母と養子縁組前の実祖母
40代3人の子持ち母です。
昨年父が他界し母の戸籍を取り寄せたところ、母は幼少の頃養子に入って実母と別れ育ったのですが、生みの実母(私にとって実祖母)の名前と住所が分かりました。
その後ある霊視のできる方からこの実祖母方の先祖供養をした方がいいと言われ、お寺で供養しています。
今は朝晩心の中で日々の感謝の気持ちを伝えたり自分なりにできることをしています。
最近母の認知症が進んできていつまで物事がわかるのかと考えた時にふと実祖母のお墓参りをさせた方がいいのではと思いました。
お墓はどこにあるか分からないのですが、そうした方がいいと思うのは母は今まで実祖母の母の話をほとんどしたことなく育ての方から十分に愛情を受けてないからか私たち姉妹はネグレクト気味に育てられ一番上の姉は統合失調症で入院、2番目は病気持ちで連絡とりたいんですが疎遠になりました。私も昨年癌を患い手術し父も最期は4つの癌と闘い旅立ちました。それは母自身の生立ちと関係があるのではという気持ちがどうしてもあるからです。母は自分では意識してないかもしれないけど会いたいんじゃないかと思ったんです。
ですが養子縁組前の親戚が嫌がるんじゃないか。母を余計に不安定にさせるのではないかと考えてしまいます。
私は家族のためにどうするべきか、導いて下さい。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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冷静に落ち着いて物事を見極めつつ進めましょう
ご相談拝読しました。ご家族のために何をすべきか一生懸命考え、行動しようとするあなたは素晴らしいと思います。その姿勢を応援致します。
だからこそ、あなたのその気持ちが誰かに利用されたり、あるいはあなた自身が周りが見えなくなって物事をきちんと見分ける目を失ってしまわないか、心配も致します。
まず、少し気になるのは
>その後ある霊視のできる方からこの実祖母方の先祖供養をした方がいいと言われ、お寺で供養しています。
この点です。物事にはきちんとした原因があります。しかしそれは人知ではわからない場合もあります。そうした分らない領域のことがもしも亡きご先祖のせいにされてしまうのであれば、それは亡き方に失礼なことです。先祖供養は大変尊いことですが、していないからと先祖が悪霊になったり悪さをもたらすことはありません。
あなたの推察するとおり、あなた方姉妹の現況とお母様の生育環境によるあなた方の育児への影響が無関係であるとは言えないでしょう。しかしあなたやあなたのお父様の癌についても短絡的に結びつけてしまうのは危険です。
今の日本は高齢化もあるためか男性の2人に1人、女性の3人に1人は癌になる時代であるとも言われます。それに癌は遺伝的要因も大きいことでしょう。けして先祖供養等が原因で癌になることはありません。そこは原因と結果の関係をきちんと見分けましょう。
一方で、お母様の生い立ちについて知ることは、お母様やあなたにとって、大きな意味がある可能性もあります。それは人生を好転させるためではなく、自分自身という存在を深く受け止めるためです。もちろん知らないままでもそれが不可能なわけではありません。
ですから認知症もお抱えのお母様の意思をきちんと尊重して慎重にすすめることが大事であると思います。本人が嫌がるなら無理する必要はないでしょう。
あるいはあなたがあなた自身の問題として、血縁のある方のことを知り、供養したいのであればそれはお母様に知らせずとも進めることができるでしょう。
これを機にお母様と色んなお話ができるといいですね。
くれぐれも慎重かつ冷静に。物事はそんなに単純ではありません。先祖供養は自分自身という存在を受け止めるためのもの。自分が解決したい問題をどうにかするための手段ではないのです。
質問者からのお礼
ありがとうございました。
先祖供養をする事と今の現状を変える事を一緒にしてしまっていたなと住職のお話を聞いて感じました。
まずは母に私の思いを伝えておばあちゃんの話をしてみたいと思います。