彼の許せない一言について回答受付中
先日、同棲の挨拶で彼氏が家に挨拶に来てくれました。両親とも和やかに話をして、共に食事をし、楽しいひと時でした。
しかしその挨拶が終わり2人きりになった時の彼の一言が心から離れません。
私の母のことを、「私の劣化版」と呼んだのです。いつも穏やかでとても素敵な彼です。この言葉にも悪気はなく、その言葉を聞いて泣いてしまった私におろおろし、何を言ってしまったか分からない中謝ってくれました。とっても優しい素敵な彼です。でも、この日のために料理を考え歓迎してくれた母を思うと許せません。一生忘れないと思います。この気持ちをどのように消化したら良いですか。
お坊さんからの回答 3件
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ズレや違和感は言えない気持ちとして膨らんでいく。彼に伝えよう
それは傷つくわね。あなたにも、そしてお母さんをも傷つける言葉。
老いることは、それだけ人生を重ね、ご苦労の中、この私(あなた)を育ててくださった尊き親の姿です。そんな背景を想像もせず、劣化という言葉でまとめてしまうことは、とても残念であり、悲しくなりますよね。
親子良く似ているねと、彼は言いたかったのかもしれません。あなたのように、素敵なお母さんだねと。ですが、そうであれば、彼が選んだ言葉は相応しくありませんよね。言葉選びを間違えてしまった… たとえ、そんなつもりじゃなかったとしても、受けた者には侮辱のようにさえ聞こえてしまう。
だから、あなたも、彼は素敵な人だけに、何てことを言うの!と怒ってやりたいところを、ポロポロと涙が出たのですよね。
あなたが感じた気持ちを、ちゃんと彼に伝えたほうがいいと思いますよ。少しのズレや違和感は、段々と言えない気持ちとして膨らんでいきます。それが、もう愛せないに変わっては大変。
今回のことは、2人にとっても、これからの家族付き合いなどを考えると、大事なマナーです。どうぞ、伝え分かち合える2人でいてくださいね。
あなたの中の愛と尊敬の両方が深かった証
1. 「許せない」は、愛と誠実さの裏返し
あなたが感じた怒りや悲しみは、母への深い愛情からくるものです。
仏教では、怒りを「瞋恚(しんに)」と呼びますが、それは“悪い心”ではなく、
「大切なものを守ろうとする心」の表れでもあります。
あなたは、母を軽んじられたように感じた瞬間、
“家族を尊重する”という自分の信念が踏みにじられたのです。
その反応は、間違いでも過敏でもありません。
2. 彼の言葉の「無自覚さ」と向き合う
彼が悪気なく発した言葉であっても、
その一言があなたの心に深く残ったのは、
彼が「あなたの大切な人」への敬意を欠いた瞬間だったからです。
仏教には「正語(しょうご)」
言葉は慎み深く、相手の心に灯をともすものであれ、
という教えがあります。
あなたの涙を見て、彼が“何を言ってしまったのか分からないまま謝った”ということは、まだその意味を十分理解できていないということでもあります。
この出来事は、「あなたの家族をどう扱うか」という、
今後の関係を考えるうえで大切な気づきになるでしょう。
3. 「許す」とは、忘れることではない
あなたが「一生忘れない」と思うのは自然です。
許すことは、記憶を消すことではありません。
仏教では「不忘懺悔(ふぼうざんげ)」
過去を忘れず、そこから学び続ける心が尊いとされます。
いま無理に「水に流そう」としなくていいのです。
“彼の優しさ”と“母への思いやりを欠いた一言”を、同時に見つめる。
その両方を抱えているあなたの誠実さこそ、心の成熟です。
4. この出来事を「次への対話の種」に
少し落ち着いたら、感情ではなく“意味”として伝えてみてください。
「あなたに悪気がなかったのは分かっている。でも、私にとって母は特別な存在で、その言葉を聞いた瞬間、胸が締めつけられた。」
そう伝えることで、彼に「尊重とは何か」を学ぶきっかけを与えられます。
5. 最後に
この出来事を通して、あなたは「愛するとは何か」を深く学びました。
母を思う優しさも、彼を信じようとする心も、どちらも本物です。
どうか焦らず、時間をかけて自分の中で整理していってください。
やがてその痛みは、“信頼を育てる対話”の原石になります。
合掌
しっかり説明して謝って頂きましょう
拝読させて頂きました。
なるほど…彼がお母様やあなたのことをとてもひどいことおっしゃってあなたは許せないのですね…。詳細な状況はわからないですけれども、あなたのそのお気持ちとてもわかるように感じます。お気持ち心よりお察しします。
彼の考えや意識はわからないですけれども、あまり考えずにそのようなひどいことを言ってしまったのかもしれません。
おそらく彼はそのことを意識なさっていなかったでしょうね。
改めてあなたが大変傷つけられたことやあなたやお母様をおとしめるようなことであることをしっかりと彼に話してみて、あなたが許せない気持ちであることをしっかりとお伝えなさってみてはいかがでしょう。
なかなか理解してもらえないかもしれませんけれども、しっかりと説明して彼に反省して頂き、あなたに謝罪してもらいましょう。
やはり親しき中にも礼儀は必要ですし、尊敬や尊重や思いやりは大切ですからね。
これから一緒に生きていくのですからね。彼が心から反省して誠意を持ってあなたに謝り、お互いのことを心から大切に尊重し思いやり仲良く生きることできますように切に祈っております。そしてあなたや彼を心より応援させて頂きます。至心合掌
質問者からのお礼
ご返答いただきありがとうございます。共感してくださり、寄り添ってくださり、とても気持ちが楽になりました。自分が心が狭いのではないか、考えすぎなのではないかと自分を責める気持ちと許せない気持ちがぶつかって苦しかったですが、彼にこの気持ちを伝えることができました。やはり彼としては私と母がとても似ていて、何年後かの私の姿を見ているようだったと言いたかったようでした。彼には誤った言葉選びだったことを謝罪してもらいました。
このことを機に、私も自分が発する言葉により一層配慮し、言葉ひとつで人を傷つけてしまうことがないよう、生きていきたいと思います。
私の拙い相談に寄り添っていただき本当にありがとうございました。



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◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。
言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。
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