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辛い気持ちに負けたくない

回答数回答 2
有り難し有り難し 13

職場で出来た恋人と少し前に別れました。ここで励ましの言葉もいただきながら、自分のしたいことに耳をすませ、いい意味で毎日忙しく、楽しく過ごせています。ありがとうございます。
でも、やっぱりどれだけ自分のことをいたわっても、自分のことに集中しても、元彼を忘れて楽しく過ごしていても、職場で姿を見たり、接触すると気分が落ち込みます。
そんなことごときで負けない!私は楽しく生きるんだ!前を向きたいんだ!というつもりで元気な時は跳ね除けています。何度も恋愛で失敗してきたから、今回こそは自分を変えるためにあえて一人でいる大切な時期だと思っています。なので、いつもなら投げやりに始めていたマッチングアプリなども始めず、あえて恋愛から距離をとって寂しく思う毎日を選んでいます。
だから切り替えられないのか、少しでも彼と話すと、その時は強がっていられますが、1人になった瞬間落ち込んで、暗い気持ちでいっぱいになったり、怒りがわいてきたりでとてもしんどいです。
どうしたらこの辛さに負けず、毎日私らしく生きていけるのでしょうか。
教えて頂けたら幸いです。

2023年9月13日 18:34

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

コンパッション

みちゅ 様 相談ありがとうございます。

心をいろんな方面から学んだようなので、御存知かもしれませんが、セルフコンパッションまたはコンパッショネイト・マインド・トレーニングをお薦めします。
コンパッションとは仏教でいう慈悲のことですが、自分に思いやりを向けるということです。自分の辛い気持ちにしっかりと向き合い、自分に思いやりを向けてその辛い気持ちから解放できるように行動をすることを言います。

さて、好きな人に依存してしまう。そして大事されないと怒りをむけてしまう。そして今、孤独感に耐えながら頑張っている。このように思うのは、あなたの愛着システムの影響が出ているように思います。幼少期からのご両親とかの愛着関係からくるのかもしれませんが、その辛さはあなたのせいではありません。あなたに責任はなく、あなたが悪いのではありません。
人の脳は、別れ等の辛い体験をすると、寂しさを感じ、その辛さを引きずり脅威感情を増幅し孤独感にさいなまれていくようにできているのです。
辛い体験から、他人との接触が危ないものだと脳が反応し、寂しを感じさせ、あなたを守るように孤独させているのです。脳の本能的な防衛反応です。
これはあなたのせいではありません。厄介な感情を発動する脳が自然と備わっているのです。
しかしながら孤独では社会生活に支障がでますから、脅威感情を抑える必要があります。それを抑えるのが、自分への思いやり。コンパッションです。
自分へ思いやりを向けることで、心を落ち着かせ、なだめて、優しさや温かさを感じることで、段々と脅威感情をなだらかにしていきます。
脅威感情をなだらかに落ち着かせることで、、自分を穏やかに観ることが出来るようになり、自分の事を信頼できるようになり、辛い気持ちが減っていきます。
そうすると、他人に依存することなく、一人であっても自分自身で納得し充実した生活がおくれるようになるでしょう。
充実した生活が送れるようになると、やがて依存しなくてもいい恋人ができるかもしれませんね。
参考してください。一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。前を向く意識が持てたことが素晴らしいですね。何か達成するお手伝いをさせていただきますので、宜しければメールででもまたどうぞお話しください。この欄は字数制限でここまでです。ご縁に感謝申し上げます。再礼。

2023年9月13日 22:57
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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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次でしょう。

次の恋は始まっていますよ。
その前に、今しかできないことをされてはいかがでしょうか。
恋人との時間が忙しくなると、なかなかご自身のスキルアップや
趣味の幅を広げることも億劫になったり、時間が取れなかったりです。
(若いころの私もそうでした)

その、ちょっと興味があって始めてみた趣味に、次の恋があるやもしれません。
あの方がおっしゃいました。有難いお言葉です。
35億♪
大切な思い出を持ち、素敵な未来を築かれますよう。

合掌

2023年9月13日 22:44
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有り難し
おきもち

勤め人時代はマスコミ、医療、コンサル(経営・アセット)。都内の大学で週1コ...
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質問者からのお礼

遅くなってしまいましたが、お返事を頂き、ありがとうございました。
頂いたお言葉をもとに、山登りの趣味を始めました。山に行く時は自分と自然にだけ意識を向けて、黙々と進んでいます。
自分に慈しみを持つことは、お返事をいただいてから何度も考えてみたのですが、慈しみという言葉自体、きちんと心から理解できない状況で、達成出来たかは分かりません。愛着システムについても、ずっとずっとお先真っ暗な気持ちでいます。
でも、ある意味軽く考えて、スッキリ前を見て過ごすことは出来ていたと思います。
おふたりからのお返事がなければ、まだまだ底にいたと思います。何度も読み返しては、何か達成できるまではお返事出来ないなと思っていましたが、年が変わってしまうのでお送り致します。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