先祖の犯した罪による祟りはありますか?
先祖の犯した罪による祟りはありますか?
私の母方の家は先祖が武士だったらしいです。
私は見たことありませんが、母は家系図も見たことあると言っていました。
そして、女性しか産まれない代があったり、男性は皆早死にするような家系だとよく聞かされていました。
実際、祖母の代は女性しか産まれず祖父を婿養子に取りましたし、家を継ぐはずだった叔父は成人する前に亡くなってしまいました。
その前の家系も代々そのように婿養子などを取りながらなんとか繋いできたそうです。
仏教的観点から率直なご意見をお伺いしたいと思っております。
先祖の犯した罪などによって、子孫に祟りが降りかかることはあるのでしょうか?
私自身は幽霊など超自然的なことはあまり信じていません。
しかし、先祖が武士であるだけに人も殺めていたと思いますし、先祖の犯した罪によって子孫である私たちにも影響があることはないとは言い切れないと考えています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
何か影響があるとしても無数の因・縁のひとつにすぎません
昔の芸能などでは、よく「親の因果が子に祟り」などといって、先祖の悪い行いが子孫に悪い祟りをもたらすと脅かしました。
仏教では因果説をとっています。ざっくりいうと「善い行いからは善い結果が生じる。悪い行いからは悪い結果が生じる」というものです。これをごくごく単純化して「親の因果が」云々といったわけですが、これは実際には正しくありません。
仏教の因果説は因(直接の原因要素)・縁(他の影響要素)・果(結果)が複数(非常にたくさん)関連しあうと考えるので、たとえば「先祖の悪行のために子孫が早死にする」と簡単に言うことはできません。仮に祖先の悪行が因あるいは縁のひとつであったとしても、それが単独で決定的な要素であるとは言えません。
「親の因果が」云々というのは、その話を聞いている人に正しい行い、善い行いを促すためにされるたとえ話です。注意しなければならないのは、これを逆に解釈して「今、何かうまく行かないことがあるのは、先祖が何か悪いことをしたからだ」とか「○○さんが差別されるのは先祖の悪行の祟りだから仕方がない」と、現状に対しての認識をゆがめてしまうことです。「先祖が○○だからしかたがない」「先祖が○○だから当然だ」と考えるのは、多くの場合、正しい観察を妨げるという点で、それ自体が悪い行いだと考えられます。
仏教の因果説の肝要は、「善い行いには善い結果がある」という点です。現状に何か問題があるとして、それを正しく観察し正しい対処を行うことで善い方向に向けていくことが可能であるというところが大切です。もちろん無数の因・縁が関係していますから、何でも完全に思い通りになるということはありません。しかし、何事も良い方向に向けるための努力は無駄ではないということです。
ないです。
とほほさん、確かに家系が武士だと戦争で多くの人を斬ったり、虐殺があったのてまはないかと思う気持ちは分かります。でも、本来ならその本人が罪を背負うべきです。あなたの先代に色々不幸があったことはお気の毒様です。しかし、あなたには何も罪はありません。そんな過ぎたことを考えるならあなたが立派な先祖だと思われるように行動してください。
仏教はお釈迦様から家系や過去には関わっておりません。むしろ、その事で苦しんでいる人たちに向き合ってきました。お釈迦様が偉大過ぎたために、後継した人たちが潔癖にしただけです。だから、前世や先祖だと語る人にはきをつけてください。私からは以上です。
善きことを心がけましょう
拝読させて頂きました。
あなたがご先祖様の罪が祟りとなって現れるかを疑問に思っているのですね。ご質問ありがとうございます。
私達のご縁は全てつながっています。ですから私達のご先祖様もつながっています。ですから私達のご先祖様は武士だった方々もいるでしょうし、農民だった方々もいるでしょう、天皇や貴族や王だった方々もいるでしょうし、様々な差別や偏見を受けて大変な思いをなさっていらしたご先祖様もいらっしゃるでしょうし、当然ながら様々な国や地域の方々もいらっしゃいます。
その中で罪を犯した方々も沢山いらっしゃるでしょうし、罪を犯さなかった方々もおられるでしょう。
生まれ変わり死に変わりする中で罪を犯してしまって地獄・餓鬼・畜生に落とされて苦しまれた方々もいるでしょう。
具体的に祟りとして子孫に影響を及ぼしているかどうかはわからないですが、様々な巡り合わせの中で今現在があります、そしてこれからの未来につながっていくことでしょう。
女の子しか生まれないことや早く亡くなってしまう方々が多いことが祟りとなるとは考えずらいと思います。それぞれ様々な巡り合わせや状況や条件が重なっての中での過程ですからね。
ですからあまり祟りでこうなった・ああなったとお考えなさらなくても宜しいかと思います。過去のことが今につながりそして未来へとつながっていくのです。
仏教的には善いことをすれば善い結果へとつながっていくと教えています。ですからこれからどうか悪しきことをなさらずに善いことを思い善い言葉や行いを日々心掛けて下さいね、必ず善き結果へと結びついていきますからね。
あなたがこれからの未来を悪しき考えや言葉や行いや罪を犯さずに、善き考えや言葉や行いを進んでなさり、心から健やかに素晴らしい人生を素晴らしい方々と一緒に分かち合い、皆さんと心から豊かに幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。そしてあなたを心より応援しています。
質問者からのお礼
大鐵 様
百目鬼 様
Azuma 様
ご回答いただきありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ございません。
みなさま1人1人にお礼を書きたいところですが、今回はまとめてのお礼で失礼致します。
結論から言うと、わたしの家族の度重なる不幸に先祖の行いが関連しているとは言い切れない、または関連しているかどうかは不明ということですね。
みな様共通しておっしゃっている、今の行いが未来の結果に繋がるということ。つまり、過去の行いや過去の結果ではなく、今善いことをしよい未来に繋げていくのが大切だということを学びました。
叔父や先祖のご冥福を祈ることは欠かさずにしたいと思いますが、すぎてしまった不幸とその原因について考えすぎるのはやめようと思います。
今自分がよい行いをするよう心がけて、これからを過ごしていきます。
改めてこの度はご相談に乗っていただきありがとうございました。