hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

過去の後悔が消えない。これから先が不安

回答数回答 2
有り難し有り難し 26

人生に物凄く後悔しています。 1年1年が早く、最近あっという間だと感じてきて、今よりも更に歳もとっていきますし、昔から勉強もまともにせず、遊んでばかりいたせいで語彙力も計算力もなく、この先どうしようかと自分の人生自体が怖くなっています。

今までの経緯を書きます。
中学の頃までは特に悩みがあっても、自然と時間が解決していました。高校からは自分から友達を作らないと出来ないということを知り、昔からかなりのあがり症で人見知りな性格もあって、その人間関係で悩む時間が増えていきました。そしてそれで初めてストレスというものも知りました。
中学の頃から親に「イラストが上手いから専門学校に行こうね」とよく話していた事もあり、高校卒業後にはイラストの専門学校に通いました。専門学校でも人間関係と授業でストレスを抱え、就職先も特に入学当初から決めていなかった為、不安で毎日のように泣いていました。親にも相談しましたが「専門学校の2年なんてあっという間だよ。就職先は後々考えればいいよ」と言われその時は納得し頑張って通っていましたが、結局イラストの就職先は決まらず卒業しました。
その後はクリーニングの会社に就職しましたが1年で退職。ハローワークに通いながら7ヶ月間のニート生活を経て、今は精神科に通いながら約1年半パートの仕事をやっています。
高校生活からストレスというものを知り、今に至りますが、正直専門学校から現在までの5年間が全て無駄だったと感じてきて、その後悔に押しつぶされながら生活しています。
前文にも書きましたが、語彙力も計算力もなく今現在人並みに立ち振る舞えない自分に嫌気が差し、惨めな気持ちでいっぱいです。
最近自分の顔も嫌になってきて、整形したいと思うようにもなってきました。
精神科も体調があまり完治せず、通っていても意味がないと感じてきました。
過去の後悔を消して、また新しい自分になりやりたいことをやる人生がいいという思いはあるのですが、自分自身が嫌いでやはり過去の後悔の消し方も分からず、1年1年も早く、もうどう過ごしていけばいいか分からないです。
とにかく悩みが沢山あって、これからの生き方が分からないです。
私はどうしたらいいのでしょうか。

2023年2月17日 22:29

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

出来たことを認める

ちょこ 様 相談ありがとうございます。

過去を消そうとしても経験として記憶に残るので、辛さが増すだけだと思います。
相談内容を読んで私が思うに、おそらく、出来なかったこと、足りないこと、後悔することなどなど・・・総じて、ネガティブなことに意識が向きすぎ、取られ過ぎだと思います。
振り返って、あなたはちゃんと専門学校も通えているし、イラストもできている。就職も希望のところではないにしろ、することが出来て、働くこともできた。
当たり前の事と思ったり、他人と比較したら、と思ってしまうかもしれないけど
当たり前の小さなことでも、出来たことを認めるようにしてみてはいかがでしょうか?
他人と比較することなく、あなたのペースで、日々できること、出来たことに肯定感を持つようにするのが良いと思います。
例えば、朝いつものように起きることが出来たら、「OK、OK、私は出来る」と思い、自分を褒めたり、認めたりすることです。歯を磨けても、外に散歩に出たり、買い物に出ても、出来たことにOKを出していくと、自分の存在が確かなものにだんだん感じられて、過去も認められるようになるでしょう。
そして、また好きなことを思い出し、それに取り組めるようになるでしょう。
繰り返しますが、小さくても出来ることを素直に認めて、自分の存在を確かなものに感じられて、そしてさらに、落ち着きと安心安全を家の中で感じられるようになれば、ストレスにも対処できるようになるでしょう。私はそう思います。
キーワードは、自己肯定感を上げる練習、または、セルフ・コンパッションが良いと思います。参考にしてください。一礼

2023年2月17日 23:37
{{count}}
有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
このお坊さんを応援する

過去を変えることはできないけれど過去の意味は変えられる

ご相談いただきありがとうございます。
ちょこ様は様々な思いがあるのですね。毎日悩みが尽きることがなく、大変な思いをしていると感じました。人生悔いが残らないようにと思っていても過去を振り返ると「あの時こうすれば良かった」などと後悔がたくさんあるのが私たちの人生ではないでしょうか。それは誰しも多かれ少なかれあります。しかし、いくら人生を後悔してもやり直すことはできません。それでは、過去はどうすることもできないのでしょうか?
それが最初に述べた「過去を変えることはできないけれど過去の意味は変えられる」(梯實圓師)です。過去に起こってしまった事実は変わりません。しかし、その事実の持つ意味、その過去をどのように捉えるかは今変えることができます。過去のイラストの専門学校、クリーニング店、ニート生活、今のパート、無駄なことは何一つありません。その経験があってそれがきっかけで人生が開けていくと受け止めることができれば、その過去の事実は失敗でも後悔でもなく、尊い意味を持つ私の人生の為であったと切り替えれるはずです。しかし、まだまだ時間はかかると思います。無理をしないようにちょこ様のスピードで人生、いのちを歩んでいってほしいと思います。

2023年2月18日 11:37
{{count}}
有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ありがとうございます。
「過去を変えることはできないけれど過去の意味は変えられる」、とても心に響きました。
今も時折やはり癖で過去を思い出し支配され、泣きながら何も行動出来なくなることはあります。ですが過去の出来事はそれで良かったのだと、その事があったからこそ今があるのだと、後悔はせずにプラスに考えるようにします。
そして少しでも自分に対しても肯定感を高め、ストレスや悩みを解消したいです。
過去をなるべく見ず、振り返らずとにかく「今」の生きているこの時間だけを見て大切にしていきたいです。
少しずつ、時間はかかると思いますが頑張って生きていきたいです。
本当にありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