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所在の分からない亡くなった同級生への思い

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人づてに「中学の頃の○○さん、亡くなったらしいよ」と聞くことが最近ありました。
私が中学の頃は携帯電話など連絡先を交換する術がなく、その子がどこに住んでいるのかもわかりません。
なので、仏壇に手を合わせることもできません。

このような時、なにかその子へ届くように、仏壇に手を合わせるような方法がありますでしょうか。
その子と過ごした中学校や、一緒だった保育園へ行くことはできますが・・・

私のようなケースもあれば、最近ではネットで知り合って亡くなった方など、手を合わせようにも何もできないという人は多いのかもしれませんね。
なにか方法などありましたら、教えていただきたいなと思います。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その人を忘れずに手を合わせ、生きていくこと。

いのま さん

こんにちは、質問を拝見いたしましたので、回答させていただきます。

所在の分からないまま亡くなってしまった同級生へのお気持ちを届けたいとの『悩み』というよりアドバイスになるのでしょうか。

まずは、いのまさんの心より起こる『祈りたい気持ち』にとても尊い念いだなと感じました。
お墓やご自宅が分かっていれば、お墓まいりや、お仏壇にお線香もあげられるのですが、そういう情報や、関係がない、となると、なかなか難しいですよね。

他のお坊さんがなんて言うかはわかりませんが、今回のような場合、特定の場所でなければということではないと思います。例えば近所のお寺で本尊様や仏像に手を合わせる、ご自宅の仏壇に手を合わせて祈る、ということでよろしいかと思います。

カタチや場所も大事ですが、まずは亡き方を思う気持ちが大切です。
折しも東京はお盆前、お盆中にご先祖様に思いを巡らせると同時に、自分の念う故人にも気持ちや手を合わせる、お焼香してみては如何でしょうか。いつでもどこでも、思うところに

大切なのは、いのまさんの、その優しさや、相手を思う気持ちである、と思います。
もちろんお墓の場所が分かればお墓をお参りされれば良いと思います、一番の供養はその人を忘れずに生きていくこと。これに尽きるのではないでしょうか。

以上、拙いながら答えさせていただきました。合掌。

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有り難し
おきもち

こんにちは。 埼玉県秩父市のお寺で住職をさせて頂いております、野村圭秀と申します。 縁に随って生かされている、そんなことを感じている40代の僧侶です。 沢山の回答はできませんが、よろしくお願いします。 【プロフィールを見てくださった方へメッセージ。】  一期一縁、再び訪れることのない今<時間>や此処<場所>を生きていく、というコトを私は心掛けるようにしています。 どんなに辛く、悲しく、暗い所にいても、心を閉ざしていたとしても、あなたのすぐそばにはきっと、自分が気づいていない『誰か』や『何か』が支えてくれているはずです。 大丈夫、きっと大丈夫です。 自分を信じて生きていくことが必要な時代です。 ただ、自分だけでは不安になってしまうので、もう一つ支えてくれる何かを見つけられるといいと思います。 例えば、私の場合は『宗教的な生き方(実践)』であり、それは『仏教』や『禅』という思考や教えをベースとした生き方です。 難しい言葉ですが『自灯明、法灯明』という生き方かもしれません。  あなたの場合は何に支えられているでしょうか?  ご自身で考えてみる機会になれば幸いです。 自分で考えることで、自身が救われていきます。他人が示すことができる正解などはありません。 その答えが少しでも見出すことが出来たならば、次の一歩が、次に進むべき道が見えてくるのではないでしょうか。 合掌 【おぼうさんず💗ラブ 記事】 https://hasunoha.jp/article/mihotoke/52                        

質問者からのお礼

野村圭秀 様

お忙しい中、質問に回答して頂きありがとうございます。
カタチではなく心という言葉に、少し救われました。
近所にお寺があり、大きな仏像がそこには立っています。
そちらで時間が合うときにでも、手を合わせに行こうと思っております。

たかだか数年を一緒に過ごした仲かもしれません、でも私にとって私の人生に少しでも関わってくれた人が、遠いどこかで幸せであってほしいと願っています。

お言葉を胸に生きていこうと思います。本当にありがとうございます。

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