きょうだい児としてどう生きたらいいでしょうか
はじめまして。いつもたくさんの方への回答を拝読し、涙がこぼれ、救われています。ありがとうございます。よろしくお願い致します。
私はきょうだい児として生まれました。姉が知的障害を持っており、幼少期から精神も時間も行動もすべて、姉最優先の生活でした。
20代で父が他界し母も体が弱いので、私は一度も家を出ず実家で暮らしています。仕方ないと思います。それでも、どうしてすべて自分が我慢しなくてはいけないのだろうと思います。これから結婚もできず、仕事も見つからず(姉のことを話すと難色を示されます)、母をサポートし、姉の世話をして死んでいくのでしょうか。何のために産まれてきたのでしょうか。私にもやりたいことがありました。
母は姉の気持ちには寄り添いますが、私の気持ちは理解しようとしてくれません。理解できなくていいから、しようとして欲しいと求めてしまい、喧嘩ばかりです。
友人達に子供が産まれ、彼女達のご両親やお子さんと接する機会が増え、私の家の親子関係が他の多くの家庭と違うことや、幼少期からの消えない寂しさや虚しさ、生きづらさの理由にようやく気付きました。
姉はどんなに嫌なことをしようと仕方ないで済まされ、いつも私が怒られて来ました。私の予定も姉で潰されます。姉への憎しみをどうしたら消せますか?
母にわかって欲しいと思う気持ちをどうしたら捨てられますか?他の人には期待しないのに、母親に対してはうまくできません。哀しいです。
姉は好きで障害を持ったわけではないし、母は望んで障害を持つ子供を産んだわけではないし、私も“きょうだい”になりたかったわけではありません。誰も憎みたくないです。自分のことも許してあげたいです。子供じみていますが、産まれて来なければよかったと思ってしまいます。どうしたら変われるでしょうか?いろいろ試してきましたが上手く行かず、もう疲れ果てました。
※カテゴリーの怒りを抑える、嫉妬、自己嫌悪、すべてを同じくらいの深さで抱えています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ひとりで抱えこまないことが大事だと思います
ひとりで抱えこんでしまうと、悩みを悩みで打ち消そうするような苦しみの堂々巡りに囚われてしまいます。
実際に他の人に対面で相談したり援助を乞うのは勇気のいることですが、同じ経験をしている方同士であれば、そのハードルも少し低くなるのではないでしょうか。
このような団体があるようです。
↓
全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会(全国きょうだいの会)
http://www.normanet.ne.jp/~kyodai/
この他にも複数の団体があるようです。↑のサイトからいくつかの団体のサイトへリンクがあります。
同じ経験を持つ方々とお話しをする機会を持たれてはどうでしょうか。
すでにご存じであれば、申し訳けありません。
皆様の大切な人生ですから
拝読させて頂きました。お姉様との今までの人生や生活の中で大変なつらい思いをなさってこられたことを読ませて頂きました。なかなか周りの人たちからも理解して頂くこともできずにつらい悲しい思いをなさってこられたのかと感じました。あなたのお気持ちをお察し申し上げます。
お母様やお姉様とあなたとご家族ですから共に助け合いながら生きていくことはとても大切なことです。ですから今の皆様があることも事実でしょうね。
本来ならばそれぞれの方々がそれぞれお互いに大切な人生です。そしてお互いを尊重しあい愛情を分かち合いながら生きていくことは大切です。
そうした時にあなたのお気持ちの中でお姉様への怒りや憎しみのお気持ちが芽生えてしまうならばやはりそのお気持ちを無視することはできませんよね。
あなたにはあなたの大切な人生がありますし、人生の夢や目標もあるでしょう。せっかく生きていく人生ですからあなた自身が目指したい生き方もあることでしょう。
