転職に踏み出すために、背中を押していただきたいです
初めて相談させていただきます。
少々急いでおりますため、乱文どうかご容赦ください。
私は現在転職を考えております。
福祉関係の仕事から、亡くなった方の旅立ちのお支度をする仕事への転職です。
その仕事自体に興味を持ったのは五年ほど前でした。
しかし興味はあれど、まさか自分がその仕事に就く、就きたいと思うようになるとは正直なところ考えておりませんでした。
きっかけとなったのは、三年前の祖父の死です。
祖父は数年間病気と闘った末に召されました。
私は祖父が大好きで、亡くなったという報せが入った瞬間、また実際に遺体を見た瞬間、心の中でなにかがほろっと崩れるような感覚を覚えました。祖父の死というものが信じられなかったのです。
呆然としていても時間は淡々と進み、自宅で祖父の湯灌が行われることになりました。
そのときの祖父の表情は今でも忘れることが出来ません。
温かいお湯で身体を清められている祖父の顔は本当に安らかで、眠っているようで、気持ちよさそうで。おじいちゃん、と声を掛ければ、返事をしてくれるのではないかと思えるほどでした。
周りで湯灌を見ていた親族も、みんなほっと微笑んで祖父を見ていました。
そのとき私は、亡くなった方を、遺族をこんなにも優しい表情に出来る湯灌、
納棺という仕事をしてみたいと思うようになったのです。
なかなか募集もないだろうと思っていた矢先、なんと求人広告で湯灌の仕事を見つけました。
連絡を取ったあと、現場の見学までさせていただき、更には歓迎する旨まで伝えてくださったのです。現職のこともあり、先方は私に一か月以上の猶予をくださいました。
給金、時間、その他もろもろ、現職よりもマイナスになることは多々ありますが、それでも自分なりに考え、やはり私がしてみたいのは旅立ちのお手伝いだと思い、転職を決意しました。
すべては私自身が決めることです。
それはわかっているのですが、どうしてもあと一歩が踏み出せずにいます。
決意したと言っておきながら矛盾していると思われるでしょうし、我ながら勝手を申していることは承知しております。
心は決まっております。
それに踏み出すために、背中を押していただきたいのです。
どうかよろしくお願い申し上げます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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両方経験した者として
坊さんなので、納棺や湯灌など直接御遺骸に触ることはありませんがお葬儀のお見送りさせていただいておりますし、葬儀会社の方々とのお付き合いもあります。福祉はもう20年以上になりますし、高齢者施設の経験もあります。いまも、知的障害者施設に関わっています。どちらも非常に大切な仕事です。どちらもあなたの意志1つです。2つ気になることがあります。1つは御遺骸に触れるということは、これは私だけかもしれませんが、決して慣れることのない、身が引き締まる思いがします。そうしたお仕事に就くことがあなたの中で明確ですか?もう1つ、今の福祉のお仕事にやり残したことはありませんか?だから、踏ん切りがつなかいのではないですか?
物事には縁起ということがあります。機が熟しているかどうかということです。縁起が熟していたら、パッと転職できるように思うのですがいかがでしょうか?大変失礼な言い方ですが、まだ福祉の仕事をある程度経験されたとも思えないのですが。福祉はホントにやり甲斐ありますよ。
もう一度、ご再考することをお勧めします。
お幸せとご成功を祈っています。
浄光寺
質問者からのお礼
お忙しい中ご回答いただきありがとう存じます。確かに私は福祉業界について決して経験が長いとは言えず、いただいたものはたいへん耳に痛いご意見でした。時間に追われての相談だったため言葉足らずの部分もあったかと思いますが、様々な覚悟を決めるのにいいお言葉を頂戴出来たこと、感謝いたします。ありがとうございました。