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自殺者を否定することについて回答受付中

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私は、自殺者が嫌いです。憎いです。心が弱いから自殺したのだ、自殺しても地獄に行って苦しむだけだ、という具合に。

そして同時に、私はこの考え方が不適切であることも知っています。この考え方は、明らかにその人たちの背景や状況を考慮していないし、観測もできないあの世のことについて、浅い見識で断定しているからです。

しかし、それじゃあ自殺者たちが無条件に救われると考えてしまえば、きっと私は首を吊るでしょう。

おそらく、これらの考え方はどちらも極端なものだと考えられます。

なにか、バランスの良い考え方などはありませんでしょうか?

2025年5月30日 3:40

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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

誰も傷つかない世界へ そのためにあなたも誰も傷つかない思考を

人間というものは「正しい」という思考が好きなもんで、そのためにその正しさに縛られてしまう。
その正しいという考えは危険なのです。
なぜか。
それは「自分にとって」という考え方だからですぢゃ。
隣の国などをご覧なせぇ。
トップが過激な人になればその人にとってのアブナイ過激な正しさを他人に押し付ける。
自殺どころか他殺もいとわなくなる。
非道なビジネスのために人の命が軽んじられることが起こる。
あなたがその被害にあう立場だったら冗談じゃないと思うでしょう。
だから国から逃げ出す人もたくさんおるわけなのです。
自殺も他殺も同じです。
人が傷つく。
本人だけじゃなくまわりも傷つく。
正しいと思っているようでも人が幸せになれない。
だからこそ、その「自分にとって」の考えというものが本当に「正しいのか」を問う必要がありましょう。
とあるアーティストの歌詞にこのようにあります。
「自殺なんてないのさ 誰が君を殺した?」
誰が自殺したくて生まれてきた人がいるでしょうか。
そんなひどい目に合わせた人が裁かれずに誰が親として、遺族としても自ら死を選んでしまったわが子や親族を責められるものでしょうか。
正義の剣で人を斬るなという教えがあります。
どんなに立派な正しい考えであってもその正しい刀で人を斬れば人が傷つく、血が出る。
あなたが自殺した人はいけないと悪く言ってもすでに其れを選択してしまった人、およびご遺族さんにとっては、どうしようもありません。
ならばこそ、みんなが救われる考えを求めるべきではないでしょうか。
そうすると結果的にやさしさや、導き、救い、光のある方へと進むようになるのです。それが仏道、仏の道、人間世界の真実、真理を探究する道なのです。
僧は貴方も救わなければいけません。自殺した人も救わなければいけません。ご遺族も救わなければいけません。自死・安楽死を望む人も救わなければいけません。そんなことはできんと思うことはしばしばあっても、それでもその道を行くのです。菩提心をおこすということは一切衆生をわたさん、救わんという誓願だからです。その大誓願をあなたが持てばその自分の矛盾する考えや、誰かが傷つく考えも救ってあげないと、という風になるのです。
よって、このご質問の回答とは、あなたが自分も自殺した人もご遺族も救われる考えを見い出す、その答えを出すということになりましょう。合掌

2025年5月30日 8:34
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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

脳みそのぎっくり腰

自殺者の9割は「うつ」等を患っていると言われます。
脳・神経の体調不良が原因で希死念慮という症状が出るのです。
風邪の症状で咳や鼻水が出るのと同じ。
心の病は目に見えないので、身体的な故障に置き換えて考えてみましょう。
ぎっくり腰の人は、健康な人と同じような荷物は持てません。歩くことすらままならない場合もあります。
脳みそのぎっくり腰は、健康な人なら普通に受け入れられることが受け入れられなかったり、健康な人ならポジティブに考えられることがポジティブに考えられなかったりします。
そして希死念慮が出てくる。
自殺者の多くは、脳みそのぎっくり腰のせいで生きる力が弱くなっただけだと思ってはどうでしょうか。

2025年5月30日 8:05
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

嫌いだと言いたくなるほど、あなたも生きづらさを抱えているのね

あなたも、もがいているのですね。
懸命に生きているからこそ。
自死のニュースや情報に、心揺さぶられるのですよね。嫌いと思ったり、憎いと思ったり、弱さだと思ったり… そして自分を奮い立たせて、死ぬもんかと踏ん張って生きているのではありませんか。

一言では表せないのですよね。みんな違って、複雑なのです。割合でもなく、断定できるものでもない。

私はね、希死念慮を抱えた人をサポートしながら、自死遺族のケアもしています。当事者にも、その関係者にも、相当な苦悩があります。簡単に解決出来ることなら、どれだけいいか。それが容易ではなく、生きたいのに、生きることができない。それがどれほどのことか。
そばで見てきたからこそ、一言では表せないし、決めつけないでと思ってしまうのです。

嫌いだと言いたくなるほどに、あなたも生きづらさを抱えているのですよね。
ずっと、もがいてきたのですよね。しんどかったね。苦しいよね。

あなたを想うサポーターがいます。一緒に生きようと、味方になってくれる人や安心できる場所だってきっとあります。
ひとりで答えを出さなくてもいいように、あなたの居場所を見つけてほしいわ。

