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娘に虐待しそうな自分が怖いです(その2)

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有り難し有り難し 16

※その1からの続きです。
長文申し訳ありません

結婚は許してくれましたが、私が母の望む神戸大学に入れなかったため「あんなレベルの低い大学しか行かれへんかったもんな」と未だに言ってきます。

現在、娘を授かり私の仕事も順調にできていることに幸せを感じていますが、最近ふとした時に幼少時に暴力を振るわれていたことを思い出してしまいます。
そして、今度は私が娘に同じことをしてしまわないか心配で溜まりません。

夫には母にされてきたことを話し、「いつか私も虐待してしまうかも知れん」と伝えています。
夫は「虐待はせん。大丈夫や。俺も俺のお母さんもいるから大丈夫や」と言ってくれています。

私も母の全てが嫌いではなく、相談に乗ってくれる時はありがたいと感じています。
しかし、私が自然分娩ではなく緊急帝王切開で出産すると「最後まで頑張れんかったから切ってもらったんやろ」と言ってきました。(娘が大きすぎて私の骨盤を通れなかったためであり、医者の判断で帝王切開に切り替えました)。

また母乳だけでは足りずミルクを足していると「ミルクは悪い物が入ってるから足すな」
予防接種に行っていると話すと「予防接種は危険やからアンタにはほとんど受けさせてないんやで」
さらには会う度に「頑張って痩せや」
…と色々プレッシャーをかけてきます。

私が自分の過去を清算することが大事だとは思いますが、なかなか受け止めきれません。
娘に虐待しないためにはどうしたら良いでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分に言っているだけ

まず、あなたを含め、母親の重圧に苦しまされている全国のお子様たちを代弁して一言、言ってやりたいですね。目を覚ませ!と(笑)。
私の目の前に居たら「それは過去の自分に言っているのでしょう」と大喝している所です。
実際、そういう家庭は多いものです
自分の過去の苦しみやコンプレックスが解消できず、自分の苦しみを誰にも言えずに、子供に当たるしかないのです。
「夢を託す」という名のエゴです。
私も、母の重圧が苦しくてもめた時は、よく暴言も吐いたものです。
今は山あり谷ありでしたが、仲良く暮らしています。(´-ω-`)
母親の重圧が苦しい場合は「それは苦しい」「それはやめてほしい!」と声を大にしてでも分るまで伝えるべきです。
いくら親子でも、人間それぞれ自分を生きる他にありません。
親は自分の子の世代に適した愛情の表現方法を知らない。
自分フィルター越しに子供を相手にしてしまっている。
母親が困っている状況にある事を娘が悟り、その苦しみのとげを引っこ抜いてあげることが、互いに救われる行です。
母親が、自分の子供イジメることほど悲しい負の連鎖はありません。
実は、それは3代、4代前から続いているものです。
代々続く自己否定感情の呪縛、呪怨=取りつかれている思いが悪いだけです。
あなたの親御さんも、その親御さんの世代から、同じような抑圧や、否定や、虐待を受けたのだと思ってください。
だから、自分の身を守ることに必死で、全部自分のためにしか言動することができず、思いやりに欠けている悲しい病まい的な状況なのです。
よって、それはあなたに言っているのではありませんよ。(^<^)
お母さんに、鬱憤、憂さを晴らす相手がいないだけです。

お母さんの、深い心のヤミを、晴らすことで、お母さんの人生、あなたの人生が変わると思います。お近くのお寺さんで、3人で予約をとって、住職さんに話を聞いてもらうと良いと思います。
イジメというのは、過去の自分への自己否定が、相手に向かうケースがあります。
自分のことでいっぱい、いっぱいな人生だ他から、自分の過去に言い聞かせているだけなんだと思いましょう。
あなたの子育てに関しては、その負の連鎖をあなたの代でしっかり断ち切り、こどもが安心できる愛情あふれる子育てをすることです。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

虐待はした後にどうフォローできるのか。

母の言葉で今でも傷ついている心中、お察しします。

ですが、母親からもらった言葉でなく、本当に欲しかった言葉は何でしょうか。
母親からの貰った言葉をそのまま娘さんに繰り返すのではなく、本当は欲しかった言葉を伝えることができるなら、見える世界は変化してくると思います。

虐待で避けたいのは、1度目ではなく続くことです。
娘さんの腹立たしいことを一つ思うならその5倍のいいところを見つけてください。
どんな些細なことでもいいので。
自分だけで見つけることが難しいなら、いろんな人の知恵借りて見つけてください。
その習慣が虐待を遠いものにするとおもいます。

だけど、本当は、よこやんさんが報われてほしいです。。

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有り難し
おきもち

hasunohaに出会えた私は幸せ者です。カニとおろし蕎麦と水ようかんが美味しい地方の町のお寺にいます。人混みは苦手、都会のイルミネーションやサイネージはまぶしすぎる。だけど、ここhasunohaでの対話があるから孤独じゃない。ありがとう。
社会福祉士、公認心理師として社会では働いてます。事業や組織を背負うと言えないこともあるけど、仏教を背負うと語る内容も変わります。悩みがなくても話してみたいときは相談ください

質問者からのお礼

お二人からのご回答ありがとうございます。

母は私にではなく自分に言っている…そう考えると少しは楽になるかなぁと思いますが、まだ難しそうです。

私が言われたかった言葉…どんな私でも受け入れてもらいたかったですね。看護師になったのは結果的に後悔していませんが、もっと「あるがままの私」を認めて欲しかったです。
「あるがままの娘の姿」を見つめる目を養う必要がありそうです。
幸いにも義母と同居しているため、家族で色んな角度から娘と関われると思います。

お二人からのご回答ありがとうございます。

母は私にではなく自分に言っている…そう考えると少しは楽になるかなぁと思いますが、まだ難しそうです。

私が言われたかった言葉…どんな私でも受け入れてもらいたかったですね。看護師になったのは結果的に後悔していませんが、もっと「あるがままの私」を認めて欲しかったです。
「あるがままの娘の姿」を見つめる目を養う必要がありそうです。
幸いにも義母と同居しているため、家族で色んな角度から娘と関われると思います。

丹下覚元様
ご回答ありがとうございます。

そういえば母も言ってました。
「私は神戸大学に行かれへんかったからアンタには言って欲しいんや」
「ウチの家系は太ってるからアンタにはスラッとした体型になって欲しいんや」

「何で親の望む大学に入らなアカンのや。何で私は痩せなアカンのや。私が痩せることでアンタに何かメリットがあるんか」と心の中で常に思っていました。

母は色々とコンプレックスを持っているのかも知れません。
そして頭の回転も早いので、言い合いになるとものすごくイヤミを言ってくるので今は必要最低限しか話さないようにしています。

ただ私もコンプレックスを娘に押し付ける危険性があります。
独りよがりにならないよう夫とよく話し合うことが大事だと思いました。
ありがとうございました。

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