音がしんどい 父と口論
私はうつ病療養のため実家で父(すでに退職)と二人で暮らしています。
父は日中韓問題の動画(一個人の感想や考察を動画配信しているもの)を見ることが趣味です。相手国への嫌悪の感情が動画内容や肉声にたっぷりと含まれていてとても嫌な気持ちになります。リビングのPCでそれを見ているので、耳をふさいでも、食事中も、自室に移ってもその音声の端々が聞こえてきて穏やかではいられません。
嫌だと、折に触れ何度も言いましたが、本気にはしてくれませんでした。ついに先日怒って泣いて訴えました。父に真正面から喧嘩を吹っかけたのはこれが初めてです。深刻さはそこで初めて伝わったでしょうが、やはり理解は得られませんでした。
私は『動画そのものの視聴をやめろとは言っていない、中韓に対して意見は全くないし真偽も興味ないが悪意の乗った声を聞くことが泣くほどつらい、だからその類の動画を見るときはイヤホンをしてほしい』といった旨を論点がズレそうになる度に何度も主張しました。
ですが父は『悪意の乗った声が嫌であることが理解できない、動画内容は正しい(ニュースや学術論文でもないのに)から悪意なんてない、イヤホンは耳が痛くなるからしたくない』とのこと。
精神的に健康ではない状態だから悪意の感情がとても響く、外でそのような出来事にあっても受け流すしかないが、家では悪意の刺激を受けないようにコントロールしたい。色々な例え話をして説明しましたが納得はできなかったようです。
ただただイヤホンをして欲しかったのですが、妥協案が見つかりませんでした。
父は結局のところ、何もせずに家にいる私の要求を聞き入れたくないのだと思います。朝起きて三食食べて家事を少しやれたら上出来、と感じていたのですが、もっと努力が必要だったのかと悲しくなり、無力感を感じました。
自分が外出する時間を増やせばいいのだろうと思いましたが、まだなかなか頻繁には外出できません。不眠の影響で昼夜逆転したり日中怠いことが多いのが一番の理由です。週1~2回数時間かけての散歩がせいぜいです。
家にいるのがやっとの病状の中、家の中でコントロール不能な嫌なことが不定期に起こる場合、私はどのような心持でいればいいのでしょうか。なにかご教示頂けたら嬉しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
心の換気をしましょう
胡椒さま
今現在療養中とのことですが、カウンセラーなどにもかかっていられますか。区市町村の自立支援に関わる保健師さんなどはどうでしょうか。もし、薬とただ休むだけの療養であるならば、どなたかにお話を伺ってもらうというのもいいと思います。時にはお父様を含めた3者で話をしてもらうこともできます。その時にあなたの要望も話して約束事を決めてもらうこと持っできます。間にどなたかが入ることで、スムーズに話し合いが進むこともよくあることです。1度でダメなら月に一回でも3者で面談を行いつつ方向性を決めていくこともできます。信頼できるお坊さんがいれば、お寺でもいいと思います。
2人で家にいると、向く方向が一方的になり、関係が悪化することもあるでしょう。ぜひ換気の風を入れるつもりでどなたかに顔を合わせて相談に乗っていただけるといいと思います。
一度、市区町村に相談されるのもいいかと思いますよ。
あなたがイヤホンをしよう
こんにちは。人を罵倒している声って不快ですよね。余談となりますが少し前、演出家の方がお亡くなりになり、ワイドショーなどでその方の稽古の様子が放送されていましたが、役者さんに対し激しく暴言を吐いている様子が何度も放送され、私は耐えられずチャンネルを変えまくってました(笑)愛情ある指導とわかっていても、気分が悪いものです。
さて「法句経」に「他人の過失を探し、常に怒っている人は、煩悩の汚れが増える。」という一節あります。
