殺すくらいなら一生憎み続ける方がまだいいです。

人に憎まれながら生きるって
その人の無意識に働きかけますから。

でもたとえそういうことをしても
そこまでして復讐したいとしても
せめて同害復讐法までですよ。

同害復讐法は現代では野蛮であるとして基本認められないか
一部適用までです。
「目をつぶされたら相手の目をつぶせ」というものですね。

でもこれは拡大報復を防ぐためでもあったんです。
古代なりの智慧ですよね。

今の時代はそうすると炎上も炎上、
ちょっとぶつかっただけで殴るとか。
拡大報復の真っ最中で
数千年前の人間より遅れている時代ともいえませんか。

憎悪も歓喜も父母の恩もすべて人間の感情ですから
否定できません。

でもせっかくここに書き込んでくださった
あなただから信じてお答えしますが
憎しみそのものが問題なのではなく
それを増幅させて苦しんでいる行為そのものが問題なのではないでしょうか。

それはどうか、分けて考えていただきたいと願うところなのです。

私は、あなたの過去の投稿も踏まえ、それが関わっているものと考えて
お答えしています。

どのような裏切りを受けたかはかりしれません。

かつて同じような相談を受けたことがありますが
結局その方は、
自分を傷つけた相手、憎んでいる相手に対して、
これからもずっと平然とした顔で付き合い続ける、
という答えを出しました。

相手は私を傷つけたことを
平然とした私の顔が視界に入る限り
忘れることはできないのだ。

そうやって相手がやがて年を取り
体が衰え心が衰えても
その人のそばに私は居続ける。
どこかおびえながら、表情が強張りながら
私を見る目が愉快でたまらないというのです。

私は言いました。
「それでうまくいくか分かりませんよ。
復讐は相手が受け取らなければ自分に返る。それでもいいんですか。」
それでも結論は変わりませんでした。

それよりかは
あなたがかつておっしゃった、
『私はもちろん家族とずっと一緒にいたいので、絶対に踏みとどまります。
家族は絶対にかなしませたくない』という言葉を信じたいです。

どんな善い人でも憎悪からはなかなか抜けられませんが
そういうものに導かれて新たに縁を育んでいただきたい。

今回のご質問内容はお応えかねますが
どうかおゆるしください。

南無釈迦牟尼仏　合掌

吉井浩文

Buddhism. knowing what it actually i...

このお坊さんを応援する

？