開眼までしなくても良いように思いますが、結論としてはあなたの自由です。
もちろん、五輪塔を置いて問題はないと思います。無宗派ならなおさら、誰からも叱られないでしょう。
まぁ、五輪塔を置く意味合いをどう考えるか、ですね。
仏舎利を安置する塔のレプリカ(お釈迦様の仏像ならぬ墓像)と考えるなら、開眼するのもありでしょう。
その場合は、御本尊と並ぶもう一つの御本尊とも言えます。
阿弥陀三尊像でいえば、阿弥陀仏に加え、両脇に観音菩薩と勢至菩薩を安置するように、天部の横に五輪塔を安置するのだと考えることもできます。
一方で、天部への供物として五輪塔をお供えするという考え方もできるでしょう。
仏教を守護する天(神様)であれば、仏具を見て喜ばれるでしょうから。
そのような、御本尊を供養(おもてなし)するアイテムなら、開眼は不要な気もします。
話は変わりますが、三宝を敬い塔を建てることには、功徳があると考えられます。
塔を見て偉大な仏様に思いを馳せることで、仏様を見習う気持ちが生じ、心が清くなるのです。つまり、塔には、心に善い癖(功徳)を積もらせる効果が期待できます。
また、地水火風空を意味する五輪塔は、「物質(色)もまた、五大要素が仮に組み合わされて形成されただけにすぎない無常・無我なものだ」と思い出させるので、やはり悟りにつながる功徳になるでしょうね。

願誉浄史

がんよじょうし。浄土宗教師。｢○誉｣は浄土宗の戒名に特有の｢誉号｣です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

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