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大学生活

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私は現在大学1年です。
大学に入っていつも一緒にいる仲のよいグループは出来たのですが、最近居心地の悪さを感じてしまいます。みんなおもしろくて好きだったのですが、たまにノリについていけなかったり疎外感を感じてしまうことがあります。
また、グループの1人1人と2人きりになったとき、なにを話したらいいかわからなくなります。
もともとそんなりおしゃべりではないので、すごく焦って悲しくなります。
他の人と友達になろうとしても、他の人には仲のよい固定の友達がいてなかなか一定の距離を縮めることができません。
また最近彼氏が出来たのですがこんな状態なので精神的にもすごく依存してしまいます。
だけど、グループを抜けると学校でひとりぼっちになってしまうし、そんなのは耐えられません。
でも、一人になりたくないから一緒にいるのもズルいやつだなと思います。みんな私に気をつかっていちお輪にいれてくれるけど、私がいなくなっても誰も何もいわず楽しんでると思います。
どうしたらいいでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

絶対的な独りを自覚すれば怖いもの無し。

私の話からいたしますと、この男は世界でたった一人しかいません。
あなたもそうですが。
そんな友達いません。
親友と年に一度会えれば十分。
時々、いるんです。
どういうわけか周りの人たちとどうもうまく合わない人間って。
それはそれでいいのです。
居心地のいい場所、必ずあります。アンテナだけ立てていてください。
疎外感、上等です。
大いに疎外されていてください。
そのくらい、あなたは周りに迎合しなくても平気な強さを持っているのですから。
みんなグループに所属したくて自分に嘘までついている人いっぱいいます。
疲れるだけです。
私も大学時代、バイトの人たちと一度食事をしましたが、まぁ、会わなかったこと合わなかったこと。
それでいいのです。
自分には自分に合うひとがいますから。
それは誰から教わったものではなくて、本来そなわっているもの。
その本来そなわっているものを自分にウソつかずに大切にしていてみてください。
必ず素晴らしい共感者、共鳴者に巡り合えます。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

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