婚約者と死別しました
こんにちは。
近々結婚を控えた婚約者を亡くしました。
自殺の仕方、自死者遺族への賠償金など調べました。
ですがどれだけ調べても自死者が愛する人の元へいく手段がありません。寿命を全うすれば愛する人が迎えに来てくれると…。
死後の世界を私は信じ切ってる訳ではありませんが、もし本当にあるなら寿命を全うするしかないのかと思い始めてる所です。ですが私は今年で30歳。この先の人生が長過ぎて絶望しかありません。『新しい人と幸せに…』なんて言われる事もありますが無理です。でも寂しくて、誰かに『大丈夫だよ』って抱きしめてほしいなんて考えてしまう事もあります。
死にたい、けど自殺じゃ彼に会えない、彼しか愛せない、けどこの先何十年独りと思うと怖い。
その堂々巡りです。
彼は高血圧が原因の脳幹出血でした。それまで笑ってご飯を食べてたのに突然頭が痛いと言って倒れ、9日間闘病の末亡くなりました。
彼には夢があり、5月末には自分の食事処をオープンさせる予定でした。
その為4月で会社を退社しており、私はその退職金で晩ご飯は彼と外食を繰り返しました。帰りが遅いので、ご飯を作るよりその方が楽だったからです。彼の血圧が高いのは知ってました。ですがそれを軽視し、私は楽な道を選び続けたのです。
一度でも病院へ連れてってたら、結ばれたのが私でなければ彼は夢を叶えていたかもしれません。
外食を繰り返し彼の高血圧を急激に悪化させ、彼の夢も未来も奪った私が何故まだ生きてるのか分かりません。
こんな私を見て彼は悲しいかもしれませんが、もう立ち上がれません。
こんなにも早く突然にお別れがやってくるなんて思いもしませんでした。
平均寿命を考えればこの先60年、生き方がわかりません。
長文で失礼致しました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたは現実を愉しんで良いのです
彼を失ってしまったとのこと、とても悲しいことだと思います。辛いことですが、現実として
もう、生きていた時のように彼を感じることはできません。
彼の生命が終わりを迎えてしまったことは、あなたのせいでもなんでもないですよ。何の根拠もありません。そんなに自分を追い込む必要はないですよ。
もし、こうだったら、ああしていたらと考えたくなる気持ちもわかりますが、
そう考えても苦しむだけです。きっと彼が見ていたらそんな苦しんでいる姿を見て悲しむことでしょう。
あなたは、何も悪くないですよ。安心していていいのです。
人は亡くなっても形を変えて命をつないでいます。存在しています。(霊とかの話ではないですよ)
彼のことばかり考えなくても生活できるように、少しずつ変化してくると思います。
ケーキを食べて「おいしいな」とか、花を見て「きれいだな」とか、ふとした時に笑っていることもあると思います。
そんなときに罪悪感なんて感じる必要もないのです。彼もきっとそんな姿を見たら安心できます。
「他の人を愛することはできない」なんてこともないと思います。
無理に頑張らなければ、いい人が現れれば自然に愛することができると思います。愛していいのです。
寂しいときは違う人を頼ってもいいのです。
「あなたは決して一人ではない」
かなけん様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
愛別離苦の苦しみ・・本当につらく悲しいことでございます・・ましてや婚約者であり、これから結婚、新婚生活・・お互い、若く、夢も希望も色々とある、まさにこれからという時に・・誠に神も仏もないのかと思われても仕方がないほどのことでございます・・
もちろん、当事者でなければ決してわかり得ないお苦しみもおありであるかと存じます・・他人である拙生に何か言えることがあるだろうかと悩んで参りました・・
簡単に無責任なことは言えませんが、とにかく生きて、生きて、生き抜いてほしいと存じます。
生きることは、本当に難しいことです。生には老病死が常に隣り合わせにあります。そして、何よりも私たちは、一人でこの世で生きていけるような単純で簡単な存在では全くありません。無数の縁に支えられて、助けられて生きることができております。かなけん様も婚約者様に色々と助けられて、支えられてきたことでしょう。命をつむぐというのは、そういった様々な縁による支え、助けがあるということでございます。そのようなありようをしっかりと理解して頂いて、どうか決してご自身の命のことを無下に、粗末に考えてしまわれないようになさられて頂きたいと切に存じております。
婚約者様によってもつむがせて頂いているそのお命、どうか大切に、そして、かなけん様は、かなけん様の人生を、婚約者様もそばで応援してくれていると信じ、共に歩んでいるつもりにて生きていって頂けましたらと存じます。
そして、かなけん様、どうかお幸せになって頂きたい。きっと貴女様の想いも全て受けとめて、優しく包んでくれる方との善きご縁、出逢いももちろんこの先、なきにしもあらずでございます。
そして、人生、この先にもうまくいかないこと、失敗や後悔も当然にあることでしょう。その時には、婚約者様をはじめとして、そばで貴女様を応援してくれている無数の存在がある、あったことを思い出して下さいませ。
かなけん様は決して一人ではない。このhasunohaだってございます。また苦しいとき、つらいときには、どうぞ頼って頂いてご質問下さいませ。
お幸せを心から祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
邦元様
温かいお言葉、ありがとうございます。
読んでいて涙が止まりませんでした。
彼を失ってから世界が一変し、悲しみと寂しさと喪失感と、大きな大きな後悔と罪悪感に包まれてます。
すぐには後悔も罪悪感も払拭する事は出来ませんが、邦元様のお言葉で少し心が落ち着きました。
もしまた自然と笑えるようになったら、その時は笑ってもいいのだと思い安堵致しました。
今は寂しくて到底無理ですが、彼との思い出の場所に赴く事が出来るようになったら、彼を連れてまた訪れたいなと思います。
この絶望的な苦しみに、温かく手を伸ばして頂いた事、まことに感謝致しております。
本当にありがとうございました。
川口英俊 様
御回答どうもありがとうございます。
婚約者を失い、一ヶ月経ちましたが気持ちは沈む一方です。
実は婚約者の月命日の翌日、14年間共に過ごしてきた愛犬を亡くしました。
14年間といえば私の今までの人生の半分の時間です。
喪失感というのは何度経験しても失意のどん底に落とされるんですね。
私は日に日に卑屈になり、他人の幸せを疎ましく思ってしまう汚ない人間になっていきます。
そんな私に川口様のお言葉はとても心に響きました。
ありがとうございます。
少しでも私が、彼が愛していてくれた頃の私に戻れるように日々生きていきたいです。
気持ちを配慮して下さり、言葉を選んで頂いて御回答下さったんですね。
お心遣い大変感謝致しております。
ありがとうございました。