赤ちゃんの行き先は誰が決めるのですか?
赤ちゃんが「あのお家に行こう」と選ぶというのは本当ですか?
それとも神様・仏様が「あのお家に行きなさい」と決めるのですか?
私は不妊治療もしましたがなかなか授かれず、一度だけ妊娠したものの早いうちに成長が止まり流産となりました。
子どもが好きで保育士をしていますし、何よりも全く性格の違う夫と私の間にどのような子どもが生まれてくるのか、どうしても会ってみたくて諦められず、待ち続けています。
だから、虐待や殺害のニュースを見るたびに「我が家に来てくれていれば…」「待ち望んでいるお家に行ってくれていれば…」と思わずにはいられません。
「行き先が違っていたら幸せになれた命が沢山あるはず」と思わずにはいられないのです。
最近も28歳娘と義父の元に生まれた赤ちゃんが殺害されたニュースがありました。(その娘さん自身も被害者なのかもしれない事は知っています)
赤ちゃんがそこに行きたいと選んだのでしょうか?
神様・仏様が決めたのでしょうか?
親に傷つけられたり、殺されるために…。
そんな酷い事があっていいのでしょうか?
私たちが「たった1人でもいいから」と望んでいる間に、よそには2人目、3人目と生まれたりしています。
何の意地悪なのか…、そもそも神様も仏様もいないのでしょうか?
「信じる者の中に存在する」と聞き、ずっと信じて生きてきましたが…。
身も蓋もない言い方になってしまいますが、結局のところは身体的に全く問題がなく受精・着床…と進めば、人としてどうかとか、神仏云々関係なく授かることができるんですよね。
頭ではわかっていても心がモヤモヤしてしまい、こんな事ばかり考えてしまいます。
「今度は間違えないで私たちの家に来るんだよ」と諦められず待ってしまいます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
本当にそうですよね
お返事ありがとうございます。
ダメだなんて卑下しないで下さい!
最高の親心をお持ちです。そう思えるまで何度でもほめますよ(笑)
一緒に自信をもてるように頑張りましょう!
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みーちゃんさん、初めまして。不妊や流産の経験、想像するのも辛いことに耐えていらっしゃるのですね。
私も「虐待される為に産まれた命なはずがない」と怒りと悲しみと虚しさを感じています。
みーちゃんさんのような方が亡くなった子どもの親だったらとも考えます。
しかし、亡くなった子どもは、その親元にしか産まれない命だったのです。
子どもに注がれる縁が、幼いうちに親によって死を与えられる結末とする縁だった…仏教の難しいところは、この残酷な社会を見つめて理解しましょうという部分です。
やりきれないです。
私は、子どもが2人います。私の子どもへの思いでお話させて下さい。
私は子どもが「よし、あそこに行こう」ときてくれたと思っています。
なぜなら、あの子達以外、私のことを母と認めてくれないから。
こんな私だから、こんな素晴らしい子が産まれてくれて私を支えてくれるんだと心底思います。
他の子だったら「もうあんたとはやっていけない」と家出されてます。
授かった命も、みーちゃんさんだから産まれたいと願った命です。
ママに悲しい思いをさせてしまったけど、こんなに思ってくれるママと少しでも一緒にいられて良かったと思っていた命です。
望んでも得られないことは本当に辛いことです。
信じても叶わないなんて…と思わず、望む間は明るい気持ちで待ってみて下さい。
「ママは悩んでるから、今はいかないほうがいいかなぁ」と赤ちゃんが遠慮してるんだと気持ちを切り替えて下さい。
こんなに人を大切にする方です。引く手あまたのはずですよ!
確かに、セックス➡受精させるだけの話しかもしれませんが、人の命は単純じゃありません。
仏教的には、辻褄があわない話ですが、私はお子様が産まれることを信じてずっと応援しています。
誰にでも母になる権利はあります。そして子どもを守る責任があります。
みーちゃんさんにはどちらも備わっています。
どうかお子様が授かれますように
みーちゃん様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
お子様を強く望まれる中におきまして、大変な不妊治療、そして、流産のご経験・・と、誠におつらいことでございます・・
仏教では、全てのモノ・コトというものは、因縁(原因と条件)により結果が成り立っているとご説明申し上げます。
赤ちゃんが授かれるのも、そのための因縁が調っての結果ということになります。
その因縁をできるだけしっかりと調えて参りたいものとなります。
何よりご夫婦仲睦まじく、そして、お互いの心身共の健康に留意しつつ、医療の活用にも努めて、結果を待ちたいものでございます。
どうかお子様が授かれますようにと心から祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
川口英俊様、お忙しい中ご回答を下さり、ありがとうございました。
40歳になるにあたり夫婦で色々話し合い、諦めはしないけど病院に通うのはやめ、授かるのを待つことにしました。
赤ちゃんにも神様・仏様にも選ばれない自分を責める、ではないですが「何で、どうして、どこがいけないの」とばかり思ってしまいますが、「因縁を整えて待つ」…しかないのですね。
心をザワつかせる事件が多いですが、奪われた小さな命を悼み、傷つけられた子の未来を祈り、「ここで待ってるよ」の想いを発信し続けていきたいと思います。
緇川杏美様、お忙しい中ご回答を下さりありがとうございます。
最初に読んだ時は人目があったため、涙をグッと堪えるのが大変でした。その後、ひとりで何度も読み返しています。
私はそんなに言って頂けるほど立派な人間ではないのです。ダメな所も沢山あって、「だから選んでもらえないのか…」と毎月落ち込むのです。
でも、短い時間ではありましたが、一度は選んでもらえてたんですね!
それを少し自信にして、また次の出会いを待ちたいと思います。
また辛くなったら励みに読ませて頂きます。たぶん何度も…。