大学生の息子 中退しそう回答受付中
こんにちは。
いつもありがとうございます。
大学生の息子について相談させてください。
今、大学3年目なのですが、1年留年が決まっています。下宿しています。
後期の履修登録をしていない、連絡がとれないということで、夫に大学から連絡がきました。
息子と電話で話したところ、もう多分卒業できないから、来年1年だけバイトしながら資格を取って、就活する。再来年の春から働く。今アルバイトしている業種に興味があるからそちらでやってみる。とのこと。
まず、親に相談してほしいし、大学と連絡が途絶えるのはいけないこと、後期は履修登録もしていないなら休学の方が学費はかからなかったこと、今は考えが甘いところや親に甘えているところがあるけれども、自分で責任をもって自立していってほしいこと、などを伝えました。
夫からは、就職した後に、高卒とでは待遇の差があることの厳しさ、大学も行っていないのに下宿はしたいというのは違うということを伝えました。
アルバイトをして下宿で友人と毎日楽しく過ごしていて、おそらくかけがえのない友人で、息子が今一番大切にしている時間だと思います。
以前、単位をとるようにはっぱをかける意味で、休学になるようなら、下宿させない、帰ってきてアルバイトをしなさい、経済的に2年留年は無理、と伝えてあったので、下宿を継続したいために、休学や2留を選ばずに、中退を選んだと思います。
親として、大学は出ておいた方がいいという思いと、(多少無理してでも2留でも支えると伝えるか)今の時代、何が正解かわからないから彼にやらせてみようという思いで揺れています。
ただ、彼の考え通りにするのも甘いところもあり、下宿したまま1年間過ごすこと(自分でアルバイトで下宿代を出すとのことですが、多分多少援助すると思います。)、就職後、高卒と同じ扱いで耐えられるのか、、、など心配がつきません。
夫は、週末会いに行って顔をみて話すというように連絡をしていました。
私は、最終的には息子が幸せであればいいし、どんな就職先でも応援するから自立してほしいと伝えるつもりです。
ただ、今遊びたいだけ、学校へ行かないだけのために言っているとも思います。
そこが不安で、このまま彼の言うようにすすめてもいいのでしょうか。
よろしくお願いします。
お坊さんからの回答 4件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分の選択・人生に責任を持てる子でいてほしいという親の願い。
ご両親の意見は、人生経験からの社会の厳しさや家庭の経済事情など、子に対する助言として至極当然だろうと、質問を頷いて読ませてもらいました。人生を見誤らないようにと、親心が伝わってきます。
そして、息子さんが今考えておられること。
「バイトしながら資格を取って、就活する。再来年の春から働く。今アルバイトしている業種に興味があるからそちらでやってみる」
ここまで大学に通って、親からの学費や援助を受けながら、中退を選ぶという甘さがありつつも、20歳の子が将来を描き、このように人生を歩んでいきたいと言う志は、立派だなと感じました。
親の知らない世界に生きていく子どもが、危なっかしくもあり、頼もしくもあり。大学を卒業して、就職をしていくものだと思い込んでいた親の想い(期待)を、裏切られたような気持ちにもなり。だけど、アルバイトではありながら、すでに社会で働き、大学での学びの先にある生き方よりも、アルバイトをしている業種に興味があり資格取得を目指したいと、しっかり未来を見ている。そんな我が子を、信じて応援してあげたい自分もいるのではないですか。幸せでいてほしいって。
正解もないまま、悩みながら子育てを頑張ってきて、成人にまで育て上げて、我が子の未来像を描いてきたのに、スッと自分の生きたい道を歩いていってしまうのですものね〜。本当に、親って、なんなんでしょうね。
私も同じくらいの子どもがいますから、「親って何なんだろう」って思っちゃいます。
一人で大きくなったように思っちゃって。あんなに親に相談をして頼ってきていたのに、友人を大切にして勝手に決めちゃって… 親はもう必要じゃなくなっていくのねって。本当に複雑ですよね。
でもね、あなたの言葉「幸せであればいい。どんな先でも応援する」
深い愛が伝わってきて、私、泣いちゃいました。
息子さんに届けばいいなと思います。自立してほしいと言うのは、自分の選択・人生に責任を持てる子でいてほしいという親の願いですよね。
直接に、顔を見て、話をしましょう。
息子さんの話、描く未来に耳を傾けてあげましょう。
大学卒、それだけが人生の保証ではありませんから。
顔を見て、肌で感じて、伝え合う。
やっぱりそれが一番だと思いますよ。
私も、息子さんの、若い人の選択を応援してあげたい。
子供の進路ってほんとに親が思うようにはならないんですよね。
親としては心配が尽きませんね。しかし大学というのは勉強したいことがあって行く所ですから、勉強よりもやりたいことがあるならそれを優先するのも間違いではないとも思います。ずっと先になって大学で学びたいと思うことがあればその時に大学に行けばいいのですから。息子さんには、上手くいかなかった時は実家に帰ってきて仕事探したらいいから、悪いことだけはしないようにねと伝えてあげてください。
迷いながらも手放す親心へ
あなたのご相談には、深い愛と葛藤が静かに流れています。
「支えたい」と「突き放さねば」という二つの想いの間で揺れる心。
それは、どの親も通る“慈悲の修行”そのものです。
