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みんな落ちればいい

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

初めまして。長々とした文章で、且つ誤字や脱字があるかもしれず読みにくい文章で申し訳ありません。

私は高校生や大学生などを見るとなんであの人たちだけ学校楽しそうなの?大学受験とか就活で落ちればいいのに。受験生を見ると志望校全部落ちて絶望すればいいのに。と思ってしまいます。

理由としては、ただ親に私が行きたかった高校、大学共に行かせて貰えず、望んでいた学生生活が送れなかったからという自分勝手なものです。

自分で働いて稼いだお金で行けばいいし、もう過ぎた事で戻れるわけないし、そもそも行けなかったのは親を説得しきれなかった私の責任で夢に向かって頑張っている方々を妬んでも仕方がないと頭ではわかっているのにどうして周りが楽しそうなのに私だけ出来ないのかと割り切ることが出来ません。

友達や兄弟が将来の目標を言っていたり、友達の弟さんや妹さん、親戚のお子さんが学校に合格したという事を言われても応援や喜びよりも上記のような妬みが勝ってしまい、小さい頃からお世話になってる相手でもそんな感情を持ってしまう自分が気持ち悪いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「現在」の不足を、「過去」に求めるのはやめよう。

40手前、3児の父僧侶です。

志望校への進学をご両親にコントロールされたとのこと、
それは辛かったでしょう。

進学先をコントロールされたという「過去」
を今の「みんな落ちればいい」感情の出発点にしておられますが…
私は、「過去」ではなく、「現在」の生活が充実していないことが、
そのまま、「みんな落ちればいい」感情の出発点ととなっていると思いますよ。
また、
そう思うべきだと思います。

「現在」の不足の出発点や答えを「過去」に逆戻りすることは、
あまり推奨しません。

私に置き換えますね。
(現在)「太ってて何かと疲れるなぁ…」
(過去)「きっと暴飲暴食、睡眠不足のせいだ!」
「嫁がめちゃくちゃたくさん食事をさせてきた、お寺に残業をさせられたせいだ!」
と他人のせいにしても、私はやせません。

日々、節食・睡眠・運動していくしか、明るい未来はないのです。
ということで、ボチボチとジム通い中です( `ー´)ノ

そうするとですね、
「運動って気分転換になるんやなぁ」
とか、
「汗かくってスッキリするんやなぁ」
と意外な感情や体験までついてきました。
要は、少し視野が広がりました。驚きました。

「現在」の不足を「過去」を探ることによって補うことは、不可能です。
前向いていくしか幸福への道はありません。

別に僕も坊さんになりたくてなったわけじゃなかった。
家が寺だから、坊さんになった。
でも日々、お坊さんしてますと、

葬式では檀家さんは悲しみにくれてる…
法事では住職(父)の様に良いお話をと求められる…
病気やお商売の相談や、御祈祷を申し受ける…

んなこと言ってる、思ってる自分が情けなくなった。
「こりゃ、誰も幸せに出来へんなぁ」と

こうなったら、自分の「過去」への思いなんて、
ちっぽけなもんです。

「家がお寺の出家エピソードゼロ僧侶」
と負荷をかけて、すこしだけ自分を追い込みました。
そっからの方が充実したお坊さんライフが開けてきました。

私たちは、そこそこ未完成な生き物なんだと思うんです。
だから、不足や不満は永久にあります。
「そもそも欠けた存在なんだ!」という自覚もあれば、
不足・不満により強くもなりますよ。

だから、
リコさんにも前向きに看護師さん頑張ってほしい。
めちゃくちゃ尊い職業です!
ただそれだけです( `ー´)ノ

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高野山真言宗 西室院 住職 神戸・阿字観実修会 主宰 ・高野山真言宗 ...
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しっかりと地に足つけて

拝読させて頂きました。ご自分が望むような進路を進めなかったことは確かに残念に思いますし、挫折感を味わうことになりますよね。おっしゃる通りうまくいっている人たちを見ると恨みたくもなりますね。どうして自分はダメなのかと自分の不運を恨みたくもなりますよね。あなたのお気持ちはわかります。
ただその思いを抱き続けているとあなた自身は決して将来幸せになれません。自分が恨む気持ちが自分をより不幸にして不運を呼び込んでしまいます。
どんな人も挫折感のない人生はありませんし、その挫折や失敗を乗り越えるから未来が開けていくのです。あなたもじつはよくご存知かと思います。
できるならば今日を境にその恨みや妬みの気持ちは捨ててくださいね。
そしてこれからの自分の人生にしっかりと向き合ってくださいね。きっとあなたには自分が目標とする未来があるはずです。自分の人生をかけらる夢があるはずです。
その目標に向かって進んでくださいね。つらく苦しいこともあるでしょうがしっかりと地に足つけて頑張ってくださいね。
あなたの人生が明るく開けていくことを心からお祈りしますね。焦らないで頑張ってくださいね!

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脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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