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みんなが離れていってしまって寂しい

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こんばんは、こんなことを質問していいのかと思いますが、この気持ちをどこにも持っていけないためこちらに失礼させていただきます。

わたしには高校時代の部活の仲間で、大人になってからよく集まるようになった4人組がいます。アラサーの今でも月に1度は、みんなで集まりやすい場所を探し、遊んでいます。

その中の3人が、偶然が重なり、結婚や同棲などで同じ地域に住むことになりました。その地域の話などをしており、とても楽しそうです。

わたしはその地域から電車で2時間くらいのところに住んでいます。
このことがとても寂しく、悔しい気持ちになってしまうのです。結婚などお祝いしたいのですが、わたしだけ遠いところに住んでおり、わたし抜きで親交が深まることは不可避かなと思います。それが寂しく、疎外感を感じます。

他にも、仲良しの友だちが結婚で遠方に引っ越すケースが3件ありました。みんな結婚したら今よりも遠くなってしまう人たちばかりが、わたしの周りには集まっているな、と感じます。

わたしはもともと、友だちとべったりなタイプではなく、淡白なタイプです。嫉妬深いところもあり、面倒な人間なので、皆わたしから離れていってしまっているな、と感じずにはいられません。

わたしがもっと友だちを心の底から大切にしていられれば、などとよく分からない後悔で一杯です。

結局地元に残っているのはわたしだけ、よく考えれば、みんな、遠くへ行ってしまっています。寂しいです。どうか前向きな気持ちでいられる方法はないでしょうか。

2023年12月20日 23:34

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大事にしたいなら長い目で見ましょう

ご相談拝読しました。

仲良しグループのメンバーが離れていってしまうようで寂しさや不安を抱えているのですね。
それによって混乱も生じて、自分を責めたり後悔するようなことになってしまってもいます。

まずは落ち着いて、きちんとものごとを正しい目で見つめましょう。

冷静に考えれば、あなたから離れて行ってしまう人があなたの周りに集まっていたのではなく、たまたまあなたが交友していた人が結婚や同棲を機に距離的に離れていっていることはわかるでしょう。誰でも離れる事を目的に交際や結婚をするわけではないですから。

でも頭ではわかっても受け入れがたい。それくらい大事な方たちなのでしたら、どうかこれからも大事にしてください。まずはお祝いしましょう。気持ちとしては素直にお祝いできなくてもいいのです。行動としてお祝いできれば、その内側の気持ちはあなたの中に留めておきましょう。

これから先、もしもあなたも結婚や同棲や交際の縁があれば、集まることを億劫に感じることもあるかもしれません。条件が変われば気持ちも変わります。人はそういうものですから仕方ありません。

それでもやはり共に過ごした仲間の存在は格別だと思います。時々そのころに戻りたくなることも長い人生の中できっとあるはずです。

だから短期的な視野だけでなく長い目で見て、一時の感情に振り回されてなくしてしまうのでなく、時には面白くない気持ちを抱えたままでも、今の関係を大事になさってはいかがでしょうか。

集まる頻度が落ちても、距離が離れても、この関係を大事にしたいという行動をどこかで切らさないならば、離れてそれで終わりということにはならない気がします。

あなたも自分に向き合う時間であったり、他の交友に目を向けたりと視野を広げつつ、今回のご縁を受け止めてはいかがでしょうか。

2023年12月21日 6:04
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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
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質問者からのお礼

ご丁寧な回答をいただき、ありがとうございました。

「たまたまあなたが交友していた人が結婚や同棲を機に距離的に離れていっている」という事実と向き合い、自分の価値と同じではないことを見落としておりました。

長い目で付き合い、友を大切にし、わたしは自分のことに集中していこうと思いました。

本当にありがとうございました、心が楽になりました。

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