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家族の思い出をぶち壊してしまいます回答受付中

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幼稚園年長の娘と、1歳の息子がいます。
毎回のことなので、もういい加減やめたいと思うことがあります。私は真面目な性格で、幼稚園の夏祭りやお泊まり会等の保護者も関わることが必要な行事や息子のお食い初め、お宮参り、家族旅行等、家族にとって大切な行事や思い出作りのときに、いつも準備や子どもたちが体調不良になったり、何かトラブルが起きないように気を配り、行事が終わるとどっと疲れて過食が酷くなったり、思考が鬱になり、自己コントロールができず、ヒステリックになって家族に迷惑をかけてしまうことが多々あります。

もう何年も、何回も繰り返していることなので、今の頑張りすぎてしまう自分を休ませてあげたいです。幼稚園の行事等は自分の健康のために、幼稚園の先生に私の症状(摂食障害や抗うつ剤を服用していること)を話し、保護者参加する機会を免除してもらったり、家族旅行や家族で行う行事は、やらなくてもいいと自分を許してあげたいです。

しかし、旦那からの理解が得られず、子どものための幼稚園行事なのだから、親は頑張って参加しなくてはならない。家族の思い出作りも、家族みんながそろって行わなければ意味がない、頑張れ。と言われてしまい、結果的に様々な行事を終えて、私がヒステリックになると、お前のせいで、せっかくの楽しいイベントが台無しだ、と責められてしまいます。(旦那や子どもたちは家族旅行を楽しんでいい思い出だったと話しているのに、私は精神的に疲れてネガティブ、ヒステリックになるので、私だけが暗く落ち込みます。その状態を、家族に見せるな、弱音を吐くなと言われます。)

もともと、私はお祭りや旅行等が大好きな活発で明るい性格だったので、周りから「やってみようよ」と声をかけられると、様々な行事や日程を計画して、実行するのが得意なのですが、今の私はその後がとても鬱っぽくなってしまうので、もう無理している・頑張りすぎている自分を認めて、休みたい。やりたくないときは、できないと言いたいです。でも、それでも子どものために、頑張らなければいけないことはあるのでしょうか?
私がいなければ、家族はもっとイベントを楽しめるのにな。私がダメなんだと、大きな行事が終わる度に落ち込み自己嫌悪になってしまいます。

2025年10月26日 22:00

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご相談いただきありがとうございます。

はじめまして。
グーグーさんの言葉を丁寧に読ませていただきました。
まず何よりも感じたのは、グーグーさんが家族を大切に思い、誰よりも責任感の強い方だということです。
その深い思いやりが、時にご自身を追い詰めてしまっているのですね。

行事やイベントのたびに「完璧にやらなければ」「失敗してはいけない」と気を張り続けていると、体と心がずっと緊張状態になります。
そして、その糸がぷつんと切れた瞬間に、過食や気分の落ち込みといった“反動”がやってくる。
これは意志の弱さではなく、心の自然な防衛反応です。

グーグーさんのように誠実で丁寧な方ほど、周囲の期待や「良いお母さん像」に自分を合わせようとしてしまいます。
けれど、「できない」「休みたい」と思うことは怠けではなく、回復のための勇気あるサインです。

幼稚園に事情を伝えて、行事への関わり方を少し調整することはとても良い判断です。
すべてを完璧にこなすことよりも、自分の心を守ることの方が、家族にとって本当の支えになります。

わたしは
「円満とは、欠けていることをも含む姿である」と思っております。
私自身も、学生の頃親の期待に答えなくてはと模範的な優等生を演じてきましたが、それが辛くなりすぎて、しばらく心身を休めたことがあります。
その時気が付いたのが、出来ないこと期待に答えられない自分も、私の一部で、そんな自分が居てもいいじゃないか」です。

すべてを整えようとする心は、実は“苦しみの種”にもなります。
欠けやゆるみをそのまま受け入れたとき、そこに“慈しみ”が生まれるのです。

貴女が頑張りすぎてしまうのは、“誰かのために生きてきた”証です。
でも、もうそろそろ“自分のために生きる練習”をしてもいい頃です。
できない貴女も、ちゃんと生きています。
その姿こそ、仏さまが見ている“尊い一瞬”です。

どうか、「今日一日、私は私のままでよい」と静かに唱えて、
ご自身を責める代わりに、やさしく抱きしめてあげてください。
その穏やかさこそが、家族にとって一番の安心です。

2025年10月27日 10:44
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