できればあなたも心を落ち着けてご自分を見つめなおしあなたがこれからどの様に生きていきたいかをじっくりと考えてください。
そしてその上でお母様ともしっかりとお向き合いなさりこれからの未来についてご相談なさってくださいね。
確かにお姉様のことはありますが、全てそのことであきらめることでもないと思います。
お姉様の介護についてはソーシャルワーカーやケアマネージャーさんともご相談なさりながらその時その時適切な対応を検討なさり対応できることもあります。
そうしていくことであなた自身のお気持ちも整理されていくことができると思います。
怒りや憎しみや恨みの心を持つことは大変不幸なことです。できるだけその様なお気持ちを持つことを避けながら生きて頂きたいと思います。
皆様が本当にそれぞれの人生や人格を尊重なさり、共に助け合いながら心を通わせて仲良く生きて頂きたいと思います。
皆様の未来が共にお健やかに仲良く毎日をお過ごしなさって頂きます様にと心よりお祈りさせて頂きますね。
どうかあきらめずにしっかりと皆様で相談なさって相和してくださいね。
質問者からのお礼
お忙しい中、私のために時間を割いて下さりありがとうございます。何度も何度も読み返し、お礼が遅くなって申し訳ありません。
「死んじゃいたい」と検索して出てきたのが、はすのはでした。自ら死んだりはしませんが、心が限界だったあの時、他の言葉を入力していたらこちらには辿り着けなかったと思います。見えない誰かの、ありがたい導きでした。
色々な問答を拝読し、丁寧に耳を傾けてくれる誰かがいるかもしれないということが、私にとって本当に温かい光でした。日々のお勤めに加え、数えきれないほどの悩みへの真摯なお返事、頭が下がります。これからの季節のおつとめは寒くて大変だと思いますが、どうぞご自愛ください。
宗恩寺
百目鬼洋一さま
お返事ありがとうございました。
>悩みを悩みで打ち消そうするような苦しみの堂々巡り
まさに頂いたご指摘の通りです。
自分で何とかしようとする癖が染み付き、
相談力がとても低いと自覚しております。
お教えいただいた団体は存じてはおりますが、そのような中に入るのにも恐ろしさを感じていました。きょうだいの現実をもうこれ以上見据えたくないという気持ちも生まれて来るので、情けないですがこれ以上の現実を受け入れることを拒否しているのかもしれません。
大人になってから変わるのは大変ですが、同じように苦しんでいる子供達のサポートができたらと以前から思っています。一度ボランティアとして関わってみようかと思っておりましたので、そのような形からでも足を踏み入れてみようと思います。
現実的なアドバイスをありがとうございました。堂々巡りから一歩…半歩、踏み出せるようにがんばります。
一向寺
kousyo Kuuyo Azumaさま
お返事ありがとうございました。
あたたかいお気持ちに触れ、涙が溢れました。
ネット上ではありますが、様々な“きょうだい”の想いやそれに対する周りの人達の意見をたくさん読んできました。それらに落ち込んだり、傷付いたり、励まされたりして来ましたが、自分の気持ちをこのような形で吐露できたのは生まれて初めてでした。
誰かが相談した内容に対する回答ではなく、自分に直接届く言葉がこんなに温かいものだとは思いませんでした。心のこもった“お察し”しますという言葉が、こんなに心身を弛めてくれる言葉だとは知りませんでした。
責めるのではなく、叱るのでもなく、感情的でもなく、冷静に、ただそのままをお聴き下さったこと、本当に救われました。初めて打ち明けた場所がこちらでよかったです。
ソーシャルワーカーさんのきょうだいに向けられる言葉に追い詰められることもありますが、お返事を拝読しながら、もっと事務的に考えられるようになればいいのかなと思いました。
相和する、すてきな言葉ですね。そうありたいと誰よりも願います。母も姉も私も生きているうちに、穏やかな緩解を迎えられるように、心を落ち着けてご自分を見つめなおし少しずつ変わって行きたいです。
※すみません。「ご自分を見つめ直し」は「自分を」の間違いです。