私がいる和歌山県でも、居場所の会があります。繋がる支援があります。あなたの住まいにも、きっとあるのですよ。繋がっていきましょう。安心できる命を生きてほしいわ。

2025年5月30日 16:51
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有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として、慌ただしく過ごしております。 ◆ゲートキーパー ご相談 駆け込み寺 (訪問は要予約。まずはメールでお問い合わせください) ◆ビハーラ僧、終末期ターミナルケア、看取り、グリーフケア、希死念慮、自死、産前産後うつ、育児、DV、デートDV、トラウマ、PTSD、傾聴、手話、要約筆記、行政相談員、小学校 中学校支援員としても、サポートしています。 ◆一般社団法人『グリーフケアともしび』理事長 【ともしび遺族会】運営 毎月 第1金・昼夜2回開催(大阪駅前第3ビル) 14:00〜,18:00〜 お問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com *この活動は皆さまのご支援により支えられております。ご協力をよろしくお願いします。 ゆうちょ銀行 口座番号 普通408-6452769 一般社団法人グリーフケアともしび ◆『ビハーラサロン おしゃべりカフェひだまり』 ビハーラ和歌山代表 居場所運営 問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆GEはしもとサピュイエ 所属 (Gender Equality 誰もが自分らしく生きることができる社会をめざして)DV・女性支援 ◆認定NPO京都自死自殺相談センターSotto 元グリーフサポート委員長(2018〜2024) ◆保育士.幼稚園教諭.小学校教諭. レクリエーションインストラクター.中学校DV授業 10年間 保育 教育の現場で 総主任として勤めた経験も生かしつつ、お話できることがあれば 幸いです。 いつも あなたとともに。南無阿弥陀仏 ここでは、宗旨を問いません。 まずは、ひとりで抱え込まないで。 来寺お問い合わせは⬇️こちらから miehimeyo@gmail.com ※時間を割いて、あなたに向き合っています。 ですので、過去の質問へのお返事がない方には、応えていません。お礼回答がある方を優先しています。 懇志応援も宜しくお願いします。 ※個別相談は、hasunohaオンライン相談より受け付けています。お寺への いきなりの電話相談は受け付けておりません。また夜中や早朝の電話もご遠慮ください。 法務を優先させてください。
午後から夜の時間帯は都合がつけやすいです。特に21:30以降は、たっぷりとした時間が取れます。 ◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。 言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。 ◆自死で大切な人を亡くされたり、死別により 死が受け入れられなかったり、心の整理がつかない方へ。30分ずつでも、オンラインで定期的に気持ちに向き合っていきませんか。吐露したり泣ける時間も、大事なグリーフケア 。 ◆個別電話ってドキドキして勇気のいることだけれど、声が届くから、聞こえてくるから、ちゃんと繋がっているようで、そばにいるように安心出来ることもあります。 ◆ 終末期ターミナルケア、看取り、希死念慮、自死、グリーフケア、トラウマ、PTSD、子育て、産前産後うつ、不妊、傾聴、手話、要約筆記者 としても、サポート ◆出来るだけ希望時間にお応えしたいと思いますが、午前中は毎日 法務があります。 (相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので) ◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )

中道です

拝読させて頂きました。
あなたのお考えを読ませて頂きました。あなたがおっしゃる通りあなたのお考えも一理あると思います。
同時にとても極端だと思います。ものごとはとても複雑に絡み合っていて様々なつながりやタイミングによって常に変化し続けているのです。

あなたが命を頂いて生きていことも本当に様々な巡り合わせやタイミングや恵まれた中でのことです。

そして私達は様々な巡り合わせの中で生きているのですし、必ず亡くなる時がきます。
それは病いもあるかもしれませんし、事故や災害で亡くなることもあるでしょうし、身体の限界つまり老衰で亡くなることもあるでしょうし、自ら命を絶つこともあるかもしれません。
私達には想像もできないあまたの巡り合わせやタイミングでそうなるのです。ですからどの様に亡くなっていくかについて私達は一概に善い悪いとは言い切れません、判断はできないと思います。

また普段は当たり前のように生きていますけれども私達一人一人はとても弱くはかない存在です。仏様や神様から見れば私達一人一人は本当に未熟で小さくささやかな存在なのです。
ですから些細なことであっても私達は迷ってしまったり悩んだり、苦しんでしまったり自分を追い込んでしまったり、生きることがもう辛くなってしまって死を選ばざるを得なくなってしまうことにもなりうるのです。

そんな小さな愚かな私達を仏様や神様は優しくお導きなさって下さいます、お救いになさって下さいます。

仏教の考え方として「中道」(ちゅうどう)というものがあります。つまり中の道です。どちらか片一方ではなくて適度にバランスよくものごとを見たり、考えたりものごとに向き合って行っていくことです。どちらか極端ではバラつきがありムダがあり、あやまちが多いのです。

生か死か、生きるか死ぬかどちらか、ではなく生もあり死もある中で私達は日々移り変わりながら存在しているのですからね。

どうかじっくりとあなた自身のことや生き方や周りの方々とのご縁やこれからの未来にお向き合いなさって下さい。あなたのこれからの未来を健やかにご成長なさっていきます様に、あなたが救われていきます様に、切に仏様や神様やあなたのご先祖様に祈っています。至心合掌

2025年5月30日 10:51
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

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