仕事が苦です回答受付中
私は医療従事者をしています。どんな人でも自分の仕事に信念や正義というものがあるでしょう。
しかし勤め人をしてお給料をいただいている以上それを優先することはできません。個人の考えではなく会社の考え(運営)が正義です。そうして自分の信念が否定されていくたびに怒りを覚え悲しく暗い気持ちになります。
職場を替えたところで大きくは変わらないでしょう。お仕事というのはそんなに甘いものではありませんから。しかし私には養う家族がおり世捨て人になることもできません。
お坊さまの中にもお給料を受け取ってお仕事をされている方もいるでしょうから、もしかしたら同じような思いをされることがあるかもしれないと考えました。思い通りにならないことを受け止め苦しみから解かれるためにはどのように考えればよいのでしょうか。仏教の教えで解決法があればぜひお願いいたします。
追記:ここで自分の信念に対する執着を捨てるということになりますと自分が正しくないと思う仕事を行うことになるわけで、私の職業柄そうはなりたくないと思ってしまいます。それも執着なのかもしれませんが。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
じん 様 相談ありがとうございます。
推測ですが、あなたがお勤めなさっているところは、経営者の意向が強すぎたり、利益優先(会社ならもちろんなのですが)になり過ぎたりで、従事する人の理想は取るに足らないものにされているのかもしれませんね。
お疲れ様です。
日々、お仕事大変と思います。転職も難しいようですからストレスが溜まる一方なのでしょうね。
もしでもそのような中でも、あなたが理想を胸に秘め、あなたの個性を光らせるとしたら何ができるでしょうか?
出来て当たり前と言われてしまう仕事の中で、もし人を少しでも笑顔にする。幸せにするということはなんでしょうか?
もっと過酷な環境の中かもしれませんし、あるいは上部から厳しく命令されるよう状態かもしれませんが、少しでも笑顔が増えていくことは何でしょうか?
笑顔が一つ増えたらその笑顔が伝染する方法はあるでしょうか?
幸せを感じる人が一人出来たらその次の人にも伝えられないでしょうか?
ということを忍耐力をもって普段の仕事の中の些細なことに見つけることをしてみては如何でしょうか?(例えばいつもより少し丁寧に掃除をするなどです)
提案のような回答ですいませんが、
あなたが従事することで、人を幸せにすることを主とすることがあまりにもできないのなら、転職を考えてみても良いかもしれません。次の場所は、笑顔にする・幸せにするということを主として考えてみてください。
仏陀は、善い人と交わりなさいとお説きになられました。あなたが他人の幸せ・喜びを自分ごとのようにして一緒に喜びあえることを志しておられて、職務従事するとしたら、やがてその場所へ、自然とその方向へ向いていくでしょう。私はそう思います。
追伸:お礼メッセージありがとうございました。医師だったんですね。日々病・命と向き合い多くの人を助けていらっしゃることは素晴らしいと思います。医療の現場は分かりませんが、『神様のカルテ』を読むと日々葛藤しておられるのではと思います。どうかお疲れが出ませ様にお体ご自愛ください。この度のご縁に感謝申し上げます。合掌礼
追追伸:お気持ちありがとうございました。再礼。
拝読させて頂きました。
あなたがお仕事お勤めなさっておられて自分の信念や正義と会社の考えや経営とのギャップに苦しんでおられることを読ませて頂きました。詳細なあなたのことや会社の仕事上のことはわからないですけれども、あなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。
会社のことであればやはり利益を上げることは仕事に従事する者であればやはり必要となります。ですから仕事つまりビジネスとして従事して報酬を得ているという考え方は必要です。
そして会社や組織は社会の中で必要とされながら存在しています、そこでは社会的な責任もありますし、当然ながら法令遵守が求められます。
昨今SDGsのことも含めて企業に対して様々な責務が一層求められてきているのも事実です。
そこでは社会の中で他者を善いサービスを提供することや人のために役立つことや様々な人権尊重も重要になってきます。あなたが信念としていることも少なからず合致してくることも多いのではないかと思います。
逆に利益追求ばかりを優先して違法行為をしたり、誰かに犠牲を強いたり他者を著しく傷つけたり被害を与えることをすれば自ずと社会的な制裁を加えられることになります。大きく報道されて不買運動や監督省庁からも厳しい指導を受けたり、刑事事件として扱われたり損害賠償請求されることに至るケースも増えてきますからね。
現在でも某メディアは人権にかかわる問題について明確に説明責任を果たしておりません。このようなケースがより一層増大してくると考えられます。
ですからあなた自身も己の信念や正しさや法令を守るという意志をしかっかりと持ちながらこれからお仕事なさっていくこととても大切かと思います。
その様なバランス感覚をもってこれからもあなたがお仕事なさってみてはいかがでしょう。仏教的には中道を歩んでいくことになると思います。
あなたがこれからも自らの信念や正しさを大切になさり、多くの方々とお互いを尊重し合い助け合いながら充実なさってお勤めなさいます様に心からお祈りさせて頂きます。そしてあなたを心より応援させ頂きます。
質問者からのお礼
お二人のお坊さま、法務でお忙しい中ありがとうございました。何度も拝読しました。特に「善い人と交わりなりなさい」「中道を歩んでいく」はとても勉強になりました。
私が言葉足らずだったのですが会社の運営を批判する気持ちは全くありません。むしろそれが正義だと考えています。そのおかげでお給料をいただけているのですから。どのような職に就いてもそれは同じだと思っております。
変わるべき、あるいは変えられるのは私自身だけです。お釈迦様はこの世に生きながらにして解脱する道を説かれたのだと思っています(間違っているかもしれません)。
私のような者が解脱なるものに到達できるとは思っておりませんが少しでもそれに近づけるような考え方が仏教にあるのならその教えに助けられたいという思いです。ちなみに私の職業は医師です。