般若心経をお墓で唱える
はじめまして。
6月に母親の十三回忌で命日前にお墓参りに行くのですがその時に知人がお墓で般若心経を唱えると言っているのですが私的には少し悩んでいます。
母のお墓は田んぼの中にあるお墓でお寺の檀家になっている訳ではないのですが納骨の時顕本法華宗のお寺にお願いしました。詳しくは分からないのですが母が亡くなって私が仏壇を引き継いでいるのですがお線香立てに日蓮正宗の鶴のマークがあります。父もすでに他界しており兄に相談したら身内でもお坊さんでもなく覚えたての般若心経を知人が母のお墓で般若心経を唱えるのを良くは思っておりません。元々法事はやっておらずお墓参りだけにしてました。宗派に関係なくお墓で般若心経を唱えても問題ないのでしょうか?
お坊さんからの回答 2件
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りんごと法句経がつなぐ供養の心
お母さまの十三回忌、お墓参りに心を込めて向かわれるお姿、とても尊く感じます。
ご家族の思いや宗派への配慮を丁寧に考えていらっしゃるしのさんに、あるご老師さまが教えてくださった「りんごのたとえ話」をご紹介させてください。
日本の仏教にはさまざまな宗派がありますが、根本にある仏の教えは一つです。
例えるなら
曹洞宗はりんごを皮のまま食べる、
臨済宗は皮をむいて丸ごと食べる、
浄土宗は輪切りにして食べる、
天台宗はすりおろして食べる。
食べ方は違っても、「りんご=仏の教え」を味わっていることには変わりありません。
だからこそ、お経の種類や作法が少し違っても、「母を想い、心静かに手を合わせること」こそが何よりの供養です。
ブッダはこのように説かれました:
「心はすべてのものに先立ち、心が主であり、心によってつくられる」(法句経)
つまり、どんなお経を唱えるかよりも、どんな心で唱えるかがすべてだということです。
ご友人が「般若心経」を唱えることに戸惑いを感じておられるのも、しのさんがきちんと「お母さまのことを想って」おられる。それこそが、お母さまも喜ばれる「まことの供養の心」だと思います。
どうぞご無理のない形で、お母さまへの想いを形にされてください。
心より、穏やかな十三回忌のお参りになりますように。
合掌
心を込めてご供養なさって下さい
拝読させて頂きました。
お母様へのお墓参りでご友人が般若心経をおとなえするとおっしゃっておられるのですね。あなたはいいのかどうかと悩んでいるのですね。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
般若心経は日本仏教にとってとっても大切なお経です。ですから基本的にはおとなえなさっても善いかと思います。覚えたてであったとしてもおとなえすることはとても尊いことです。しかも心を込めてご供養なさるためであればなおさら善いかと思います。
浄土真宗さんではほとんどおとなえなさっておられないようです。もしも浄土真宗の教えを信仰なさっているのであればおとなえなさらない方がいいかもしれません。日蓮正宗ではどうかわからないですけれども、日蓮宗ではおとなえなさっていますね。
いずれにせよどうか心を込めてご供養なさって下さいね。お母様へお心が届きます様にと心よりお祈り申し上げます。至心合掌