悲しみを感じたくなくて強がってしまう
長年住んだ親と別れ独り立ちをする、ペットが亡くなってしまう、親しんだ職場から異動する等のことひとつひとつに深く傷ついてしまいます。
傷つきすぎて前に進めなくなってしまうのではないかと怖くなり、素直に悲しめばいいものを全く気にしていない、というような強がりをしたり、そのような考えの方の文を読んで自分もそうなのだと思い込むようにし、結局辛く悲しいままです。
世間の人が軽くこなしていること全てにいちいち辛くなってしまう自分がすごく情けなく感じてしまいます。
歳を取ればそのような感覚が鈍くなり、自然と気にならなくなるものなのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
全部自分のせいじゃないと思いましょう
いのり 様 相談ありがとうございます。
「素直に悲しめばいいのに強がる。結局悲しい。そして一つ一つの事に辛く情けなく思う。」
全部自分のせいじゃないと思いましょう。進化した脳が葛藤しているだけだと思いましょう。
進化した脳というのは、生物として本能的に感じる脳の部分と人間として思考する脳の事です。人間は思考し、悩み葛藤するようにできているのです。
悲しい辛いと感じるとそれを避けたいと思ったり、抗って排除したいと思ったりするのです。すべて進化した脳のせいであなたのせいではありません。あなたに責任はないのです。
軽くこなしているとあなたが思っている他人も実は同様に葛藤を起こしているのですが、その対処法が上手くいっているだけです。それはあなたにも出来ることなのです。本当ですよ。
その方法のひとつは、自分を癒し、自分に思いやりを向けて、心を落ち着かせ平穏にすることです。それにより負のループの葛藤を減らしていくのです。
例えば、愛するペットが亡くなれば、誰でも悲しいです。私も泣きます。悲しみに落ち込むと思います。その時に、自分を癒やす方法を知っていれば、少しずつ穏やかに悲しみを抱えつつも、落ち込みを減らしていくことが出来ます。心を平安に導くことが出来ます。それはあなたにもできます。
練習すればやがて自転車が親の介助や補助輪なしで乗れるように、自分を癒やすこと、心を落ち着かせることに、まずは信頼できる人を頼って、癒されてください。誰かに気持ちを傾聴してもらうというのも良いです。そこから瞑想やセラピーや座禅などで心を落ち着ける方法を少しずつ実践して、安心安全を感じるようにしていけば、段々と辛いと思う出来事に対処していけるようになるでしょう。
参考にしてください。一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。落ち着いて受け入れることが出来て良かったですね。もし続いて何かありそうでしたら、遠慮なくご相談ください。この度のご縁に感謝申し上げます。再礼
質問者からのお礼
しばらく時間を置くことで落ち着いて受け入れることが出来ました。ありがとうございました。