仕事モードをオフにできません
勤続年数が長くなり、担当する仕事の量も増えてきてたことで、最近仕事モードをオフにできなくなってきたことに悩んでいます。
状況としては、
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【朝】
通勤電車の中で今日やらなければいけない仕事の流れを考えてしまう。
【昼】
休憩中なのに午前中の仕事や午後からの仕事のこと、溜まっている仕事をどうするか考えてしまう。
【夜】
帰宅中に次の日の仕事や今日の仕事の反省を考えてしまう。
家に帰ってきてから今日の仕事のやり残しがないか考えてしまう。
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こんなことになってしまっています。
「この仕事はこんな風に進めよう」
「この作業はこれで本当に良かったのかな」
「このやり方でやったけど、よく考えたら次の日ダメと言われるかもしれない」
ということが常に頭をよぎってしまい、常に仕事モードです。
ふとした瞬間にぽっと仕事のことが浮かんできてしまって休みの日も気持ちが休まらなくなってきました。
こまめに休憩をとってみたり、その日のことや思いついたことを紙に書き出してみたり、帰りに寄り道してみたり、切り替えるためにオンオフで服装を変えるとか…
調べて出てくることは色々やりましたがどうにも上手くいきません。
仕事じゃない時にこんなことを考えても残業代が出るわけでもないし、次の日に響くので、なんとかこの状況を打開したいです。
お坊さんの経験や知恵をお借りできませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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自然なことでは?
ご相談拝読しました。
確かにそれは気が休まらない感じがして心配です。しかし実際にはどうでしょうか?それは悪いことでしょうか?どうにかしないといけないことでしょうか?
私は僧侶ですが、僧侶にも世間的な意味での仕事という側面はあります。でもそれ以上に、生き方としての面、言うならばライフワークとしての側面が大きいと感じます。ですからいつも「仏教的にはどうだろう?」と考えるクセは私は抜けなくなってしまいました。
私がお預かりするお寺では8月はお盆参りの法務が終われば日常的な法務(各家庭への月命日のお参り)はお休みです。つまり昨日はある意味休日的な日の最後でしたが、結局普段はできないような事務仕事や、ゆっくりと整理したい事柄で一日潰してしまいました。
「何をやっているのか?」と思わないこともないですが、それだけやりがいのあるものにご縁をいただいたのだなと受け止めています。
さて、しろさんはいかがでしょうか?それだけ仕事のことを考えてしまうのは悪いことでしょうか?もちろん日常生活に支障をきたしたり、身心が休まらずしんどいのであれば問題がありますが、そうでもないのならそれは実はそれだけやりがいを見いだせているということでもあるのかもしれません。
それに、言ってしまえば頭の中に考えることは思い通りにはなりません。今はそうでも、たとえば激しい恋心を抱いたら仕事中だってそのことばかり考えてしまうかもしれないし、激ハマリする趣味や推しに出会えてもやっぱりそうかもしれません。
私たちは環境に作用される存在です。今、しろさんは大きく仕事モードの環境にあるからそうなのであって、言うなればそれが自然なのでしょう。自然は自然、無為自然。雨は止むときに止む。雲も風が吹けば流れるがそうでないときはそうでない。それはいかようにも思うようにならない。
どうにかしようと対処しようとするよりも、今の自然な自分に気づく。変えたいのであれば自分を変えるのではなく環境を変えることで自分も変わっていく。そのように思います。
質問者からのお礼
お礼が大変遅くなってしまい申し訳ありません。
こちらの質問に返答をいただいたすぐ後のこと、急な転勤やチームのリーダーになることが決まって今までにない慌ただしさになってしまい、せっかく返答をいただいたのにお礼を送ることを忘れてしまっていました……
いただいたお返事を読んで、仕事モードでいてしまうことはやりがいのある仕事につけたことの証なんだと気付かされました。
今は仕事モードの環境にいるから仕事のことを考えてしまうのは自然なことだと思うとなんだか気も楽です。
環境が変化してより気が休まらない状況にはなりましたが、身体を壊さないように気をつけながら、やりがいのある仕事ができる今を楽しみたいと思います。
お返事をくださって本当にありがとうございました。