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双極性障害の考え方

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双極性障害でここ数年会社を急に休むことが増えてしまいました。
きっかけは前職でのパワハラ、家族との言い争いだったのですが、そこから急に体と心に異変が生じてしまい、お医者さんの診察を受けたところ双極性障害(鬱が強い方)との診察をうけました。
主治医の先生のお力を借り具体的な症状にはお薬の力を借りて向き合っています。

しかしながら、毎日の生活の中で色んな人に助けてもらう中で次第に自分の中で甘えみたいなものが生まれてくることに気づき、そこでまた憂鬱な気分になって症状が悪化しループしてしまいます。
次第に「症状」と「自分に対する甘え」の境界線も分からなくなり、いわゆる「わかっちゃいるけどやめられない」が増えてきています。
今も朝から夕方までずっと布団の中から出られずにこの相談文を書いていますが、心の何処かでは「症状」と思いつつも別の何処かでは「都合の良すぎる甘えだ」とも思っている自分がいます。

こんな自分を変えたい、とまで大きな願いを持っているのではないのですが、せめて「朝きちんと起きてご飯を食べ会社に行き、時間が来たら帰る」といったところまで自分のアクセルとブレーキのコントロールを取り戻したいです。

仏教の世界では、自分自身をコントロールするという考え方はありますでしょうか?またある場合は、どのようなことから始めているのでしょうか?
長くなりましたが、御返事いただけますと幸いです。

2024年7月29日 17:32

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

減点方式じゃなく加点方式で!それでいいんだと言い聞かせてみる

おもちさん
お悩み拝見させていただきました。

私も産後に重度の産後うつになり、4ヶ月精神科に入院していました。
今も薬を飲みながら日常生活を送り、少しずつできることを増やしていっています。

ですので、おもちさんの気持ちがとても良くわかります。
うつ病のしんどさは本当に言葉で表現するのが難しく、なった人にしかわからないとことがありますよね。

今も朝から夕方までずっと布団の中から出られずにこの相談文を書いていますが、心の何処かでは「症状」と思いつつも別の何処かでは「都合の良すぎる甘えだ」とも思っている自分がいます。
と書かれていますが、私もこの1週間くらい体調が思わしくなくて、夕方までお布団の中にいた日が多かったように思います。

私の場合の話ですが「あ、また来たか!」と毎回冷静に症状を受け止めます。「甘えだ」と責めたりしないようにしています。

それが出来るのは何故かというと、本当にしんどい時(入院していたとき)と、いつも今を比べるようにしているからです。あの時と比べたら断然良くなっていて、出来ることも増えています。
それに、寝込む日があっても毎日じゃありません。1週間寝込んだとしても以前みたいに何ヶ月も寝込んでいる状態ではないのです。

波が来た時は無理をしないように心がけています。そして少しでも起きれる時は起きて何かをするし、起きれなくて夜になってしまったとしても、そういう時は夜にできることをしています。それでいいんだ、と自分に言い聞かせていますよ。

おもちさんも、もう十分頑張っているんじゃないかな?だからもし朝起きれたら100点。起きてお散歩でもいけたらさらに100点。減点方式じゃなくて加点方式で自分に優しくしてあげてください。

それにね、朝起きて会社に行くだけが人生じゃないですよ!今のうちに投資の勉強をしてみたり、できなかった興味のあったことをしてみても良いと思う!
会社に行けないなら行けないなりに、自分に合った働き方や、生き方が見つかる時かもしれない。

私も本当にひどい時はメンタルコントロールが難しく、そうは思えなかったけど、3年経ってようやく病気に感謝できるようになってきました。焦らなくていいと思います。ゆっくり自分と向き合っていってくださいね。

おもちさんの心が少しでも軽くなり温かい光に包まれるようお祈りしております。
南無阿弥陀仏。合掌。

2024年7月30日 0:30
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おきもち

初めまして。プロフィールをご覧いただきありがとうございます。 ◆浄土...
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念を声に出す

重い荷物を持つときに「おりゃー」とか声を出すと、脳が一瞬疲れを忘れて強い力が出せるそうです。
また、車の長時間運転中に黙って運転していると眠くなりますが、歌を唄いながらだと居眠り運転防止になります。
また、子供の頃、算数のテスト問題を解くときに、計算を口に出しながらやる方が計算途中の数字を忘れずに(雑念がはさまらず集中して)計算できたりしました。
また、お坊さんは念仏やお経を声に出しながら手足を動かしたりすることがあります。
ということで、布団から出るのがおっくうなときは
「今から起きるぞ!三、二、一、ゴー!」
等のかけ声を口に出しながら身体を動かしてみてはどうでしょうか。
念(思い)を言葉に変換することで、妄想雑念や感情の浮き沈みを制御し、今やるべきことに集中できる可能性がありますので、試してみてはどうでしょうか。

2024年7月30日 16:31
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