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消えない憎しみについて

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有り難し有り難し 15

こんにちは。24歳の女性です。
本日も宜しくお願い致します。

私には憎んでも憎んでも、憎み足りない人がいます。去年の話ですが、アルバイト先で休憩室が隣だったことをきっかけに話すようになった10歳ほど上の女性がいました。それからというもの、連絡先を交換し、一般的に言えば「仲が良い」とされる関係性だったと思います。

しかしながら、私は彼女との関係性が進むにつれて、自分が彼女の言葉に度々傷ついていること、不安に感じていること、嫌われまいと自分を偽っていること、心が疲れてしまっていることを感じており、そんな正直な自分の気持ちを見て見ぬふりし続けた結果、相手に対する憎悪が一年たった今でも肥大化しています。

その方の嫌悪点を端的に申し上げますと、
価値観を強制的に押し付ける、マウント(自分の方が上だ、と思うための手段として私を利用してくる)、発言のほとんどが人の悪口、自慢をする(異性にモテること、仕事ができること)、相手の一言一句を否定する、という点です。

さらに、私は同じ職場に好きな人がおり、その女性とその男性を含めて話すこともあるような関係性でした。私はその女性に、彼が好きなことを話していたのですが、「脈は感じられない」「諦めて合コンに行こう」「彼が好きなのはあなたではなく私(その女性)では?」「彼は思わせぶりだ」などといった意見を毎日のように浴びせられ続けました。

ただ自分の方が上だと主張したいだけでは、そのために弱い私を利用しているのでは、と気づいた時には手遅れで、その女性からの連絡を無視し、連絡先自体を削除した今もなお、怒りは消えません。

ただ、こんな女性のように歳を重ねたくはない、という反面教師として勉強させて貰った貴重な機会にはなりました。自分の嫌いな人、モノを理解するための教科書のようなものでした。

しかしやはり、怒り、憎悪、醜さ、相手への攻撃性、その相手を否定しようとするエネルギー、などがふつふつと湧いてくるばかりです。許すことなどできず、正直なところ、相手が死に至れば喜んでしまうほどです。

私はこのような感情とどのように対峙し、理解し、受け入れることができるのでしょうか。自分の心がどんどん悪に染まるような気がしてきて、とても怖いです。

2024年2月1日 9:44

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私も似たようなことで苦しんでいます

私も似たようなことで苦しんでいます。

私が憎くて仕方がないのは、今の家内と結婚したきっかけとなった紹介者でかつ仲人の夫婦です。最初からのウソの連続ですし、紹介者だからといってなんの責任も果たそうとしません。カネになることばかり要求し、つっぱねると寄ってこなくなりました。

以前は、妻は冷静に、「あんな人たちのことで腹を立てても無駄」と冷静でした。が、仲人の女の方が、家内と同じ滋賀県立八幡高校の卒業生なのにウソをついて騙していたことを知ってから変わりました。また、楽しそうに高校時代の思い出を語っていたのに、それ以後、思い出を語らないのはもちろん、八幡高校と言っただけで不機嫌になります。家内にしてみたら、それはそうだろうと思います。

私たちの場合、仲人夫婦が同業者(同じ宗派の寺)でかつ、同じ高校の通学圏に住んでおり、完全にかかわらないというのは不可能です。だから実生活上困ります。

かつ、こんな連中を放置できないという事実もあります。こんな連中ですから、いろんなところで問題を起こし、私たちのような犠牲者を「輩出」しているということです。新たな犠牲者を作り上げてはいけない、という心理がはたらくため、ときとして憎しみが行動にあらわれてしまいます。狡猾な夫婦ですから、私を悪者にして事実とうそをすり替えるのに巧みです。だから私が周囲から悪者にされることも多いです。でも、やっぱり新たな犠牲者が出たことを知ると彼らをとがめる心が生じ、結果としてまた悪者にされます。

上記はみな事実に基づいて書いていることですが、これをお読みになったなら、いくら義憤?に駆られているからといって他者を憎むことにはデメリットしかないことが知られるでしょう。

もし、その女性が他のあなた以外の多くの人たちに迷惑をかけまくるわけではないなら、いいかえるとみんなが距離をおいて付き合っているような女性ならば、です。次の被害者が出る可能性は低いのですから、憎しみを捨てる方があなたにとって有益ではないでしょうか。人を憎んでもなんの得にもならないと、懸命な親戚の住職が私に諭してくれたことがありました。ありがたい言葉でした。

2024年2月1日 11:42
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有り難し
おきもち

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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悪意や悪言や悪縁は切りましょう

拝読させて頂きました。
詳細なあなたやその人のことは全くわからないですけど、あなたがその人にされてきたことから深く傷つき憎悪を抱いてしまうお気持ちはとてもわかる様に感じます。あなたのそのお気持ち心より受け止めさせて頂きます。
私も生きてきた中でその様な方々を幾人も見てきました。幾人もお付き合いしましたし、幾人も関係を切りました。

生きている人の中にはその様に傲慢で悪意や悪言や悪態や悪行を進んで行う方々はいらっしゃるのです。その様な我欲の塊・煩悩まみれあからさまにすることは自分の心の中を写す鏡の様でもあります。
しかしながらその様な悪業を人に振り撒いていいわけありませんからね。
あなたがおっしゃる様に、反面教師として、人の振り見て我が振り直せ、です。

そしてその様な悪業や悪縁は速やかに切る乃至離れて一切関わり合わないことです。

あなたの憎悪もその悪縁に関わったことから生まれ溢れ出してきたことですからね。自分自身が悪意に飲み込まれるよりも悪い原因を切り捨てることです。
その人にはその人の言い分やその様なことを言ってしまう原因があるのかもしれません。確かに百分の一理はあるのかもしれませんが、やはり悪意や悪言を人に巻き散らして被害を与えることは許されることではありませんからね。
しっかりと悪縁を切りましょう。

あなたがその様な悪意悪言悪業を切り、善き考えや善き言葉や善き行いを日々心がけて毎日を心から豊かに穏やかに生き、本当に素晴らしい善きご縁に恵まれながら心から幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。至心合掌

2024年2月2日 17:25
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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

藤岡様

この度はご回答ありがとうございます。

藤岡様のお悩み、拝読しました。私と同じように悩むお姿を伺い、自分自身の今の在り方を客観視することができました。

私は自分の人生において、人間力や人間性に自らの美徳を置いています。したがって、人を憎み嫌うことで、それらがひどく凋落してしまっていたことに気づかされました。

対人関係における悩みは尽きませんが、お互いの心を大切に生きて参りましょう。この度は本当にありがとうございました。

Kousyo Kuuyo Azuma様

この度はご回答ありがとうございます。

仰るように、人への憎悪に飲み込まれてからというもの、今までの自分ではなくなってしまったことを痛感しています。人への感謝を忘れる、イライラする、傲慢になる、その人の悪口を言い回る、などです。
結果的に、人を恨み嫌み続けることは、その人と同程度の人間になってしまうと、身をもって学びました。

「人の振り見て我が振り直せ」とは、全くその通りで、この人生経験を機に、自分という存在をより深みに導き、そして奥ゆかしさの感じられる人間性、人間力を備えて参りたいと思います。

この度は、貴重な見識をご共有くださりまして、誠にありがとうございました。

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