人の悪口を言ったり、それを聞いて真に受けるような人は、自分から進んで煩悩の汚れを増やしているようなものです。本当は、お父様もその煩悩の汚れから救いたい所ですが、本人にその気持ちがないなら仕方ありませんね。あなたは、そのような発言は相手にせず、距離をおくようにしたいものです。
またあなた自身もそのようなことをしないように注意し、身を慎みたいものです。
そんなあなたへの対策法ですが、あなたがヘッドホンをして過ごしたらいかがでしょう?最近は「ノイズキャンセル機能」といって、外の音を聞こえなくする機能もあるようです。
ヘッドホンをする事で、テレビの音ばかりでなく、お父様との会話もシャットアウトできます。完全に無視できますので、お父様も寂しくなって少しは反省するかもしれません(笑)
悪業から離れて下さい
拝読させて頂きました。大変お辛い状況の中でご生活なさっておられますね。その苦しいおもいをお察しします。
もしよければ僧侶の言葉としてお父様にお伝えなさって下さいね。
「全ての争いは欲と憎しみによってもたらされ、それは全ての人を飲み込み不幸に陥れる。どんなに正しい主張でも悪言は悪業であり、自らを悪の道へと引きずり込む。」
「今でも世の中に差別するものがいます。人を傷つけているものがいます。それは全て悪です。人を決して幸せにはしません。逆に皆さんを地獄へと導きます。どうかお心にお留めください。」
政治的なことはそれぞれに皆さん主張がありますし、人権があります。とやかく申し上げることもはばかられますのでご主張については何も申し上げません。
しかし憎しみによる言葉(ヘイトスピーチ)は犯罪行為です。
もしもそのことをお父様がお考えなさらず改めないのであれば、あなたもご自身の身の所在もお考えなさっていただく必要がありますね。その悪口・悪業から離れて下さい。憎しみや悪言のないところでどうかお健やかにお過ごしなさっていただきたいと存じます。
あなたの心も体も健やかに回復なさり日々を明るく人とのご縁を大切に生きて頂きます様切に仏様やあなたのご先祖様にお祈りさせて頂きますね。これからの日々どうぞ心を穏やかに。
質問者からのお礼
■光禪 様
字数制限で省いたのですが、ヘッドホンはもう試しておりました。が、耳を塞いでも体や肌で音の響きを感じ取ってしまったり、嫌な音を打ち消すために音量を大きくすることですぐに疲弊してしまったり、悪意の声を聞いた後の心臓が早打っている状態に好きな音楽を流しても余計に動悸がしたりして、なんだかダメでした…。
どうやったら心や脳に直接ヘッドホンできるのでしょうか?
悪口を聞いて真に受ける人は~というお話、まさにその通りだなと思います。進んで悪口を見聞きする父も、いちいち真に受けて傷つく私も、煩悩の汚れを増やしているのですね。物理的にも心理的にも距離を置きたいものです。
ありがとうございました。
■邦元 様
カウンセラーさんにはここ数年間、1~2週間に1回のペースでお世話になっています。家族面談の話も以前一度提案されたことがあったのですが、父親が辞退したために実現はしていません。鬱の一因として家族のこともあると自分では思っているので、なるべく早く検討したいと思います。
hasunohaとの出会いによって意識が変わったこともあり、お坊さんに相談に乗ってもらう手もあるよな~とは思いつつもまだ尻込みしていました。近所のお寺さん、地域の保健師さんなど、もっと第三者の相談相手を増やして家庭と心に換気の機会を増やしたいと思います。
ありがとうございました。
■kousyo Kuuyo Azuma 様
春頃までの数年間一人暮らしをさせてもらっておりましたが(有り難い事です)、病状は多少良くなったものの復帰までには至らず、現在は実家住まい期間ということで共に暮らしています。悪言ひいては父との物理的距離を今すぐ置くのはちょっと難しいかなという感じです。
悪言は悪業~というお坊様の言葉、大事に控えさせていただきます。この説法に関することは自分でも調べておき、また似たような状況になった時は父にババンと突き付けようと思います。
ありがとうございました。