亡くなった父への後悔
去年秋頃に父を亡くしました。
それまでも調子が良くなさそうではありましたが、退職後は出不精で外にあまり出ず 体力が落ちているのかなと思い 徐々に起きていたであろう変化に気づいてあげることができませんでした。
結局 病院に運ばれた時にはもう取り返しのつかない状態で 入院から一ヶ月と経たずに亡くなりました。
コロナ禍でお見舞いにも行けず、そばにもいられず 危篤の際に呼ばれ最期は立ち会えましたが
もちろん話すことはできる状態ではなく ちゃんとしたお別れもできないまま…
連絡をくれた時に もっと優しく返事をしてあげていたら良かった。
会える時に会って、変化に気付いたり寄り添ってあげれば良かった。
もっと一緒に飲んだり 一緒に時間を過ごせば良かった。
今でも父に会いたいという気持ちと、後悔が頭をよぎってその度に辛くなります。
泣いていると父が悲しむので、あまり泣きたくなくても涙が出てきます。
会いたいけどもう会えない、どうしようもない気持ちをどう消化すればいいかわかりません。
生前 優しく出来なかったり口喧嘩になってしまうこともあったので、父には悲しい思いをさせてしまったのではないかと思うと苦しくて仕方ないです。
謝って、ありがとうを伝えたいですがどうしたらいいですか。
また 前を向いて生きていくための助言をいただけると幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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成仏ということ
お父様を亡くされたとのこと、心よりお悔やみ申し上げます。愛する肉親を亡くすことはとても辛いですね。お父様の体調の変化に気づいてあげられなかったこと、コロナでお見舞いも行けなかったこと、きちんとお別れできなかったことなど、後悔は断ち切れませんね。お気持ちをお察しいたします。
しかし、お父様は亡くなってお成仏をされています。文字通り仏様に成っています。
私たちと仏様は決して一方通行ではありません。必ずお父様は仏様としてあなたを見守っておられます。
仏様のおはたらきに「回向」(えこう)というものがあります。例えばあなたが仏様のお仏壇やお墓にお花をお供えしますと、そのお花はお供えした私から見ても綺麗に咲いていますよね。つまり、仏様の為にお供えしたお花の功徳(くどく)が私たちに回し向けられていると考えられます。これが回向です。いまお花と言う物理的な説明をしましたけれども、大切なのはお気持ち、お心の問題です。私たちが、仏様に手を合わせてお参りすると、仏様の為に手を合わせたのに、お参りした後に何故か心が落ち着くとかホッとするようなご経験がありませんか?
これが回向の最も大きなおはたらきなのです。あなたがお父様に手を合わせれば、お父様は回向としてあなたに慈悲心を与えたくださるのです。これが先程申し上げたように一方通行ではない証です。
ですから、あなたがお父様にありがとうと言って手を合わせれば、お父様は必ず受け止めてくださります。あなたのお気持ちはちゃんと届いています。そしてあなたにお慈悲の心を回向してくださいます。
あなたがおっしゃる通り、いつまでもお悲しみを引きずっていればお父様も悲しむと思います。あなたが前向きに元気な姿を見せることによってお父様も安心してお浄土から見守ってくださいます。どうぞ1日も、早くお気持ちを切り替える努力をしてくださいね。合掌
どうかお父様とのご縁を大切に
拝読させて頂きました。
お父様がお亡くなりになられてあなたのお心はその悲しみやさみしさや後悔があふれておられるのですね。詳細なことはわからないですけれども、あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
お父様が心から安らかになります様にと心を込めてお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
お父様は必ず仏様や神様に導かれ先に往かれた親しい方々やご先祖様がお父様を優しくお迎えなさって下さいます。お父様は仏様や神様のもと一切の迷いや苦しみからも救われて心から安心なさり、ご先祖様と一緒に清らかに何の憂いもなくなりご成仏なさっていかれます。そしてこれからもずっとあなたやご家族の皆様やご縁ある方々を穏やかにお見守りなさって下さいます。
あなたのその悲しみや後悔の念は尽きないでしょう。どうかお父様が安らかになります様にと心からお祈りなさって下さい、そしてあなたのそのお父様への思いを心からお父様にお伝えなさって下さいね。
あなたのその思いをお父様は受け止めて下さいます、あなたの思いに寄り添って下さいます。いつでもどこでもどんな状況の中でもあなたのことを見守り続けていて下さいます。
お父様とあなたや皆様とのご縁はこれからもずっと続いていくのですからね。
いつの日かあなたや皆様の与えられた天寿を全うなさる時には必ず仏様や神様がお迎えなさって下さいます。そしてお父様がご先祖様を連れて優しくお迎えなさって下さいます。そして再会なさり喜び合い分かち合うことでしょう。
あなたがこれからもずっとお父様とのご縁を大切になさりながら皆様と一緒に健やかに充実した人生を歩んでいかれます様に、皆様と仲良く心から幸せに生き抜いていかれます様にと切にお父様やご先祖様に祈っています。