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供養

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有り難し有り難し 13

母を5年前に亡くしました。私は海外におり酷いパニック障害を煩っていたため、飛行機に乗るどころではなく母の看病どころか死に目にも会えませんでした。
母は遺書を残しており、葬式はしない、遺灰は海に散布してほしいという意向にそのようにいたしました。
生前インドが大変好きだったことから私の住む場所から近い、インド洋に面した海岸に行ったところ、前日に石油タンカーから重油漏れがあったらしく、海はあまり良い状態ではありませんでした。しかし、兄がわざわざ日本から遺灰を持ってきたこともあり、予定を変更する心の余裕もなく、沖まででて散布しました。
あれから5年、供養するにもお墓がない。重油もれのあった、あまり綺麗だとは言えない海に散布してしまったことを悔やんでなりません。
父も亡くなっておりますが、事情があって子供を連れて日本に帰ってお墓参りをすることもできません。
ここで手を合わせるだけで良いのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

遺言も大事ですが供養は残されたものの気持ちの現れ

ゆるんさんがそう思われるのが自然だと思います。

海に散骨した方は海に向かって拝めば良いでしょう。

でも、人間は、想像したり、感情のある生き物ですので、単純に「死んだらしまい」と割り切れないはずです。死後来世の存在や安穏を願うというのが何千前年も前からの智慧なのでしょう。
たから、海が重油で汚れていて、どこで手を合わせたら良いのかわからなくなる
というのはあると思います。

仮にお墓を作っても仏像を迎えても、お墓や仏像仏画を拝むのではなく、
お墓を通して亡き人を
仏像仏画を通して仏さまを
拝むのです。
我々人間は弱いものですので、やはり【対象】が無いと【拝む】という行為はしにくいのです。
だから、古来よりお墓を大切にし、時期時季にはお墓参りをすることで気持ちの整理がついたのだと思います。

今からでも遅くは無いので、お墓やお仏壇など拝める対象を簡単なものでもいいので作って、拝む、拝んであげることが、供養になると思います。

そのお気持ちが大事であり、亡きお母さまも喜ばれることだと思います。

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質問者からのお礼

ご返答ありがたく読ませて頂きました。なるほど、お墓があっても仏壇があっても、それを通して仏様や亡き人を拝むのでしたね。なんだかすごく救われた気持ちになりました。

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