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両親からの呪縛を断ち切るには

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

私は三歳の頃から両親から虐待を受け続けてきました。
そのせいで、今は家族も学歴も家も友人も失いました。
幸せになりたいという気持ちそのものは強くあります。が、闘争心がまるでないというか、こう生きる意志にブレーキがかかってしまう。ロックがかかってしまいます。
どうすれば良いでしょうか。
最近では、過去に悩むあまり日中体が動かなくなってきて、仕事もままなりません。

2023年7月10日 9:39

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたのせいではない

虚無に挑み、超える者 様 相談ありがとうございます。

虐待による、トラウマ・フラッシュバックの対応と思います。
もし今、精神科医や心療内科でカウンセリングを受けているのならそちらを優先させていただいたうえで、お伝えします。
虐待を受けると、人を恐怖の対象として脳と心に刷り込まれます。
養育者からの虐待は、本来愛情を受けるはずの人からの虐待ですので
対人感は常に、恐怖心との戦いで、他人が優しくしてくれても、思いやりを向けてくれても、同時に虐待の記憶が蘇り、他人を必ず怒る存在・いじめる存在として思ってしまうため、他人と距離を取り、他人を信用できなくなり、孤独感に陥ります。そして、孤独感から、自分を責めるようになり、虚無感を感じるようになり、やがて社会活動が難しくなり、引きこもりという状態が起きます。
でも、安心してください。遅くはありません。
ここから、社会に対応できることが出来るのです。
それは、まず、自分のせいではないと思うことです。
あなたの今の状態は、あなたが望んだのではありません。過酷な環境のせいなのです。あなたはまず、自分が悪くない、自分に責任はないと何度も思い、そして、
安心・安全を感じる状態に居られるようになることが、これから大切になってきます。トラウマ・フラッシュバックは安心安全を感じて心のざわつきを落ち着かせることから、段々自分なりの対処の方法が身についてきます。
ご自分で安心安全を感じることは何だろうと思ってみてください。
そして、精神科医やセラピストや僧侶の力を借りていいので、自分を癒し、自分を思いやることを心がけてください。自分に思いやりを向けて自分を寛容に観るということが出来るようになると、対人関係も安心の関係を築けるようになっていきます。
あなたの人生はあなたが主人公です。呪縛を解く力があなたにも備わっています。
そのために、自分を責めず、安心安全を感じて、自分を癒し、自分に思いやりを向けてください。
参考にしてください。一礼

2023年7月10日 16:24
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