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人間関係を上手く構築できません。回答受付中

回答数回答 1
有り難し有り難し 1

短い期間に、また相談してしまい申し訳ございません。

私は母子家庭で虐待、ネグレクトを受けて育ち、中学生の頃父に保護され、今でも父と2人で暮らしています。

昔から耐えない悩みが人間関係がぐちゃぐちゃな事です。
人の性格を形成するのに育った環境が重要だと最近知りました。
罪を憎んで人を憎まずの心で、母のことは憎んでいませんが、出来事はなかなか忘れられません。

私は何度も人間関係で失敗しています。
幸い出会いはたくさんありましたが、
人の些細な言動を悪意と捉えて、攻撃的になったり、友達だったはずなのに悪口を言ってしまったり、相手の言葉をマイナスに捉えすぎて落ち込んだり、相手の善意を汲み取れなかったり、友達を裏切っしまったこともあります。

その結果、人を傷つけてしまうことも多くあります。
罪悪感があり、謝れる人には片っ端から謝罪しました。
中にはもう謝れない人もいます。

人間関係の教えの動画を見たりして、日々勉強しています。
そのコメント欄では、やはり人から受けた嫌なこと、傷ついた事で悩んでいる人が多いです。

それを見る度に、私は今まで何人の人たちを悩ませてしまっているのだろう…と深く落ち込みます。

とてもポジティブな気持ちになれず、今も反省の最中です。

今は孤独と罪悪感で辛いですが、正直この辛さから解放されたいです。

なにかアドバイスをいただきたいです。

2025年12月24日 15:41
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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの苦しみを分かち合える場は必ずあります。

こんにちは。釋聴法です。2回目でしょうか。
暗い闇の中を、お一人で歩んでこられたのですね。これまでどれほどの痛みと孤独を抱えてこられたか、そのお気持ちをお察しいたします。

仏教では、私たちの苦しみは「縁(えん)」によって生じると考えます。あなたが人を傷つけてしまった過去は、あなた自身の本性が悪かったからではありません。幼少期の過酷な環境という過酷な縁のなかで、生き延びるために身につけざるを得なかった「心の防衛反応」が、今の人間関係に影響しているだけなのです。

「人を傷つけた」と自分を責めるその強い「罪悪感」はどうして生まれるのでしょうか。それほどまでに苦しむのは、あなたが本来、慈悲深い心を持っている証拠です。本当に冷酷な人は、自らの言動で悩みはしません。

過去を変えることはできませんが、過去に対する「意味付け」は、今ここから変えていくことができます。

①自分を許す練習 過去の自分を「加害者」としてだけでなく、傷ついた「一人の子供」として見てあげてください。

②「今」に集中する 罪悪感は過去に、孤独は未来にあります。まずは呼吸を整え、「今この瞬間の自分を否定しない」ことから始めてみましょう。

あなたは決して一人ではありません。あなたの苦しみを分かち合える場は必ずあります。「今の自分」を肯定できるようになれば、他の人への接し方も変わってきます。そうなれば、自然と良い未来が訪れることでしょう。


縁起寺 釋聴法

2025年12月24日 16:28
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有り難し
おきもち

真宗木辺派 縁起寺 衆徒 (僧侶/教師) 高等学校教師歴38年,現在は真宗木辺派僧侶
お悩みの相談は全般的に対応します。(不安や人間関係など) 元高等学校教員ですので、将来の進路に関する相談などにも対応いたします。 現在も非常勤講師を行っているため、少々対応にお時間をいただく場合もあります。 ◆職場や学校での人間関係がうまくいかない ◆ストレスや不安で日々の生活に支障がある ◆無気力で、人生の目標を見出せない ◆卒業後の進路を決める事ができない ◆別れた交際相手の事を忘れる事ができない ◆家庭不和で毎日の生活が辛い ◆家族や大切な人を亡くして心の整理がつかない ◆何事も悪い方向に捉えてしまい、自己嫌悪に陥っている ◆ついつい他人に辛くあたってしまい、後悔を繰り返す ◆毎日充実した日々を送れるように、仏教の勉強がしたい など、上記はこれまでの相談の例(ハスノハ以外を含む)です。

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