日本人が家系を維持しなくなったわけは?回答受付中
いつもお世話になっています。最近疑問に思います。日本では少子化が深刻な問題でありますが、それによって墓じまい、家じまい?家系断絶が発生しております。昔の時代だと家系を絶やしてはならぬとあれだけ言っていたのに、ここにきてなぜ180度変わったみたいに家じまいを受け入れるようになったのでしょうか?経済的な問題や社会的な問題だけではないような気がしますが。お坊さんのご意見をお聞かせください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
未来の子孫より今の自分?来世の自分も?
高度経済成長期以降の恵まれた子供時代を味わってしまったら、自分個人の生活水準を落としたくないでしょうね。
だから、子育てにお金がかかるとか頭でっかちな情報に恐れおののく人は多いでしょう。
農業漁場など、家や土地の恩恵を受ける仕事の割合も減って、家業への執着よりも都会(物価が高く子育てしにくい)に出てきらびやかな世界で活躍したいと思う若者の割合も増えているでしょう。
また、大家族で育ったり祖父母が近くにいれば、弟妹や従兄弟等、親戚の子供達と触れ合って「子供って可愛いものだな」と感じる機会が増えます。
逆に、核家族で育ち近所付き合いも希薄だと、親戚や近所の子供達との触れ合いがなく、子供の可愛さを知らない大人が増え、「子供が嫌い。子供なんてうるさいだけ。」と考えている大人も増えます。
要は、家族(未来の子孫)を持つよりも個人(現在の自分)の幸せを大切にしたい人が増えているのではないでしょうか。
また、子孫の繁栄に興味がなくなれば、先祖へのリスペクトも減ってくるでしょうね。
仏教的には、そのように個人の幸せを求めるのも一つの生き方ですね。
ただし、仏教的な幸せとは最終的に悟ることなので、この世で人間として暮らしている間に少しでも仏教を学んで功徳を積み、来世以降の自分の悟りのために種を蒔いておくのが良いと考えます。
滅びますからね
拝読させて頂きました。
具体的にどうしてなのかの答えはすぐに出ることではないでしょうが、現代社会の日本の中では「今だけ、金だけ、自分だけ」の経済優先の社会の風潮がそうしているのかもしれません。
戦前の価値観が善いとは思いませんが、戦後の高度経済成長優先の国策や社会のあり方が大きく影響していると思います。
当たり前ですけれども先祖がいて自分がいて子どもがいなくなってしまえば家族はなくなり、家はなくなり、地域社会もなくなり、国家はなくなります。
どんなにお金や権力があっても次の世代が続かなければ滅びますからね。
これから私達はどう生きることが善いのか目先の損得ばかり考えずにしっかりと前を向いていくことが大切だと思います。
私達一人一人がしっかりと向き合っていくこと、社会も国も逃げずにできることをしっかりやっていくことですね。
質問者からのお礼
お二人のお坊様、回答ありがとうございます。具体的な原因は謎ですが、ある人が書いた本には日本人は終わりを受け入れる性質があると書いてましたので今現在を終わりととらえているのかもしれません。皮肉なことに私は家庭を持って子どもも作るつもりだったのですが叶いませんでした。