躁鬱の鬱に手こずってます
皆様方初めまして、蝸牛と申します。
今一番困っていることは重い鬱に陥って仕事が捗らないことです。縫製内職をしております。一ヶ月くらい仕事を休み体調を立て直したいのですが私の代わりになる人はおらず、今私が休むと工場は存続の危機という崖っぷちです。工場の方々も無理を通して必死でがんばっています。
ここ1〜2年体調の悪さを騙し騙しギリギリでやってきましたがいよいよ自分の限界が近づくのを感じています。投げ出すことができればどんなに楽でしょう。悲しいことに現実はそうもいきません。
ハスノハさんの問答をいくつも読ませていただきました。相談者の皆様のそれぞれの悩み事の切羽詰まった様子がとても他人事とは思えず、また、回答されるお坊様方が其々の個性豊かなお話を丁寧に時間をさいて応えられている様子に有り難さを感じ、私もこうして参加させていただいております。皆様方の問答から学んで自分に活かせれば良いのですが今の私にはなかなか難しくうまく取り込めないでいます。
鬱状態で元気が出ず仕事が捗らない、それを気に病んで自責の念や不安にかられて益々ドツボにはまってゆく私をお釈迦様が見たらなんと仰られるでしょうか。なんと説かれているのでしょうか。私の望みは上を見ず下を見ず過去を追わず未来を憂えず今目の前の仕事をこつこつとやり遂げることです。それができずにいます。もう気持ちがいっぱいいっぱいで深刻な辛さの中にいます。全てお話することは叶いませんが後が無いです。
お坊様方のご経験の中で困難を乗り越えるときに念じる考え方がありましたらお聞かせくださいますでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。
乱文お許しください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分が限界なのにそれ以上のことが出来るはずがない。失いますよ
どれほどの状況の中で、心身に鞭打って頑張ってこられたことでしょうか。現実は簡単なことではなくて、複雑ですよね。
このような状況になっているのは、工場の慢性的な人手不足もあるでしょう。
私はいろんな方のサポートをしてきていますが、鬱病は心身を追い込んでいきます。自分ではコントロール出来ないほどに、周りの声も届かないほどに、その人を壊してしまいます。ですから、休ませるということが必須ですよ。
わかっているけれど出来ないというのも、自分よりも周りを考え無理をしてしまう あなたの優しさからでしょう。それが、また自分を危険に晒します。
自分の能力、限界を知るということ。
誰か(何か)のためを考えるならば、自己犠牲をしないこと。
それは、一時的な結果しか生まないのです。
伸ばし伸ばし、ごまかし誤魔化し、していくことは、使いものにならない自分へと進んでいるだけなのです。
限界を知り、休む責任が、務めですよ。
存続の危機は、以前からあったのではありませんか。みんなが疲弊して、心身を壊し、無理な労働を担う。この先も、難しいでしょう。経営側は、引く覚悟も。
困難を乗り越えるときに念じる考え方ですが、
「手放す」ということですよ。
自分が限界なのに、それ以上のことが出来るはずがありませんもの。優先順位を間違えると、全てを失います。どうか、自分にとっての判断をね。
ゆっくり休んでいただきたいわ。
あなた一人の責任でないのだから。
自分に思いやりを向けること
蝸牛 様
すでに回答僧が、いらっしゃいますが、あえて申し添えさせていただきます。
さらに、躁鬱に関しては、精神科医や心療内科を優先させていただくことが前提となりますが、そのうえで、もし辛い状況を困難を乗り越えるとしたら、
私のお薦めは、自分に思いやり(コンパッション:慈悲)を向けることだと思います。
自分を責めて厳しくする、戒めるのではなく、思いやりを向けて、自分を温かく優しく見つめて、寛容に扱うことです。
自分を寛容に扱うには、慣れていないので、多少の強い気持ちや勇気が必要ですが
それは、誰もがいきなり自転車を乗れないように、いきなり自分に思いやりを向けることは難しいのです。
でも、練習すれば自転車が乗れるように、自分に思いやりを向ける、寛容に扱うという練習をすれば、段々と出来るようになるのです。自分を責めることも減るでしょう。
マインドフルネスの瞑想や慈悲の瞑想、写経や座禅、その他の心地よくなるセラピーやヨガなど何でも好きなもので構いませんので、心を落ち着ける出来そうなものから、少しずつトライしてみてください。
さらに、自分で出来る参考書をお知らせします。
中川れいこ著『みんなのセルフタッチング』(日貿出版社)
です。
自分と繋がるために、自分の身体に包み込むように優しく触れる練習をしてみてください。きっと心が楽になると思います。
参考にしてください。
一礼
追伸:早速に返信メッセージありがとうございました。「自分を好き」はいいことです。確かに頑張り過ぎは注意必要ですね。自分をいたわることを心がけてくださいね。難しい時はどうぞご相談を!1歩が2歩になるでしょう。ご縁に感謝申し上げます。再礼
質問者からのお礼
中田三恵様
ありがとうございます。自分の限界を知るというご指摘は確かに私に足りない事だと気付かされました。頑張ればできるのでは、とか、もっと頑張らなくてはと自分の能力を見誤っているのではと思います。限界以上のことはできない、それを認めるには今の私にとってとても勇気が要ることです。手放す度胸もまだ持ち合わせていません。でも選択肢としてそう考えるというスタートを切れた気がします。ご回答に感謝申し上げます。
釋孝修様
ありがとうございます。自身に慈悲を向けるとは普段馴染みのないことで確かに慣れないと最初は難しそうですね。でもお勧めの通り私に必要なことのように感じます。私は自分のことが好きです。賢くなく失敗ばかり、頑張れないのに頑張り屋な自分が結構気に入ってます。そんな自分をいたわってねぎらう事は過去に無かったです。しかしここでこうして相談をしてみたことはもしかしたらその一歩なのかもしれません。ご回答に感謝申し上げます。