頑張り所と、逃げ所の落としどころ
皆、多かれ少なかれ、悩みを抱えながら生活していると思います。
人生の課題や魂磨きの側面でそれぞれが課題・困難を抱える中で、歯を食いしばって頑張って乗り越える人がいる一方、度を越えた負荷で過労死や自殺といった悲しい結末になってしまわれる方もいます。
悩みは自ら生み出すもの。あるのは事実のみ。自分の捉え方で変わる。
と思いつつも、そう簡単にいきません。
できれば皆、目の前の困難・課題を順に乗り越えていければ良いですが、自分らしさや価値を見失ったり、メンタル疾患や三大疾病のような心身に影響が出たのであれば、一旦立ち止まったり内省して歩む道を変えたり、(言葉は悪いですが)現状から逃げるのも必要かと思いますが。
仏教では、こうした悩みにどう答えるのでしょうか?
どのような心構え、正しいものの見方、考え方が必要でしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
逃げはアリです
拝読させて頂きました。
あなたが生きていく中での困難や悩みや苦しみにどう向き合えばいいのか、どの様な心構えや見方や考え方が必要なことなのかと思っておられるのですね。あなたがその様に思われるお気持ちもわかる様に感じます。あなたがおっしゃる通り人生では様々な困難や生老病死の苦しみがありますからね。頭ではわかっていてもなかなか割り切ることも理解することも難しいことです。お気持ち心よりお察しします。
おっしゃる通り仏教的に捉えていくということは、あらゆる森羅万象のものごとうつろいゆくことをあるがままに受け入れていくことにより様々な迷いや悩みや苦しみを手放していくことができるのです。そして善いことを考え、善い言葉を使い、善い行いを日々心がけて穏やかに安心し安定して生きていくことです。
ですがなかなか難しいですよね。
私は逃げることも必要かと思います。歯が立たない相手に対して無謀にも立ち向かっていくことはとても苦痛ですし、深い傷を残してしまいますからね。
できるだけ正しい情報や知識を集めて冷静に検討なさり判断なさっていくこと、多少まちがってもあやまってもあまりあわてないで落ち着いて一つ一つ向き合い対応していくことが大切かと思います。
どんなすごい豪速球投手でも真っ直ぐど真ん中のストレートばかり投げていては軽く打たれてしまいます。一息ついて間合いをとってから冷静に相手を見てあちこち逃げていく変化球も必要ですからね。
いかがでしょうか?あなたがこれからの未来を心から豊かにおおらかに潤いに満ちて充実した人生を皆さんと仲良く幸せに生きていかれます様に切に祈っております。
質問者からのお礼
一向寺 ご住職様
この度は貴重なお言葉ありがとうございます。
八正道の実践という理解で間違いないでしょうか?
ふと20年前にメンタル疾患を患った時、医師からのドクターストップ(仕事の休職)で休んだことを思い出しました。
苦しく辛い日でしたが、今となってはあの休養も経験も今の自分のプラスになっています。
今回も自分を内省し、例え現実から逃避したとしても、最終的に前向きに捉えていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
合掌。