人徳のない顔とはどういう顔でしょうか?
20数年前、海外へも進出していたスーパーマーケットが倒産。ワンマン社長が
退陣したのを受けて、その弟さんが急遽社長となられました。そのお顔を見た、当時の私の知人が、「人徳のない顔だなぁ……」とつぶやいていました。
その知人は、私よりもずっと年長の人ですが、とある大型新宗教の幹部を辞め、伝統仏教と新宗教との境目にあるような小さな教団に入り、言葉は悪いけれど、舌三寸で西日本のとある景勝の地にお寺を構えております。
子女がともに統合失調症だという資産家さんや、一代で財を築いたがお子さんのいない財界人などを信徒にして、本当に大したものだと思います。外面と実態との格差が大きく、憎む人も少なくないようですが、パトロンから月給を支給され、見晴らしのいい庵寺に住まう彼を失敗者と見る人はおりますまい。
彼が「人徳のない顔だ」と評した人物は、その後、親族と検察との板挟みになるような感じで、果たして自死を遂げられました。当初マスコミでは「心臓発作」と報ぜられましたが、数年後、真相が明らかになったのであります。
この質問サイトで、これまで釋悠水先生、日延上人、中田三恵先生からそれぞれに薬となる懇篤なお言葉を賜り、人徳をめぐる私の多年の煩悶もようやく解決の曙光を望みつつあります。また、公的な相談機関、医療機関さんにも相談に乗って頂いており、数年前に比すれば確実に状況は好転しつつありますが、それでもまだ楽観を許しません。いろいろな意味で間に合うだろうか……。
このまま万一、コロナその他で私が武運拙く世を去るようなことがあれば、悲しんでくれる家族や友人はむろんおりますが、同時にウシシシ…と冥い愉悦の笑みを漏らすであろう元の知人もおります。
またしても取り留めもない文面で恐れ入りますが、人徳なるものが本当に顔に出るものなのか、回答僧諸師の長年の経験に根差した御意見をお手すきの折に伺えれば幸いでございます。私自身は少しでも人徳のある顔になりたいと願っておりますが、そうなれるのも業縁の然らしめるところか…と諦観しつつあります。
有り難し 7
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