1. 「手を出したい」気持ちは、愛ゆえの苦しみ
息子さんの決断に不安を抱くのは当然のことです。
しかし、仏教では「親の愛には二つの形がある」と説かれます。
一つは「慈(じ)」
子の幸せを願う愛。
もう一つは「執(しゅう)」
子を自分の思う形に導こうとする愛。
あなたの苦しみは、まさにこの二つの愛がせめぎ合っているからこそ生じています。
「大学を出た方がいい」と思う親心は真っ当です。
けれど、その思いが子の成長を縛る鎖にもなりかねません。
息子さんの人生は、もう彼自身の“修行の場”に入りつつあります。
2. 「信じて見守る」ことも、一つの行動
息子さんはおそらく、“今を生きる感覚”に支えられています。
友との時間、アルバイトの現場
それらが、今の彼にとっての「生きる教室」なのです。
親の価値観から見れば未熟に映るかもしれません。
けれど、失敗も含めて彼が体験から学ぶことこそ、未来への糧になります。
真言宗では「縁起」といい、
すべての出来事は原因と縁の集まりによって成り立つと説かれます。
大学を離れるという出来事も、彼の魂が次の段階へ進むための“縁”かもしれません。
3. 親としてできる唯一のこと
親の役割は「正解を教えること」ではなく、「いつでも戻れる場所であること」。
息子さんが道に迷った時、「おかえり」と言える存在であってください。
それが、子にとって何よりの支えになります。
ただし、“支える”と“甘やかす”は別のことです。
金銭的援助をする場合は、
「応援の意味」であることを明確に伝え、
責任を分かち合うようにしましょう。
おわりに
親が子を信じることは、祈りに似ています。
「あなたの中にある力を、信じています」
その言葉を胸に、静かに見守ってください。
たとえ遠回りに見えても、
その道の先にこそ、彼なりの悟りと成長があります。
そして、あなたの“信じる心”こそが、
息子さんの人生に最も深い光を灯すのです。
合掌
お金を出すのは別に後でもいい
相談文を拝見して、第一の印象が『息子さんの意志に流されすぎ』です
言葉を選ばずに言えば『ナメられて』います
そしてあなた方も息子を侮っています
互いに侮り合っているからコミュニケーションが上手くいかないのです
そもそも大学は望んでいく場所であり、行くと決めたの自分のはずです
もし、進学時点で親側から強制のようなものがあったのであれば話は変わりますが、基本的に大学の費用など親の義務に入っていません(気持ちに入るのは当然だと思いますが)
下宿をはじめとした生活費用を渡すのは息子さんのこれからを考えても非常に良くないと確信しています
別に援助するなという話ではありません
下宿費用分だけ取り分けておいて、息子さんの人生の節目にでもまとめて渡してあげればよいでしょう
旦那様が話に行くのであれば、よほど気を付けないといけないこととして、
『どれほど具体的な計画があるのか』を細かに聞いてきて来てください
業界はどんな感じで、どのような仕事をどこでするつもりで、いくらぐらいの収入がある予定なのか
その仕事をするのに技能は十分か、もし失敗した時はどうする予定なのか
そして、親側としても失敗した時や行き詰った時の提案を今の時点でしておいてください
何処で何をして働かせる、こうしたらまともな生活ができる
自分で自分の人生を決めるなら、まともな計画ができることが最低条件だし、成人した息子の人生に口を出すにも、まともな計画があることが最低条件です
計画もないのに息子に金を出すことを“甘やかし”
計画がある息子に金を出すことは“支援”といいます
ちゃんと息子に支援をしてください
質問者からのお礼
鈴木秀彰様
ありがとうございました。
息子は生きる力はある子だと思っています。
ただ、苦難を乗り越えても貫くほどに強い意志があるとは思えないのです。なんとなく、大学は魅力がないのだと思います。
そこがひっかかっています。
他の方(中退したい思いの大学生のご本人)の問答を読ませていただきました。その方は、「目先のことだけで中退を決めていないか」と問われ、ご自身の甘えに気がつかれ大学を続ける決意をされていました。
うちの息子も目先のことだけしか考えていないのではないでしょうか。
若いのでその勢いも縁も大切かもしれませんが、苦難がまっていることに気がついていないのではないでしょうか。
3番目の子どもで、兄、姉に負けないようについていっていた子で、バカにされることが大嫌いです。そして、要領よく世を渡るタイプ、逆に言えば、底力で苦難に耐えるタイプではありません。
そう考えると、息子のいうままで大丈夫なのか・・・と心配になるのです。
精神的、経済的自立を目指しているので、私が、正解と思う方に導かないようには気を付けます。
ただ、心配です。
聖章様
ありがとうございました。
親としてどんと構えて見守りたいのですが、なかなかその域までいけません。息子を信じきれません。
なんとかがんばってみます。
けいじょう様
ありがとうございました。
どう考えても今の息子の下宿代含めた生活をアルバイトだけで賄えそうにはありません。
そもそも、大学に行かないのなら帰ってきてアルバイトをしろ
息子は下宿生活は死守したい
そこで折り合っていません。
そこで、今回、どこまでどちらの意志を尊重すべきか、ご相談しました。
悪い子ではない、なんとか生きていけるはずと思いたいのですが、信じきれていません。
電話ではよくわからないので、話し合います。
中田様
寄り添っていただきありがとうございました。
涙が出ました。
子どもを海へ放り投げるような怖さがあります。
幸せになってほしいです。