無常というものにひどく虚しさを感じます
大学受験間近の受験生です。
文には至らない点があるかもしれませんが、ご了承ください。
私の受験が近づいていくにつれて、親も私も不機嫌になったり口論することが増えていきました。その度に毎度「昔(幼少期)に戻りたい。」「祖父母がまだ元気で、仲の良かった親戚たちと定期的に集まっていたあの頃に戻りたい。」など過ぎた温かい記憶に縋ってしまいます。悲しくなって、ふと目に入った私が幼少期の時に母がせっせと作っていたアルバムを見て、大好きな母からの愛を改めて実感しました。しかし、今目の前にいる母親は、私が絡めば絡むほどやっぱり不機嫌になって向こうを向いてしまいます。それがとても悲しいです。私に勉強してほしいのは十分わかっていますし、母も仕事で疲れているのもわかっています。自分の合格が一番の親孝行というのも分かっています。
だらだらと前置き失礼しました。私の最も不安なことは、上手く言えないのですが、時間が自分の周りの環境をゆっくり壊しているような気がする事です。
今までの家族の幸せだった思い出と全く同じ体験はできず、また、これからの人生体験する楽しいことが全て「楽しかった過去」に変わっていくことにひどく虚しさを感じます。
まだ子供のくせにと思われるかもしれませんが、無常というこの世であたりまえであるものが受け入れきれません。
私はやはり考えすぎなのでしょうか?
時間が経つということが怖くて虚しいものだとマイナスな考え方をしてしまいます。
無常観についてどう考えるべきなのでしょうか?
受験生です。メンタルがお豆腐なので、様々な意見によって自分の理想像や考え方を少しずつ明確にしていくことで、生きていく強さを身につけられればと思います。
自分のプライドについていけない自分の実力が情けないです
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
移り変わるものですが大切なご縁は変わりません
拝読させて頂きました。
あなたが幸せだった過去を思い返して今の状況の中でとても辛い思いをなさっているのですね。詳細な過去や今の状況はわからないですけれどもあなたのその辛いお気持ちはわかる様に感じます。あなたのお気持ち心よりお察しします。
受験を控えてあなたもお母様もとても不安な思いを抱えておられるせいで余計に精神的にも疲れてしまったりつい感情的になって言ってしまうこともあるのではないでしょうか。どうしても行き場のない気持ちをつい吐き出してしまってお互いに嫌な思いをしてしまうのではないかと想像します。きっとあなたもお母様も今精一杯なのかもしれません。
できればあなたもお母様も一息ついてみて少しでもゆっくりと心を休めて頂くように心がけて下さい。先ずはあなたやお母様も心身を少しでもいやして精神的にも余裕を持って下さい。そうしていけば自ずと心の豊かになりあなたが幸せを感じることのできると思います。
人間は弱いものですから些細なことでも気持ちは変化していくものです。そしていつも心の在り様は移り変わっていくのです。ただお互いに大切な存在であることは変わりはないでしょうからね。
今の状況はまた時間が経っていく中で変わっていくでしょう。ですからあまりネガティブに考えずに少しでも気持ちをおおらかに穏やかになさって接していきましょう。
あなたもお母様もこれからもお互いを思いやりながらこれからの毎日を穏やかに生きていかれます様に、あなたが無事に受験を済ませて健やかにご成長なさっていかれます様に、皆さんと一緒に幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。そしてあなたを心より応援しています。
今受け入れることができなくとも、大丈夫
拝読させて頂きました。
仏教では「諸行は無常」という教えがあります。すべての形あるもの、命あるものは時間が経てば、失ってしまうということです。
道元(どうげん)さまという高尚な和尚さまがおりましたが、その方は母親の死をきっかけにこの世界は「無常」であるということを感じたと言います。
それからの道元さまは、仏門の道に入られました。後に、仏の教えを多くの一般の方々に優しく広く、伝えられた方です。
確かに「無常」という価値観は、怖くて虚しいもの、マイナスなイメージしか捉えられることしかできないかもしれません。しかし、だからこそ、限りある時間をどう使うか。
そのようなことを、教えられているのだと思います。時間は二十四時間誰しも平等に与えれていますが、どう使うか自分次第です。自分が決めるしかありません。
こむぎさまだけではありません。私も他も皆さんも、与えられている時間は平等なのです。
「光陰虚しく渡ること勿れ」という言葉があります。この言葉には、時間を無駄にせず、精進しなさいという意味が込めれています。
良いご縁に結ばれ、幸せな日々を送ることができますようにお祈りします。合掌
瞬間ごとに新しい自分
無常と聞くと、変わっていく、壊れていくというイメージが強いですよね。
でも、それだけではありません。
瞬間瞬間ごとに浮かんでは消えており、瞬間ごとに新しい自分、新しい心だという意味があります。
過去は過ぎ去りもう無い。
未来はいまだ来たらずまだ無い。
今の瞬間だけがあなたの現実であり、過去は1秒前の別人のあなたから受け継いだ記憶データにすぎないのです。
だから恐がる必要はありません。
未来のあなたは、今のあなたとは別人です。
ただ、今のあなたの記憶データを受け継いだキャラが未来にも瞬間ごとに浮かんで消えていくだけ。
質問者からのお礼
お忙しい中、お答えいただき誠にありがとうございます。おっしゃるとおり、お互いは大切な存在ということを日頃忘れがちだったのかもしれません。できる限り余裕をもって、変わっていく日々を受け入れていけるよう心がけていきたいと思います。
ありがとうございました。
こうだい さま、お忙しい中お答え頂き誠にありがとうございます。完全に受け入れるのではなく、受け入れられないなりに今を大切に過ごしていきたいと思いました。「光陰虚しく渡ること勿れ」というお言葉、これから留意いたします。
ありがとうございました。
願誉浄史 さま、お忙しい中お答え頂き誠にありがとうございます。過去の自分がなくなると同時に新しい自分ができていく、失うものばかりではないのだなと感じました。また、うまく言えないのですが、過去の自分でもなく、未来の自分でもない今この瞬間の自分が本当の自分のような気がしました。
ありがとうございます。