怒りを忘れて、前を向く方法を教えて下さい
30代独身のサラリーマンです。20代遊べなかったことを後悔しています。
会社側の不祥事で役員より懇願され、20代は離島で働き(不祥事のフォローに回され)、その後30代では希望の職場への異動を保証することを約束していました。しかし、その約束は果たされませんでした。
一方、不祥事を起こした人や約束を破った人がペナルティを受けていないことに憤りを感じ、30代で転職を行い、今は別の会社で働いています。
転職をして関係を絶っても裏切った人達への怒りや恨みを忘れることができません。同時に20代都会で充実した生活を送ってきた人を恨めしく思ってしまいます。
私は実家の金銭的な都合から大学に行くことができず、高校卒業してから努力して働いています。幸い今は大卒の方と肩を並べて働いていますが20代は正直楽しい思い出がありません。つまらなくて辛い仕事の経験ばかりです。
これらのコンプレックスや前述の怒りから性格が徐々に歪んできてしまっています。
具体的には、20代の新入社員の充実して恵まれている環境を羨んでしまい心の底から応援や祝福できていないことがあります。
また、両親にも育ててくれた恩があり、毎年プレゼントを贈るようにもしていますが大学に行かせて欲しかったと心の中では思っているところがあります。親も高齢ですし、そんなことは言えないです。海外出張で様々な国を見て回っているため、世界的な視野で見ると私が恵まれていることの自覚もあります。
ただ、このまま性格が歪んでしまい、いつか親に過去の不満をぶつけてしまうのではないかと恐れています。
これまでに述べたような20代に遊べなかったことや裏切られた怒りを忘れる方法を教えて下さい。
数年経ちますが未だに裏切られた恨みは1日1回以上思い出してしまいます。
宜しくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今やる時がきた
あなたの怒りはどこで起きているのかその根っこを探ってください。
たぶんあなたの中では周りの人が原因だと思っているのでしょう。そう思っているうちはその火は消えません。
仏教ではその怒りの感情を毒と表現します。毒を解毒するためには、怒りの根をみつけます。すると、必ずそればあなた自身にあることがわかります。
大学に通わせてもらいたかった。しかし行かなかったのが事実。それ以外の人生はどこにもありません。離島で過ごしたことも、切り替えて前向きに過ごせていたら良い時間だったかもしれないのに、辛い、なぜ自分が?という感情でいたら全て台無しになる。
怒りの毒を解毒したいなら、事実に目を向けることです。今の現実を受け止めることがスタートラインです。
いつも思いに振り回されて記憶というマボロシをつかみ自らを苦しめていたのはあなた自身であることに気づき、思いを掴むことをやめるのです。
今目の前に当時の職場の人はいません。怒る対象もない。地に足つけて今を生きることで、過去に縛られない生き方ができます。こうしてハスノハに相談されたことも大きな変化の第一歩と捉え、ここで変われるタイミングが来たのです。豊かな人生を送るため、過去を手放しましょう、そしてこのスタートラインからできることをやりましょう。