです。そして同時に、遅かれ早かれ皆等しく死んでいかなければなりません。
それは曲げられない真実真理です。
先立っていった命は、そのことに気づいて欲しい、そしてお浄土でまた会えることを知ってほしいと呼び掛けてくださるのです。
遺してきたご家族に、いつまでも苦しんでほしくないから、死を悲しみのままにはしておきたくないから。

お浄土は苦しみの全く存在しない世界であるから、「極楽浄土」と呼ばれます。
「もう苦しんではいないから、お母さんも苦しまなくていいんだよ」と、仏になられた尊い命が呼び掛けておられますよ。その呼びかけを、私たちは「お念仏=南無阿弥陀仏」を通して聴かせていただきます。
そんな仏様にありがとうをお伝えするのも、また、南無阿弥陀仏のお念仏なのです。
お念仏を味わう事をお薦めします。
南無阿弥陀仏
追記…しずくちゃん、素敵なお名前をつけられましたね。しずくちゃんとそらさんご夫婦との有難いご縁に感謝します。

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みなさまこんにちは。 浄土真宗本願寺派の緇川(くろかわ)と申します。 ...
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供養の心を大切に育まれて下さい。

今回の中絶の理由として
一番上のお子様が障害を持っていらっしゃって貴女やご主人様の補助なしでは生活がままはらない事。

二番目のお子様も1歳になったばかりでまだ手がかかる事。

ご主人様もお仕事の帰りが遅く貴女のサポートがあまり出来ない事。

経済的にも3人目を出産となると厳しい事。

これだけの理由があるのです。
貴女も3人目となると生活面、育児面、更には精神的にも肉体的にもきつくなることはわかっていらっしゃったのではないでしょうか?

「泣く泣く3人目の子を諦め中絶しました」などと言っている場合じゃないですよ!

一人目のお子様出産時に、命の大切さ、人としてこの世に存在できる事の奇跡、子供とは何かという事、色々な思いを抱かれたのではなかったのですか?

「今回の決断が悔しくて悔しくて、お腹の子に申し訳ない」「親として最低の事をした」…私から申せば、後の祭りです。

あまりにもこの妊娠は計画性が無さすぎてお粗末です。

新たに芽生えた小さき命は何だったのですか…。

がしかし、幸い貴女は亡きお子様に対し供養をされるお気持ち、墓場までこの罪を持って行かれる覚悟を持っていらっしゃる…。

それならば先ずは、しっかりとエコー写真を通して「確かにこの子は私のお腹の中に生きていたんだ」と貴女やご主人様の心に存在を証明してあげて下さい。

「宝物」であるお二人のお子様に、亡きお子様の分まで
愛情を沢山注いであげて下さい。

貴女自身が亡きお子様の死を活かし、死を通して改めて生を受け人間として、今この世に存在できている奇跡を感じ、感謝の日々を送って下さい。

エコーの写真を前に手を合わされ仏教の
三供養、
1つに「利」の供養即ちお供え(華、ローソク、お線香、食べ物)の供養。

2つに「敬」の供養即ち真心(お供えしたものに真心を込める)の供養。

3つに「行(ぎょう)」の供養即ち生きざま(日々の生活態度をお供えする)の供養。

これら3つの供養を日々心掛けて下さい。
そうすれば貴女も仏の道にかなった生き方ができるのではないでしょうか?

その様な正しい信仰にはげまれる事で、貴女にも亡きお子様にも救われる道が開けるのです。

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おきもち

少しでも皆様のお気持ちに心を寄せて行けたらと思っています、どうぞ宜しくお願...
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質問者からのお礼

緇川浄様
心に響く回答、本当にありがとうございます
今旦那と2人涙しながらしっかりと読ませて頂きました
実は、何日か前から相談したく、何回もこのhasunohaを訪れていたのですが、混雑していて質問出来ませんでした。
それが、目が覚めて、やり場のない思いを持っている時に、質問できるタイミングがやってきました。それだけでも非常に驚きましたが、混雑状況がものすごいので、回答は当分先になると思っていました。
でもこのタイミングで返して頂いて、、、
本当に救われました。
これからの生き方、考え方、心の持ち用、道しるべが見えたようです。
子供の思いを聞かせて頂いたようで、本当に心に響きました。
極楽浄土で、安心して見守ってくれるように、私達もそういう生き方をしていきたいと思います。
実は【しずく】という名前をつけていました。
今回の決断で、私達が流した涙の思い。産まれてこれなかったこの子の思い。その後、私達が日々幸せであれば、それは今回の事で、私達に親としての責任や、命というものを身をもって示してくれたこの子への感謝の涙。そしてしずくほどの大きさ。という事からこの名前にしました。
いつか、詫びた涙よりも、感謝の涙の方が多くなるように生きていきたいと思います。

南無阿弥陀仏。しっかりとお唱えしたいと思います

すごくすごくありがたいお言葉、心から夫婦共に感謝致します

この御縁も忘れません
ありがとうございました

隆介様
身にしみました。
厳しくも、お空に行った子供の事を真剣に考えて下さった回答に感謝します。
おっしゃる通りで、これは全部親としての自覚の薄さからです。
せっかく来てくれた命に本当にひどい事をしてしまいました、、、
そして、供養の仕方を詳しく教えて下さった事、本当にありがとうございます。
自分達が出来る限りの供養がしたく、本当は処置をした後の、遺体というか、血の塊を引き取り供養したいと思っていました。
病院では、医療廃棄物として処分になってしまうので、、、
ですが、引き取ることは不可能でした。
なので、今回の供養の仕方を教えて頂けた事、凄く有難いです。

今回の事をしっかりと胸に、心に刻んで、お空の子にいつか納得してもらえるかは分かりませんが、私達が魂になった時に、また会ってもらえるように、しっかりと今を生きていきたいと思います。

避妊の認識の甘さ、それがどんな結果を生むか、、、少しでも伝えられる人に伝えて、私の周りでも同じ事が起こることがないようにつとめるのも今の私の役目ではないかと思います。

貴重なご意見本当にありがとうございました。
感謝致します。

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