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気持ちを切り替たい回答受付中

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気持ちを切り替える方法を教えていただきたいです。

テレビで見たくないニュースが取り上げられたときや、ネットで暴言を見てしまったときの不快感。抱えているタスク(現在は卒論)が思うようにいかず、焦る気持ち。
一度そういう気持ちになってしまうと、中々切り替えることができません。

もちろん、テレビやネットから離れたり、一度休憩を取って気分転換をしたりはします。しかし、ネガティブな気持ちを中々ぬぐい去ることができず、テレビやネットを見に戻ってしまったり、卒論でどのような文章を作ろうかずっと考えてしまうことが多く、完全に切り替えることはできません。
好きな本やアニメを楽しもうとしても、それに集中することが難しいです。

また、一度ネガティブな気持ちになると、数日間はその感情を引きずってしまいます。
ずっとネガティブというよりは、普段より不快感や不安、焦りといった気持ちが浮かんで来やすいという感じです。
普段はどちらかというと楽観的な性格なので、マイナスな気持ちをより大きく感じてしまうのかもしれません。

どうしたら上手く気持ちを切り替えることができるでしょうか。助言や、ご自身が実際に行っていることがあったら教えていただきたいです。

2025年11月27日 11:08
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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

歳をとるとどんなニュースを見てもネットの暴言を見ても見慣れてしまって気にせず流してしまうのですが、あなたのように不快感をしっかり感じる感性はとても貴重なものだと思いますよ。悪いことに不快感を感じることは正しい感性ですから大事にしてくださいね。
ただテレビで見るような悪いニュースに対して自分一人で何かできるわけではないので、これからの人生で同じような悪い出来事が自分の周りで起きないように自分にできる範囲でできることはするという気持ちでいたらいいと思いますよ。
またネットの暴言はインプレッション稼ぎや再生回数収益が目的のものが多いのでそういうのは無視しましょうね。また、そうではない意見としての暴言は冷静に暴言という飾りを捨てて中身の意見の部分だけを取り出して受け取るようにしましょうね。
ちなみに私の場合、気分を変えたい時は仮眠とったりホットコーヒーいれて飲んだり散歩したりお経読んだりしてますよ。

2025年11月27日 11:38
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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

切り替えようとしないという切り替え方

気持ちを切り替えたいのに、切り替わらない。
これは「あなたが弱いから」ではまったくありません。むしろ、とても自然な反応です。

嫌なニュース、暴言、思い通りに進まない卒論。
どれも、私たちの「安全を守ろうとする心」を刺激します。
だから心がざわつき、落ち着かなくなるのは当然のことなんです。

私が僧侶として大切にしているのは、
切り替えるのではなく、ほどくこと。

①「反応してしまった自分を、まず肯定する」

心がざわつくのは、心がちゃんと働いている証です。
不快を感じるのは、あなたが繊細で、誠実だから。

「また反応しちゃった…」ではなく
「反応するほど大切にしたい価値があるんだな」
と一言つぶやくだけで、心は少し緩みます。

② 「3呼吸だけ、いまの体に戻る」

切り替えが難しいのは、心が外側に引っ張られているから。
呼吸に3回だけ意識を向けると、内側に戻れます。

・鼻先の冷たさ
・胸やお腹のふくらみ
・床を踏む足の感覚
どれか一つでOK。
たった10秒の帰宅で、心は落ち着きを取り戻します。

③ 「思考を止めるのではなく、紙に出す」

卒論のことが頭から離れないとき、
脳内で考え続けるほど不安は大きくなります。
私は、ジャーナリング(書き出し)を必ず使います。

・何が心配?
・いま一番小さな一歩は?

紙に出すと、心の渋滞が解消されます。

④ 「心の波は数日続いて当然と知っておく」

あなたが書いてくださったように、
ネガティブ感情は数日じわじわ残ることがあります。
これは心の自然な回復プロセス。

波が引くまで待つという姿勢が、実は一番早く回復します。

切り替えられない日は、切り替えなくていい。
ただ、自分の心にやさしく帰ってくるだけでいい。

それが、私が30年僧侶として実践してきた
心の整え方の基本です。

あなたの心は、ちゃんと働いています。
大丈夫。焦らなくていいですよ。

合掌

2025年11月27日 13:27
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有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。死生観から整えるコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。私は伴走させていただきます。 理学療法士でもありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。2歳から108歳まで患者さん担当。 また、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメント、チームビルディングまで相談並びに研修対応可能。 現在、顧問契約募集中!

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