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理趣経

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理趣経についてネットで調べてると理趣経には一切有情 殺害三界 不堕悪趣とあるらしいですがこれってどんな意味ですか。なんか殺害肯定するやばいお経ってあったんですけど本当ですか。至急回答お願いします

2024年12月28日 23:33

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人知を超越した視座よりしか理解し難い。

『理趣経』第三段では、「降伏の法門」を説く"さとりへの道(理趣)"となりますので、基本的に「慈悲の暴力」と理解してもらったほうが分かり易いと思います。

まず大毘盧舎那如来(大日如来)の視座から説く『大楽金剛不空真実三摩耶経』は、『般若波羅蜜多理趣百五十頌』からなる『金剛頂経』十八会の内、第六会にあたり、その第六会の『理趣経』を広本(経典)の略本された経典となります。
無論のこと真言宗は別名「密教」もしくは「真言密教」、また「瑜伽宗」ならび「陀羅尼宗」とも異称を持ち併せる秘密の教えの宗派です。
秘密といっても僧侶側のみで隠しているのではなく、人が煩悩などの五欲や五蓋などにより潜在意識の中にある蔵識(阿頼耶識)、また第九識にあたる阿摩羅識(梵:amala-vijñāna)にある自性清浄心に鍵(煩悩よりロック)を解除していくことで、仏の本質を感得していきます。
経典や文字を拾い解釈するだけでは体得・会得することはできないのが『理趣経』です。
『大日経』と『理趣経』を併せて理解を深めていくことで合一できる而二不二を体得できる教えを空海が初めて見出した理智不二一体性を顕著します。
特に『大日経』では実践を説くので、その理趣となる道標を『理趣経』とともに実践していくことで本当の理解に会得することが可能となってきます。

話しはかなり逸れましたが、煩悩や欲を肯定する真言宗では、その実態を知恵をもって理解すると誤釈されることが一般的です。智慧をもって理解を深めなければ修得できない教えとなっています。
ご質問でを端的に説きますと、大日如来が金剛手に対し説法しているのですが、「たとえ全宇宙の生きとし生けるもの全壊しても、理趣経を理解するなら地獄に堕ちることはないのである。」と現代語でとらえます。ご質問の前文で、大日如来の視座から欲望や煩悩を観察するならば、善も悪も無いと説き、人間が蟻の社会の個々を見ても善悪が判断できないように、仏の視座に立つことで人間は如実にして生き、宇宙に遍満する力により生かされているとも説けます。

何事も目的地(ゴール)に向かう時、電車や自動車や自転車やバイク、またバスやランニングや歩行など、あらゆる手段で目的地へ向かいます。
真言宗では、三無数劫となる成仏を速疾(漸教ではなく頓教にて)さとることができることを説く教えとなります。

参考程度までに。

合掌

2024年12月29日 18:54
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有り難し
おきもち

祈るこころに佛心が宿る。 変化多き時代を生きる私たちにできること、それは正しい道しるべであります。 選択肢が多い世の中になり、何が正解であるのか?すべて正解であります。しかし、人は損得で判断するのでなく、正しいか正しくないかで判断する人間であることを説いていきます。 ※電話相談は受け付けませんので、あらかじめご了承ください。

質問者からのお礼

回答ありがとうございました

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