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真の仏教信仰とは

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有り難し有り難し 10

去年11月に母から絶縁されそうになって相談した者です。あれから何とか母と関係修復できそうな雰囲気になりました。ありがとうございました。
その母なのですが、以前から「鬼子母神」を名乗る拝み屋なのか占い師なのか分からないような人を頼って色々と相談しており、その人の言うことを信じ切って行動するので私も弟も困惑しています。
例えば、母は去年初めに急性腸炎になった後、雪道で滑って足を骨折してしまったのですが、その拝み屋の人に見てもらうと、母の父(祖父)の二十七回忌法要をきちんとしてほしいという訴えだと言われたそうです。祖父の二十七回忌法要はすでに一昨年に祖母の三回忌法要と一緒に行ったのですが、母はその拝み屋の人の言う通り去年の3月に改めて行いました。
しかし、その後も母は去年4月に初期の胃がんが見つかり手術しました。その後も調子が良くないと言って、またその拝み屋の人の所に行って相談すると、今度は母が自分の実家の仏壇ばかり世話をするので、今の家(婚家)の先祖が怒っておりケンカになっているため母に災いが起こると言われたそうです。私は正直その話を母からきいた時に呆れてしまったのですが、母は真剣に受けっとって、毎日家の仏壇にご飯や季節の果物やお茶を欠かさずにあげているのにこれ以上どうしたらいいのかと私に言います。
私は母に、拝み屋の人の言葉をあまり否定しないように気をつけて、母の身体がずっと調子が悪いのは65歳の定年までずっと働きづめだったから、身体が少し休みたいと言っているのではと優しく言ってみたのですが、母本人は「だってそう言われたから」と今までと同じく私の言葉は届きません。
母は昔から神社仏閣を何より重んじており、その事自体は全く問題がないと思うのですが、その拝み屋の人の言うことをまるで神様仏さまが言っているように思うのはどうなのだろうと思います。その拝み屋の人にお礼として高額ではないにしろ渡しているのも気になります。
母に本来の仏教信仰を理解してもらうにはどうしたら良いのでしょうか。
本来であれば檀家の寺のご住職に相談すべきなのかと思いますが、母は身の上話をご住職にするなんてとんでもないと考えているようです。
仏教の本も渡してみましたが効果なしでした。何か良い方法があればご教示いただけますでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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心穏やかにじっくりと

拝読させて頂きました。なるほど、拝み屋さんは昔からそれぞれに地域にいらっしゃって人々の悩み苦しみや疑問を神仏の力を借りて解決なさってきた経緯がありますよね。ある意味シャーマンですから普通の人々よりは第六感が働いて特に霊的な力を持っていますからね。
よくよく聞けば普通にご先祖様を供養しなさい等の一般的な解決方法を教えてくださるので良いと思います。
が、お母様が通っていらっしゃる拝み屋さんはかなり利己的な印象を受けますし、無茶が多いですね。それでは人はついていけませんよね。
拝み屋さんはインチキも多いので信じる信じないはやはり本人次第ですからね…。
ただ良心に基づいての行為であるならばあまりに逸脱しない範囲として認めても良いとは思います。
インチキかどうかはやはり法外な金銭要求を求めてくるとか、無茶な儀礼を押し付けてくるとかの良心を逸脱する様な行為が目立つようならばスパッと切るべきですね。
その点はお母様にもしっかりとお伝えなさってくださいね。余程聞き入れない場合にはしっかりと菩提寺のご住職様にご相談なさって頂き、ご住職様からよくよくお母様にお話しして頂くべきですね。
そもそもご先祖様のご供養でしたら先ずは菩提寺のご住職様に伺い、そのご指導に基づいてご供養なさるべきことですからね。
なかなかスパッとは解決しないかもしれませんが、あせらずにじっくりと心穏やかに対応していくことかと思います。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ご回答をありがとうございます。
例の拝み屋の人は、今のところ母に法外な金銭を要求するわけではないようなので様子をみたいと思います。
本来は確かに菩提寺のご住職に相談することだと思うのですが、母がご住職には身の上話はできないと思い込んでいるんですよね。
どうしたらそうした考え方を変えられるのか…。母を見守りつつ、考えていきたいと思います。ありがとうございました。

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YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
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