初心者向けの仏教の学び方回答受付中
仏教の思想や教えが、平穏で安定した思考に繋がりそうだと思い、仏教の勉強をしてみたいなと思いました。学校の歴史の勉強で仏像の写真を見たり、観光でお寺に行ったり、仏教やお坊さんがテーマの漫画を読んだ程度の、まるっきり初心者です。
仏教の勉強は、どのようにするのがおすすめですか?怪しい宗教団体や、人やお金を搾取したり騙し取るようなところに引っかかるのが怖いです。
皆様はどのように学び、思考に役立てていらっしゃいますか?
安全でわかりやすい勉強方法や、資料の見つけ方を教えていただけたら嬉しいです。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
私が感じている注意点をお伝えします
大変難しいご質問ですが、私なりに感じている注意点をお伝えしたいと思います。
(1)用語や概念の知識を先に求めようとしない。
仏教には無数の専門用語や概念がありますが、それを単に情報として得ようとしない方が良いと思います。言葉の辞書的な意味と、個人の受け止め方(解釈)には常に幾ばくかのズレがあります。用語や概念をいくら頭に詰め込んでも、それが我流の解釈によって組み立てられてしまうと、本来の仏の教えとは似ても似つかぬものになってしまうことがあります。
(2)常識や道徳を軽視しない。
仏教は真理の教えを説いています。それは、時には世の中の常識や道徳と相容れないように見えることもあります。ですが、それは、より善いもの、より正しいものを追求した結果、見かけ上のズレがある場合がほとんどです。これを逆にとらえて、「真理の教えの方が上位だから、日常の常識や道徳はどうでもいいんだ」という態度は転倒した考え方で、仏はこれを厳しく戒めています。
(3)「自分」が突き崩されていくことを恐れない。
仏教の教えの根本には、「自我」意識は妄想であって、これに執着することが苦しみのもとであるという考え方があります。仏教を勉強すると、自分というものが何ら特別な存在ではなく、「私」という意識自体も根拠が在るのか無いのか曖昧になり、非常に不安になってきます。これはとても怖いことなので、必ずといってよいほど拒否や逃避の感情が生まれます。この自分の妄想と対峙することから逃れない勇気が必要と思います。
なんだか大げさな文章になってしまい申し訳ありません。
とりあえず、佐々木閑先生がYoutubeにアップされている仏教解説シリーズの動画をごらんになってはいかがでしょうか。あまり偏りなく、専門的過ぎない言葉で、色々なトピックを解説してくださっています。
参考になさってみて下さい。
↓
https://www.youtube.com/@shizukasasaki490
個人的なおすすめですが
これまでお寺とご縁のなかった私自身が仏教を一から学び、そして僧侶となるきっかけとなった東京国際仏教塾を、候補の一つとしておすすめします。
仏教全般について学ぶ仏教入門課程(4~10月)と、伝統7宗派に分かれて理解を深める宗旨専門課程(11~3月)の2期1年制からなる超宗派の専門塾で、現在、令和8年度の入塾生を募集中です。
スクーリングやお寺での修行体験は週末に行われるので、仕事をしながらの履修が可能です。
塾長は浄土真宗のお寺の住職ですが、特定の宗派に勧誘するようなことは一切ありません。
毎年、全国の下は20代から上は80代までのサラリーマンや主婦、年金生活者らが、和気あいあいとした雰囲気の中で仏教を学んでいます。
詳しくはホームページをご覧ください(「東京国際仏教塾」で検索すれば出てきます。ちなみに私は塾からの回し者ではありません)。
まずは仏教の基本的な教えを本で学びたいというのなら、これは別の方への回答でもご紹介しましたが、「ブッダが説いたこと」(ワールポラ・ラーフラ著、今枝由郎訳、岩波文庫)をおすすめめします。
現在出版されている仏教の入門書、概説書の中で、最良の一冊であると思われます(文章は平易で読みやすいですが、その内容を完全に理解するのは容易ではありません)。
ご存じのように、同じ仏教の教えといっても宗派によって細部はさまざまです。
お釈迦様ことゴータマ・シッダッタは実際にどのような言葉を語ったのか、次に自分は何を学んだらよいかを知る手立てともなるでしょう。


