生まれてこなかった子が、護ってくれることはあるのでしょうか。
夢を見ました。
墓石が端に積み上げられた、墓場だったと思われる場所を、掘り返しています。
やがて中からきれいな棺桶が出てきて、中から巫女装束のぬいぐるみが出てきます。
彼女はとても綺麗で可愛くて、てとてと歩いて、私のそばに来て言いました。
「ずっと一緒にいるよ。」
嫌な気配も気持ちもしませんでした。
むしろ、ポカポカと、優しい空気に包まれていました。
普段あまり夢を見ないので、その夢のことは強く印象に残っていました。
しばらく経って、もしかしてあのぬいぐるみは、
私の子供だったのではないか、と思ったのです。
私は16年前に、恋人との間に子供ができました。
が、恋人が元彼と浮気をしていた為にどちらの子供かわからず、
「私の子供なら絶対に堕ろすな」という私の制止を振り切って、
彼女は堕胎してしまったのです。
私はその時、母親にも、元彼にも、名前を貸した友達にも、望まれなかったこの子供を、
せめて私の子供だったと思おうと、紬、という名前をつけて、時々思い出していました。
占い師さんに聞いてみたところ、
彼女は「私がいろんな人に護られているから大丈夫だよ」と伝えたかったという事、
人形だったのはその方がいいから、というちょっと曖昧な理由でしたが…。
もし私の子供だったなら、ちゃんとした墓のない棺桶から出てきたことも、
体がなく人形だったことも、私のそばにいることも、
全てつながるような気がするのです。
私は、子供を見殺しにしました。
そんな私を、子供が護ってくれるなんて、あるんでしょうか。
でも、護られている気がするんですよね。
車道の真ん中で倒れて意識を失った時も、気づいたら道端に居たりして。
今は、あの子だったらいいな、と思っています。
性欲…かな…。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人はいろいろなものに護られています
人は目には見えない いろいろなものに護られていると思います。
仏に護られ、先祖に護られ、国に護られ、自然に護られ…
ですから、生まれなかったお子さんに護られても不思議無いと私は思います。
良い夢をご覧になりましたね。
その思いを大事になさってはいかがでしょうか?
水子様
まこと様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
この度は誠につらい経験をなされましたね・・
「紬」・「つむぎ」さん、誠に良いお名前を付けられましたね。紬は繭から紡(つむ)いだ糸から作られます。正確には詳しく調べないとわかりませんが、「つむい」だものであるから、「つむぎ」ということが語源ではないかと思われます。「紡ぐ」というのは繋がりのことでもあります。まさに、まことさんとその水子様との繋がりを思います。
夢は夢として、良いものであろうが、悪いものであろうが、あまり気になさられることもないかとは存じております。
問い「不思議な夢を見ました」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1005313381.html
「・・良い夢であろうが、悪い夢であろうが、あまり囚われないことが大切であり、いずれにしても良い夢を見てもあまり慢心を起こさないこと、悪い夢を見ても、変に落ち込む必要もなく、菩提心と空性理解の滋養、あるいは慈悲・利他心の滋養へと繋げることが肝要であるのではないかと存じております。・・」
いずれに致しましても、これからも水子様の御供養をお続け頂けましたら有り難くに存じております。
水子供養につきましては、下記各問いの拙回答もご参照頂けましたらと存じます。
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_323269.html
「・・この世は縁によりて成り立っている縁起なる世界・・縁が調わなければ難しいことはいくらでもございます・・その子は僅か数日の命だったかもしれませんが、確かに二人の子どもとしてこの世に現れてくれたことは紛れもない事実です。それは何か大切なことを気づかせに来てくれたのだとお考え下さいませ。もちろんまだまだ難しいことかもしれませんが、拙生はやがてそのように思うことができ、有り難くに感謝致して、水子ご供養を申し上げて、乗り越えていくことができました。その気づきはもちろんそれぞれで異なるでしょうが、真摯に「いのち」と向き合うことによって得るものは、それぞれ大きいのではないかと存じております。・・」
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
ありがとうございます。やはりそんなこともあるのですかね。
生きていれば16歳、そんな年に私に会いに来てくれたのかと思うと、
とてもうれしい気持ちになります。
実は今、私は病気を患っています。その夢をみた時期はいろいろ辛かった。
きっと彼女は、それを感じたのですね。だから。
なにもしてやれなかったのに、とても優しい子になってくれました。
彼女はずっと私の子、そう思っていようと思います。
お嫁には出したくないな(笑)