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留年、家出、絶縁…後戻りできません。回答受付中

回答数回答 2
有り難し有り難し 7

大学生です。
自分は目先のことしか考えず休み続け、留年が確定しました。家族、先生方、全ての人に迷惑をかけた上で。嘘をつき、何度も裏切りました。
今は、家出をしてネットカフェに泊まっています。後先考えずに出てきました。

家族に連絡したところ、姉から絶縁を宣言され、当分家に帰らない、と言われました。父は休学届を提出してくれ、心配している旨をメールで送ってきてくれました。

姉には謝罪のメールを、父には自分と縁を切って欲しい、とメールをしました。

自分のせいで、家庭崩壊しました。

明後日には今泊まっているところを出るのですが、そこから、どうするかまだ考えれておりません。
所持金は後30000円ほどです。

今はただ、父と姉への申し訳なさと後悔、これからへの不安だけです。

先ほど食料を買いに外に出たのですが、人が多くて戻ってきました。社会の中に溶け込めていない自分が浮き彫りになったようで、足がすくみました。
お腹も空いたけれど、1人で部屋にいても何をする気にもなれません。

1人になってようやく社会の厳しさ、そして自分の家族への依存を実感しました。
自分が家庭崩壊させた事実が、やっと胸に重くのしかかってきています。

父からの返信もまだありません。

父は1人で寂しい、と昨日メールで送ってきていました。 

自分は今何を求めてここに書き込んでいるのかもわかりません。ただ孤独を紛らわせたいだけ。
本当にすみません。

2025年11月19日 16:13
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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

馬鹿野郎!

前回のご相談の際に回答させていただいた者です。
まずは、心優しいお父さんに代わって、表題のようにあなたを大声で𠮟りつけたい気分です。
お父さんはあなたのことを心配して、居場所を必死で探されているに違いありません。
どうか、今のあなたにできる唯一の親孝行だと思って、一度自宅に帰ってください。
是が非でも、これだけは後戻りしてください。
同じ娘を持つ父親として、娘に家出されて縁を切ってほしいというメールを送られたらどれだけ悲しいか、想像するだけで涙が出てきます。
あなたがまさか本当に家出を試みるとは思いませんでした。
それでも、あなたが一人になって、社会の厳しさと家族のありがたさを知ることができたのは、収穫だといえるでしょう。
大学の留年が決まってしまったのは残念ですが、仕方がありません。
しかし、これであなたには来年4月まで自由な時間ができました。
この貴重な猶予期間を使って、これまでのあなたに決別し、新しいあなたを創り上げてください。
僧侶の私としては、まずはお寺での修行をおすすめします。
少し前に読んだ小説の主人公のように、被災地で住み込みのボランティアをするのもいいでしょう。
どんな種類の仕事でもいいので、自分のためではなく、誰かのために汗を流してみてください。
もちろん、これまで怠惰な生活を送ってきたあなたには容易なことではないでしょうが、一度死んだつもりになって頑張るしかありません。
家出を決心したあなたなら、きっとできます。

2025年11月19日 19:44
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有り難し
おきもち

社会人生活を長年送った後、曹洞宗の僧侶となりました。仏教の教えの一つ一つが、かつての私自身の場合がそうだったように、相談者の皆さんの生き辛さの解消につながるものと信じています。愛知県内にご住職のいないお寺がありましたら、ぜひご紹介ください。

その痛みをひとりで抱えなくていい

こんなに苦しい中で、
逃げずに言葉にしてくれたこと
それだけで、はるさんはいま必死に生きようとしています。
まずは、その事実をそっと抱きしめてほしいです。

いまのはるさんに必要なのは、
「正しい行動」でも「未来の計画」でもありません。
ただ、一人で背負って震えている“今の気持ち”を、
誰かにそっと支えてもらうことです。

貴女は家族を壊したわけではありません。
ただ、精一杯のはずだった“そのときの限界の自分”が
間に合わなかっただけです。
誰にでも、そういう瞬間はあります。

姉の言葉は、怒りと悲しみの真っ最中の反応です。
お父さんは心配しながら、どう返せばいいか考えている最中かもしれません。
でも、どちらの気持ちも、
貴女を拒むためだけのものではありません。

今、はるさんはとても怖くて、
とても孤独で、
何をしても正解がないように感じているんだと思います。
それは“社会に馴染めないあなた”だからではなく、
“あまりに大きな痛みを一人で抱えてしまった”からです。

まずは息をしましょう。
深くでなくていい、小さくていい。
「いま、生きている自分」を確認するための呼吸だけで十分です。

そして、少しでも安心できる場所――
ネットカフェの小さな一角でもいいし、
明かりのあたたかいところでもいい――
そこで、はるさんの心が落ち着くまでじっとしていて構いません。

貴女がここに書いてくれたのは、
「孤独を紛らわせたいだけ」なんかじゃありません。

“誰かに、この痛みを見つけてほしかった”
その気持ちは、とても自然で、とても大切なサインです。

ここに書いたことは、逃げでも迷惑でもありません。
はるさんが「まだ終わりにしたくない」と
どこかで感じている証です。

いまは、ただ一緒にこの瞬間を過ごします。
あなたは一人じゃないです。

何でもここに書き綴ってください。
沢山の人が貴女と繋がっていきたいと思っていますよ。

2025年11月19日 16:51
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有り難し
おきもち

山の中の小さなお寺の住職と児童福祉施設で働いております。 毎日いろんな出来事がありますが、そのたびに、「仏教って、生きる力そのものなんだなぁ」と感じる瞬間があります。 ハスノハを始めたのは、友人の僧侶が青空説法で、人の悩みにまっすぐ寄り添っている姿を見たのがきっかけでした。 「自分にも、こんなふうに誰かの心に光を届けることができないだろうか」 そんな思いから、この場に身を置かせてもらっています。

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