祖母が他界する前にできることはあるのか
祖母に子どもを会わせられなかったことを後悔していてつらいです。祖父が他界したときと同じ後悔を繰り返してしまいました。
祖母が倒れて意識が戻らなくなりました。この先回復は厳しいようです。倒れたと聞き、旦那や帰省先(義実家)に協力してもらい、意識のない祖母に子どもを見せに行きました。
祖父が数年前に他界しましたが、もともと電話もしなかったし帰省していても会わないことが多く、入院してから1度見舞いに行っただけでした。認知症も始まっていて誰だかわからないかもしれないのではと思い気がすすまないまま見舞いに行くと、私だとわかってくれて驚きました。他界してから、「なぜもっと会いに行かなかったのか、見舞いにも行けばよかった」と後悔しました。そして「祖母にはこんな後悔をしないようにしよう」と、連絡を頻繁にとるようになりました。しばらくは週1回か2週に1回電話をしていたのですが、だんだん減って最後に電話で話したのは倒れる1ヶ月も前でした。会ったのはもう1年前です。
去年会ったときに妊娠の報告をし、今年初めに出産しました。1度帰省し、会う約束をしていましたが祖母が風邪気味で、子どもにうつってはいけないと思い延期しました。そして今月末にまた帰省して会う約束をしていたのですが、その前に倒れてしまいました。
もう子どもは8ヶ月です、時間はたくさんあったのになぜ会わせなかったのか、電話をもっとしなかったのか、後悔で毎晩涙が出ます。どんどん連絡が少なくなって、自分はなんと冷たい人間なのか、ひ孫を楽しみにしていたのになぜ早く会わせなかったのか、後悔しても仕方がないのに気持ちが晴れません。
帰省先は義実家しかないため、祖母の見舞いのために何度も帰ったり長く滞在することはできません。他に私に何ができるのでしょうか、つらいです。
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報恩謝徳
あけみ様
釋 慧心と申します。
拝見させて頂きました。
ありふれたことわざですが、やはり後悔は先に立たぬからこそ後悔なのでしょう。
人間は、皆後悔を持って生きているのだと思います。
苛まれたり、開き直ったり、また苛まれ、
そして何とか収めて前を向く。
そこにはいつも、気づきと感謝を教えてくださる。
ですが、また繰り返してしまう。
人間とは罪と業の深いものです。
その私の姿をお知らせくださるのもまた、先祖方や祖父母、そして父母の恩であります。
その恩の働き全てを、ほとけさまとして仰ぎ、報恩謝徳に努めるのが我々の出来ることでしょう。
報恩謝徳は、字の如くです。
恩に報い、徳に感謝申し上げることです。
あけみ様のお婆さまは、連絡や会いに来ることが少なくなったことや、ひ孫さんに会えていないことで、あけみ様を冷たい人間だとか、そんな風には全く思われません。
あけみ様のお気持ちも、ご事情も、全て、全てちゃんと見抜いて知って下さっているんです。
それは、いつか自分も通ってきた道だから。
若い時分は色々なことに追われて大変なこと、子供が産まれてすぐは手が離せないし、外に連れ出すのもままならないこと、
授乳や夜泣きですごく疲れていること、全部知って下さってます。
全部知って、見抜いて、その上で慈しんで、常に絶えず心を砕いて心配して下さっている。それが尊いんです。
是非とも機会がありましたら、ひ孫さんを会いに連れて行ってあげて、一緒に過ごして、写真を撮るなどして、
この人が、お母さんのお婆ちゃんなんだよ。貴女の曾お婆ちゃんだよ。
貴女の産まれてくることを喜んで、無事に成長することを願ってくれているよ。と伝えてあげて下さい。
それが報恩謝徳です。
それから、お婆様が一番喜ばれることは、貴女が後悔していることではなく、元気で、笑顔で過ごして下さることです。
質問者からのお礼
回答してくださってありがとうございます。
後悔するだけで何も出来ずにいました。祖母はきっと咎めたりしません、わかっていても誰かにそう言って欲しかったのかもしれません。きっと私がおばあちゃんになったとき、孫と同じような関係になるのでしょう。実家の家族同士仲が悪いため話せず、家族以外にも話せず、1人苛まれていました。親のように、聞いてもらい、諭してもらい、ありがとうございます。本当に、嬉しいです。