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弱い人を見下してしまう

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私は勝負が好きです。戦って勝つのが好きです。それだけなら良いのですが、相手が弱いと感じるとどうしても侮ってしまいます(態度には出さないようにしているつもりですが...)。

友人にそれではいつか頭打ちになると言われました。それはその通りであると思ったのですが、弱い相手に敬意を払えません。

どのように考えれば相手をリスペクト出来るようになりますか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

相互礼拝の気持ちをもたれることをお薦めします

弱い人を見下してしまうということは、強い人は見上げて見るということですか。何において強いのかは分かりませんが、人をある一つの分野での強さと弱さで見分けるのは、かなり範疇の狭い考え方だと思います。貴方様の友人が言っているのはそのことではないでしょうか。

弱い相手に敬意をはらえない、リスペクトできないというのは、貴方様の人の見方が偏っているように思えます。

人は十人十色で、それぞれが、それぞれの特色・個性を持っています。あなたが弱い分野にめっぽう強い人もいるはずです。こういったことに目を向けるようにして、お互いに認め合う、敬意を払い合う、相互礼拝の心を持つことが大事だと思います。弱いから敬意を払わない、強いから払うというのは、シンプルですが、危うく、人さまを大事にしていないように見えます。

貴方様は勝負に強いのであれば、それが貴方様の特色です。それを生かして、他人さまも認めてお付き合いすればお互いが生かされると思いますよ。お互いが生かし合い、和合が保たれた状態というのは素晴らしいことと思います。

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対応できる時間帯は19時から22時です。資格は高野山真言宗阿闍梨(教師)、普通運転免許、防災管理者、英検準1級。

負けを認めて勝敗が決まる将棋は相手を敬う心を養う

弱い相手をリスペクト出来るようになるには、将棋をやること、または、やらないまでもその世界を知ることを奨めます。
私から見た今のあなたは、「王手!」と言って、実際に相手の玉(王将)を取り、得意げにしているイメージです。しかし、実際の将棋の対局においては、実際に相手の玉を取ることはありません。それはNHKの将棋番組を見ればわかります。では、どのようにして勝敗が決まるかご存知ですか。実は、これ以上やっても詰まれてしまう(玉を取られてしまう)とわかった時点で、負けたほうが「負けました。」と言うのです。つまり、将棋というゲームは、決して、勝ったことを相手に認めさせるゲームではないのです。負けたほうが自分の負けを認めるゲームなのです。そして、勝った方も「ありがとうございました。」と言って一礼をするのです。決して、勝った方が得意げになったり、いばったりすることはありません。このようなルールに慣れ親しむと、自然と相手を思いやる心が養われると思います。
仏教からの回答ではありませんが、是非ジプシーさんにお伝えしたく、回答させていただきました。

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hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶です。令和6年3月に、公立高校の教員を勧奨退職しました。その後、縁あって、令和6年4月からは「まちサポ雫石」というNPO法人のお手伝い、また、令和6年10月からは公立高校の非常勤講師をしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
色々な面を見ることが出来るよう努力してゆきます。

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