行方知れずの本妻の供養について
義父(85歳)は、彼の父親(以下、父親と略)と愛人の子です。父親と本妻には3人の子があり、現在父親と子3人は同じ墓に納骨されています。本妻は、行方知れずになっています。現在、父親と本妻の子3人の墓は、義父母(義母は80歳)が主に供養しています。
私の女房が義父の娘ですが、我々夫婦には子がなく、将来この墓を守れないので合同葬にする予定でいます。
義父は、「おれは自分の父親が勝手に愛人に産ませた子だから、本妻まで面倒みきれない」と言ってます。合同葬にする前に、名前だけは戸籍謄本で分かる本妻の供養をすべきでしょうか。もし、するとすればどのようにしたら良いのでしょうか。尚、愛人と父親の間には、義父とさらに2人の姉妹(共に他家へ嫁いでいます)が現存しています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
生き物すべてに供養しましょう。
供養とは、生き物に対してするものです。
亡くなった人々は、すでに新しい生き物に生まれかわっています。
供養は、生まれかわって新しい生活をしている方々が、新しい場所でも幸せに暮らせるように願って行うのが良いでしょう。
ですから、本妻とか名指しでする必要はありません。
あらゆる死者は、死者のままでいるのではなく、今はどこかで新しい暮らしを生きています。
宇宙すべての生きとし生けるもののために、あなたが善い行いをして、その功徳を捧げればよいのです。
仏様や仏教教団にお布施したり、食べ物をお供えしたり、チャリティー募金したり、戒を守ったり瞑想したりお経や念仏をとなえたり、あらゆる善い行い(煩悩をなくすのに役立つ修行)をしてください。
一番簡単なのは、「南無阿弥陀仏」と念仏して、その功徳で生きとし生けるもの(本妻も含む)が幸せになれるように願うことです。
合掌し、念仏をとなえてから、「○○さんが幸せになれますように」と本妻を名指しで念じたり、「○○家先祖代々が幸せになれますように」と念じてもかまいません。
念仏だけでなく、お寺にお布施する修行もしたい場合は、お寺に供養を頼めばよいですが。
なお、お寺のお布施は、拝み賃(サービス料)ではありません。
お坊さんをおもてなしする寄付行為、仏教教団を応援する行為も、一種の修行なのです。
で、修行した功徳(善いカルマ)を生きとし生けるものに回し向け共有することを、回向(えこう)と言います。
これもなにかのご縁といただいてみること。
hmsa様こんにちは。拝見いたしました。
義父さんは「本妻まで面倒みきれない」とは言っているが、行方知れずの本妻さんのご供養をどうするべきかとういうことですね。
あくまで私の考えですが、大げさに言うつもりはありませんが、そうやってhmsaさんが「思った」ということは何かしらご縁があったということなのではないかと思うのです。義父さんは義父さんのお考えがあるのでそれを変えることは別の問題を引き越すかもしれませんので置いておくとして、あなた自身がこれも何かのご縁ということでご供養されるのがあなた自身のお気持ちにとっても良いのではないかと思います。できればお名前をお知りになってお手次のお寺があるのならそこで事情をお話して「申し経」としてお勤めをしていただくのが良いのではないかと思います。
もちろん義父さんや現存する姉妹さんと共にお参り、お勤めの場所に同席していただくのも良いことだと思います。ただ、それが無理強いになるようでしたら、あなた様夫妻で手を合わす場所を設けてみてはいかがでしょうか。
これは決してこうしなければならないということではなく、私の経験では後々で「心残り」にならないためにも今できることを、手を合わすことであなた様自身が前で進んでいけるのではないかと思いました。
いずれにせよこうして手を合わす御縁自体は尊い善行でございますので、自らの心に従って行動されるのが良いかと思いました。合掌
質問者からのお礼
お忙しい中、訂正の回答を何度か頂き、恐縮しております。謄本を請求しようかとおもっていましたので、名前も必要ないとのこと、とても驚いています。